サッカーを「習い事」にしてはいけない。サッカーで子どもを伸ばす親のスタンスとは
「大人になってから学ぶサッカーの本質とは」を運営し、育成年代のサッカーの本質を伝える活動をしているKEI IMAIさんに、子どものサッカーを「習い事」と捉えることについて聞きました。
子どもにサッカーをやらせたい親御さんはたくさんいます。
親同士で、「習い事なにやってるんですか?」という会話になると、
「水泳と、英語とサッカーと...」
このように返すお母さんさんお父さんは結構いると思います。
でも、長くサッカーをしてきた身として、サッカーを指導してきた身としてもお伝えしたいのは、サッカーを習い事と思わないでほしいということです。
今回は、子どもにサッカーをさせたい、サッカーを楽しんでほしいと思っている親御さんが心得ていてほしいことをお伝えします。
(構成・文:KEI IMAI)
【関連リンク】子どもが心からサッカーを楽しむために大切にしてほしい親の心得「サカイク10か条」
■どうして「習い事」と捉えない方がいいのか
どうして「習い事」と思わないでほしいのかというと、サッカーを教わる、教えてもらうという受け身の姿勢が、サッカーというスポーツの本質から遠ざけてしまうからです。
サッカーは教わるものではありません。
楽しい、プレーしたい、もっと上手くなりたいという気持ちを育み、子ども自らの主体性を引き出すことが我々大人の役目です。
子どもは、何のためにサッカーをするのでしょうか。
サッカーを楽しむためです。そしてサッカーを通じて仲間と繋がり、成長します。
■上手くするために育むべきものは好奇心と主体性
では、どうしたら成長できるのかというと、自分がやりたいと思って決めたことで、これまで出来なかったことができるようになること、そうなるまでに楽しくも苦しみが伴うことを知ることです。勝つことの喜びを、負けることの悔しさを知ることです。
これらをサッカーで経験し、もっと上手くなりたい、もっと成長したいと子どもたち自身が思えることがとても大切なことです。
ですから、サッカーを習い事としてやらせないでほしいんです。強制しないでほしいのです。
サッカーを上手くさせたいという気持ちはコーチたちも同様です。だからこそ、育むべきは子どもの好奇心であり主体性です。
サッカーって面白い、楽しい!と思わせて、「上手くなりたい」という気持ちを育み、上手くなるための環境をつくるのがサッカークラブの役目です。