子どもたちにサッカーを「教える」ことよりも、大切にしなければならないこと
この春からお子さんのサッカー活動に携わる方、中にはお父さんコーチとしてかかわる方たちも少なくないのではないでしょうか。
子どもたちにサッカーを教えるパパさんへ、伝えておきたいことがあります。
サッカーは好きだけど、プレーした経験がなくて教え方がわからない、サッカー経験者だけど、指導経験はない、あるいはサッカーを指導してきたけれど、なかなか上手くいかない。
そんなパパさんたちはきっと、「サッカーをしっかりと教えなきゃいけない」と思っているでしょう。
今回は、サッカーを教えることよりも大切にしなければならないことをお伝えしたいと思います。
(構成・文:KEI IMAI)
ジュニア年代で大事なことは、サッカーを「教える」ことではなく......(写真は少年サッカーのイメージ)
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私は、小学2年生の頃からサッカーを始め、高学年になる頃にはすっかりサッカーに魅了され、プロを目指すようになりました。大学時代は、川崎フロンターレや名古屋グランパスで監督経験を勤めた風間八宏氏の元でプレーする経験をさせていただきました。しかし、大怪我によって半年ほどプレーできなくなってしまいました。
手術後、リハビリをしながらジュニアのサッカーチームでコーチのバイトをすることになりました。そこで見たジュニア世代のサッカー環境に衝撃を受けました。
■コーチの顔色を伺いながらサッカーする子どもたち
ジュニアサッカーの現場では、サッカーを始めたばかりの子どもたちを、サッカーゲームの選手を操作するかのように指示し、コントロールし続ける指導者の姿がありました。
サッカーが楽しくて始めたはずなのに、子どもたちの多くはベンチにいるコーチの顔色を伺いながらプレーしているのです。
「なんでシュート撃たないの!」「クリアしろ!」「○○にパスしろ!」「もっと左にポジションを取れ!」「つぶせ!」「ちゃんとやれよ!」「......」
子どもたちは怒られないようにビクビクしながらサッカーしてました。そんな光景に私は衝撃を受けました。
子どもたちに怒鳴り散らすコーチの多さに、それが当たり前になってしまっているジュニアサッカーの現場に......。
■子どもたちにサッカーを教えるよりも大切なこと
ジュニア年代の指導でとりわけ大切なことは、サッカーを好きになってもらうことです。