元Jリーガー、カレン・ロバートさんが野球人気の地、木更津にサッカークラブを作ったワケ
■野球人口の多い木更津にクラブを作ることになったキッカケ
カレン:船橋市にJクラブがないこともあって、最初は船橋市でスクールを立ち上げて、少しずつ積み上げていこうと考えていました。それで2013年に千葉県の佐倉市や白井市で、市立船橋時代の仲間とスクールを始めて「5年以内に自前のグラウンドを持ちたいね」という話をしていました。
松田:サッカー関係者にとって、グラウンドの所有は、誰もが描く夢ですよね。
カレン:そうしたらあるとき、木更津に良い物件があることを知りました。それがイオンモール木更津です。将来的にはクラブチームを作りたかったので、フットサルコートを3面作ることができるのは魅力的だなと。グラウンドは大きい方がいいですから。僕はそれまで、木更津には行ったこともなかったのですが、「イオンモールができるのだから、木更津は今後伸びるんじゃないか?」と思い、グラウンドを作ることにしました。
松田:イオンモール木更津のフットサルコートは、カレンさんというか、ローヴァーズが作ったのですか?
カレン:僕が現役時代に貯めたお金と、銀行からお金を借りて作りました。土地はイオンモールに借りています。広さはフットサルコート3面でソサイチができるぐらいです。
松田:木更津は野球のイメージが強いですが、サッカー熱はどうなんでしょう?
カレン:木更津には高校野球の名門、拓大紅陵高校や社会人野球チームなどがあり、野球が盛んな土地柄です。ただ、サッカースクールやクラブを作り、運営していく中で、地域の人達の熱意を感じています。じつはサッカーの需要も高かったのだと思います。子ども達はすごくピュアで、身体能力が高いんです。他の地域の人達に「木更津の子って、足が速いよね」「身体が大きいよね」と言われることも多いです。
しっかり育てれば、面白い選手が出てくる土壌はあると思っています。
2020年10月にオープンしたローヴァーズドリームフィールド
■実力がある選手にはチャンスを与えられるクラブにしたい
松田:ローヴァーズにはどのカテゴリーがあるのですか?
カレン:まずはジュニアユースを作り、ジュニアは去年、U‐9、U‐10のチームを作りました。それとユース、社会人があり、女子は小1~小6まで募集しています。
松田:女子も含めて、カテゴリーは多岐に渡りますね。こんなクラブにしたいというイメージはありますか?
カレン:オランダで見てきたものを再現したい気持ちがあります。