「休んだ分を取り戻そう」はNG、Jクラブのドクターが教える長期休暇明けのコンディションを戻すのに必要な時間
■今年ならではの、子どもに腰痛が出やすい理由
さらに、こう続けます。
「コロナの自粛時期はストレスが溜まっていた子が多いので、腰痛になる子が通常よりも出やすいと言えます。家の中でゲームばかりしていると背中が丸まり、体幹(※胴回りのこと)も弱くなります。"コロナ巣ごもり"のあとは、筋力の衰えとストレスや悪い姿勢から来る腰痛に気をつけてほしいと思います」
ウイルス対策と熱中症予防に加え、長期休暇開けの子どもたちに、どの程度のトレーニング量、強度で行うのかは、指導者の腕の見せ所です。夏はすぐそこに来ています。大人も子どもも例年以上に注意深く行動し、先の見えない時期を乗り越えましょう!
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大塚一寛(おおつか・かずひろ)
医師、上尾中央総合病院整形外科・スポーツ医学センター長。1999年からJクラブのドクターとしてチームとともに帯同を続けている。そのほか、『日本サッカー協会スポーツ医学委員』や、『Jリーグチームドクター会議部部会長』を務める。
多数の講演にも出演し、現場のノウハウや選手のケガ、障害予防などの啓発活動も積極的に行っている。
上尾中央総合病院・スポーツ医学センター
日本サッカー協会スポーツ医学医員