人数はいるけどGKやりたい子がいない、上手く褒めて1人を固定にするか複数人で回すかどちらが良いか教えて
しかも、そのようにしていると、今度は反対に「もう一度キーパーをやりたい」という子どもが出てきます。そこで私が「この子、もう1回やりたいって言ってるけど、みんなどうかな?」と尋ねます。それでみんながいいよと言えば、じゃあ2回目やってみようかとなります。
ただし、2回目まで。そのままひとりが続けることはありません。このように、本当に自分からキーパーをやりたいという意欲を見つけてあげたほうがよいでしょう。
くじ引きで外れた子がキーパーをやるとか、大人が「悪いけどキーパーやってくれないか」などと誰かに押し付けたりしないほうがいいのです。キーパー問題だけが理由ではありませんが、子どものポジションを固定しないことが重要です。
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■芝のグラウンドで試合するときがチャンス!土では転ぶと痛いことを大人が考慮しよう
加えて、子どもたちがサッカーをする環境にも影響されます。近頃はどの都道府県も人工芝のグランドが増えています。人工芝で試合をするときがひとつのチャンスです。
セービングして転んでも痛くないし、服も汚れない。そういう機会にウォーミングアップで全員ゴールキーパーの練習をすると良いでしょう。日本はほとんどが土のグラウンドで練習するので、子どもたちは珍しくて喜んでやると思います。
ジェフ時代は、天然芝のトップチームの練習場で小学生の大会をたくさんやっていました。オシムさんが全く問題ないとOKしてくださるので開催できました。
そのときはゴールキーパーはいつでも交代してOKにしていました。キーパーをする子はとても楽しそうでした。
そんな姿を見ていると、海外はまさしく芝生が日常なので、優秀なキーパーが育つのかなと感じました。
大人は、子どもたちが転ぶと痛い土の上でキーパーをしなくてはいけないことをもう少し考慮して欲しいと思います。
以前、ある場所で行われたサッカークリニックに子どもたちを連れて行ったときのことです。暑い日なので子どもたちは半袖でした。グランドも土です。でも、クリニックをやる人はそこでセービングの練習をさせました。
ケガだらけになることを予測できないのです。
■GKにも足元の技術がなくてはいけない日本はGK指導そのものが遅れている
ゴールキーパーの育成を考えるとき、日本の指導者はどうもキャッチングのことばかりに気をとられている気がします。