子育て情報『「帰れ」「次の試合に来るな」精神的に子どもを追い詰めるコーチのもとにいていいのか問題』

2021年9月15日 20:00

「帰れ」「次の試合に来るな」精神的に子どもを追い詰めるコーチのもとにいていいのか問題

メールに「コーチに逆らえない立場の子達への攻撃を大人として黙って見ていていいのか考えてしまいます」と書かれています。悶々としている様子が伝わってきます。

このコーチの方の指導を実際見ていないので明確にはお答えできませんが、お母さんがお書きになったことがすべて事実であることを前提にお話ししますね。

■現状を学校に置き換えて想像してみると......

まずはじめに、今の現状を「学校で担任の先生が行っていること」として置き換えてみましょう。あくまでも、例えばコーチが先生だったら、という想像をしてみてください。

●体育の時間に、炎天下の中、何度も罰走させたりする。
●体育(図画工作でもOK)の時間に、「アイツ、本当下手くそだな」等と他の子どもの悪口を言う。
●授業中に問題を間違えたら「他の学校に行け」「帰れ」「明日は学校に来るな」「親に言うぞ」と脅す。

●精神的に子どもたちを追い詰めるだけで、教育とはかけ離れている。
●子どもたちに対してフォローも褒め言葉も皆無。
●学校が掲げる教育方針・理念と合っていない。

もし、上記のような先生が担任だった場合、これらはすべて「教育という名を借りたパワーハラスメント」です。この状況、お母さんは黙って見ていますか?きっと、すぐに本人に抗議するか、学校に訴えませんか?ほかのお母さんやお父さんも、すぐに「担任を替えろ」「教育員会に訴える」と騒動になるはずです。

■指導という名を借りたパワーハラスメント

ところが、ことスポーツの指導現場になると、親御さんたちは指導者に対して非常に寛容です。

炎天下の罰走は「こころを強くするため」などと根性論に置き換えられたり、「自分の時代はもっと厳しかった」と過去の悪い指導が肯定されたりします。下手くそ発言は「下手な子はもっと努力すべき」と下手なことが悪いことになり、「帰れ」などの暴言は「少し口が悪いコーチ」とか「厳しくするあまりそういういい方になる」などとかばったりします。
すべての受け止めが、非常に大甘です。

よくよく考えれば、このコーチがなさっていることは「指導という名を借りたパワーハラスメント」なのです。

■学校には厳しいのにサッカー指導のパワハラに鈍感になるのはなぜか

担任の先生には厳しく対応するのに、サッカーのコーチのパワハラに鈍感になってしまうのはなぜでしょうか。それはきっと割合の問題だと私は考えます。

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