幅とスペースの使い方、裏に抜ける意識 ワーチャレ優勝センアーノ神戸が11人制で見せたサッカー脳の高い戦い方
そういうこともあるんですが、そうなったら、「それでいいの?みんなが出てみんなプレーして勝った方が楽しいんじゃないかな?」と声をかけたりします。
――MVPに選ばれた片山君の良さは?
大木彼は幼稚園からウチでやっている選手です。憧れの選手にマラドーナを挙げていましたが、小柄なのを自覚しているので、俊敏性を活かしてドリブラーになりたいんだと思います。そこは彼の良さだと思っていますが、彼にはアタッキングサードで前を向いたら色んなことを自分でやっていいからと言っています。ゴール前でキレのあるドリブルのできる選手になってほしいなと思います。シュートをもっと決めてくれると、更にいい選手になるのは間違いないです。
MVPを獲得した背番号10・主将の片山祥汰くんにも話を聞きました。
■間で出し入れして、相手が食いついたところで裏に入れるのを意識していた
小柄ながらも当たり負けせずドリブルでボールを運ぶ技術が高く、決勝では2点を決めた片山祥汰くん(写真:吉田孝光)
――優勝おめでとうございます。
大会通じて何点取りましたか?
片山ありがとうございます。今日は2点、全部で7点か8点くらいだと思います。いちおうチーム得点王です。
――朝の準決勝と午後の決勝で違いました?
片山会場の雰囲気とか相手の気持ちとかが全然違いました。
――準決勝の相手YF NARATESOROとは同点でしたね(PK決着でセンアーノが勝ち上がり)
片山0-2になったときも自分たちのサッカーができれば逆転できるという思いで、みんながチーム一丸となってやれて同点に追いつけたと思うし、だから勝てたと思うので良かったです。
――対戦相手と比べても小柄な選手が多いと思うんですが?
片山自分たちはみんな身体が小さいので、つないでやろうと言っています。空中戦では負けてしまうのでフィジカルコンタクトにならないように、ワンタッチ、ツータッチでプレーしてたくさん点がとれました。――どういうふうに戦おうという狙いでしたか?
片山間で受けたり、そこで出し入れして相手が食いついたところで裏に入れるとか、そういう意図をもってやっていました。
――どのくらいできましたか?
片山90点くらいです。
――去年の大会にも出場していましたが、去年と今年の違いは?
片山11人制をいろんな相手とやらせてもらったりして、その中での戦術とかを頭に取り入れていくのを結構早くからやっていたから勝てたと思います。