「楽しい」から何度も参加したくなるサッカーキャンプの内容 回を追うごとに身につけたスキルは一生もの
そしてその土台は子どもたちが楽しくサッカーをし、寝食を共にしながら非日常体験ができるという、とにかく楽しい3日間であることは確かです。「楽しそう」「楽しかったからまた行きたい」それだけが参加理由でも、もちろんOKです。むしろそれが最も大切なことかもしれません。
■リピーターだからこその経験や成長も
キャンプの間、リョウヘイくんを見守ってきた柏瀬コーチによると、回を追うごとに周りの子どもたちへの接し方に変化が出ていたと言います。
小3の冬だった初回の参加時、リョウヘイくんは不安そうな表情を浮かべるシーンも。それが、2回目には頼もしい顔で初参加の子たちに声をかけて場を和ませたり、3回目では練習時にチームをひっぱる声がけができるようになったそう。
二人組になって行う練習や話し合いがあるときも、自分から「僕とやろう」と話しかけるなど、初回の不安そうな表情や態度からは想像できないほど頼もしくなりました。
キャンプでは前向きな気持ちで過ごし、「プラスの声がけ(=ポジティブな声がけ)」の大切さについても子どもたちにしっかり伝えています。
「5つのライフスキル」について座学で学ぶ時間のほか、サカイクサッカーノートへの記入や、練習時のコーチとの会話など、何度もそれについて考え、実践します。
1回目の参加時に、リョウヘイくんがわからなかったことや不安だった経験があるからこそ、2回目以降に同じ立場になった参加者の気持ちがよくわかるのでしょう。繰り返し参加することで、身につけたコミュニケーションやリーダーシップのスキル、相手を思いやる心を発揮するシーンが増えていきました。そしてそれを見守り評価してくれるコーチたちがいることで、より自信につながるはずです。
自分で考えて行動する力がつく
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■参加するごとに我が子が凛々しくなるのを感じる
サカイクキャンプでトレーニングに励むリョウヘイくん
その変化はお母さんも感じていて、「どんどん凛々しくなる様子が顕著です」と話します。それはサッカーでも家庭でも発揮している変化で、「自分のことは自分でやる」「言葉にして思いを伝える」といったキャンプで学んだことを意識して過ごせている様子なのだとか。「前向きな気持ちを大切にして、それを表現するスキルを身につけたリピーターの子どもがいると、チームの雰囲気に良い影響があり、周りの子どもたちも前向きになるという、プラスのリレーが生じます。