仲間に意見する息子が悪者に。子ども同士のいさかいを何とかしたい問題
ミスは誰でもあるから』とか前置きしてから言ってみるね」などと解決策に気づくかもしれません。
■子どもが成長するために自分はどうすればいいか、という思考にする
このように、起きたことすべてに対し「息子が成長するには、私はどうすればよいか?」というマインドセットにしておくこと。これが四つめです。
子どものピンチは成長のチャンスであることが少なくありません。そのように考えると、息子さんを落ち着いて観察できるかと思います。
■こころが乱れているときは動かないこと
(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)
最後の五つめは、焦って動かないこと。
相談文の最後に「よく分からなくなってしまいました」と書かれているように、お母さんは現在大変不安になり、なおかつ混乱しているようです。こころが乱れているとき、要するに感情的になっているときは、絶対に動いてはいけません。
まずは様子を見ること。
私も、長男も、長女も、いろんなことがありました。しかし、「ま、ちょっと様子を見るか」と眺めていると、ほとんどの場合いつの間にか解決しました。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。
指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『高学歴親という病』(講談社α新書)。