子育て情報『サッカー初めての子たちに楽しく基礎を教えるメニューが知りたい』

サッカー初めての子たちに楽しく基礎を教えるメニューが知りたい

その際に町のクラブの方から、団子サッカーをどう解消したらいいか?といった質問がありました。

多くの方が「まだ幼稚園だから団子で仕方がない」と考えているようです。しかし、そのままにしておかないでください。そこからどうサッカーにつなげるか。指導者の方に対策を立ててほしいのです。仲間とつないでいくのが当たり前のこと。それがサッカーだという認識を持てるよう子どもを育てる必要があります。

団子サッカーを卒業させようと考えた場合、子どもたちに「団子にならないようにしよう」とか「団子にならないで広がって」と指示することが少なくありません。
ところが、言っても、言っても、団子になってしまう。指導者は途方に暮れます。

■団子サッカー解消のためにどうすればいいか

では、どうするか。

まずは、子どもたちに、自分たちがどんな状況になっているかを理解してもらいます。
「いま、どんなふうになってる?」

問いかけると、子どもなりの意見が出てきます。
「○○君は僕の味方なのに、僕のボールを取りに来る」
「人がいっぱいいるから前に行けない」

2、3人だけでなく、みんなに尋ねてみてください。そういうことを認識させることが大事です。

そのあとで、「なるほど。
みんなそんなことを感じているんだね。じゃあ、どうしたらいいかな?」とまた問いかけます。そして、それぞれが「みんな広がってみる」とか「空いてる人にパスする」と、対策が出てきたら、「じゃあ、そこに気をつけてやってみよう」とまたミニゲームをやらせます。

子どもですから、もちろんすぐに「自分で気をつける」ことはできません。が、やりながら、コーチからも、考える材料になる問いかけをします。

「味方の近くにいるのと、遠くにいるのとでは、どっちが相手からボールを取られないかな?」

そんなふうに話し合いながら練習を進めてください。そのとき、決して答えを言わないでほしいと思います。

■手取り足取り教えることが指導ではない

以前、私が日本人コーチの佐伯夕利子さんが所属するスペインのビジャレアルの5歳児たちのミニゲームの動画を見せた時のことです。
幼児でもパスをつなげることを見せて、「ここまでに育てるのに2~3年かかるそうです」と話したら、参加していた方がこうおっしゃいました。

「私はそんなに我慢できません」

日本の指導者は、どうも早く結果がほしいようです。

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