子育て情報『障がいの有無や重さに関係なく入れるチームに。Fリーグ・バルドラール浦安の下部組織が行う多様性と勝利を目指す取り組み』

障がいの有無や重さに関係なく入れるチームに。Fリーグ・バルドラール浦安の下部組織が行う多様性と勝利を目指す取り組み

「JFAグラスルーツ宣言」に賛同するチームを認定し、つながりを作ることで、グラスルーツの環境改善を目指すJFAグラスルーツ推進・賛同パートナー制度。引退なし、補欠ゼロ、障がい者サッカー、女子サッカー、施設の確保、社会課題への取り組み、という6つのテーマに、それぞれ賛同するチームが認可を受けています。

今回グラスルーツ推進グループの松田薫二さんと荒谷潤さんがお話を聞いたのは、千葉県浦安市に拠点を置くフットサルチーム・バルドラール浦安デフィオの監督兼選手として活動する泉洋史さん。

後編では今まで誰もやっていない取り組みを行なっている泉さんの原動力や、今後の展望などを伺いました。
(取材・文・インタビュー写真:松尾祐希写真提供:バルドラール浦安)

目次

・デフサッカーの日本代表や、熱意を持った人が集まった
・どんな障がいがあってもフットサルを楽しんでもらいたいのに、閉鎖的だった
・障がいの有無や重さに関係なくは入れるチームになっていった
・特別支援学校に通う生徒にとって卒業後の受け皿でいたい
・これまでに誰もやってない取り組みを行う原動力
・自分と特徴が違う人に対して最初から違和感を持っていなかった
・最初はインサイドキックもできず「辞めたい」と言っていたメンバーが......
・多様性を活かし勝利を追求していく


障がいの有無や重さに関係なく入れるチームに。Fリーグ・バルドラール浦安の下部組織が行う多様性と勝利を目指す取り組み
試合中のベンチの様子(提供:バルドラール浦安)

<<前編:チャレンジしたくてもできない状況があった。
障がいのある子どもたちを主体にチャレンジフットサルに取り組むバルドラール浦安デフィオ

<グラスルーツ推進6つのテーマ>
障がいの有無や重さに関係なく入れるチームに。Fリーグ・バルドラール浦安の下部組織が行う多様性と勝利を目指す取り組み


■デフサッカーの日本代表や、熱意を持った人が集まった

松田:どのような形でメンバーを集めて行ったのでしょうか?

泉:最初はデフサッカーの協会でも取り上げていただき、バルドラール浦安に下部組織ができたことを報じてもらいました。ほとんどは健常者のチームで継続的に戦ったことがないメンバーでしたが、元々個人で健常者のチームに入ってもうまくいかずに続かない選手もかなりいたんです。

そうした過去の経験も含め、デフを主体としたチームで健常者のリーグ戦に出場することは難しいと思われていましたが、実際にデフサッカーの日本代表クラスの人たちが加入の意思を示してくれましたし、挑戦したいという想いを持った人が集まってくれました。


■どんな障がいがあってもフットサルを楽しんでもらいたいのに、閉鎖的だった

松田:そこから他の障がいの人が入ってきたと思うのですが、どういう経緯で加入に至ったのでしょうか?

泉:僕は浦安の特別支援学級で働いていたのですが、そこでサッカーがやりたくても部活に入れないという例を見聞きしていたんです。特に自閉症や知的障がいの方が多かったので、そこからもう1つの取り組みであるチャレンジフットサルを2015年頃に立ち上げたんです。当時デフィオは聞こえる人と聞こえない人の限定チームみたいになっていて、違和感を覚えていたんです。

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