絶えず口ゲンカ、相手の気持ちを考えない、準備・片付けをしない子どもたちの意識改善をどうすればいいか教えて
毎日なのです。
誰よりたくさんゴールを決めたとか、誰より少ないとか。誰かより上手いとか、下手だとか。そういった「相対評価」が目立ちます。
その対岸には、試合や練習で「こないだよりも今日はこれだけできてたね」みたいな「絶対評価」はなかなかされません。ひとりの子どもがどう伸びたか、どれだけ成長したかには注目しない。サッカーだけでなく、学校教育もその傾向があります。
そうなると、子どもも「アイツより上に行きたい」とか「目立ちたい」といったマインドになります。
よって、ご相談にあるような口げんかが起きるのは、必然的だと私は思います。
例えば、誰かがドリブルしだすと、本来味方のはずの選手がそのボールを取りに行ったりします。守っている対手側も当然奪いに来るので、もうカオス状態。ごちゃごちゃになります。ドリブルのコースに入ってきて、味方の子が「パスしろよ」と言ったりします。その、パスしろよと言った子がボール持つと、今度はその子もパスしません。
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■ひとりの技術を追いかけるトレーニングが多すぎないか、見直しを
子どもたちには「サッカーはチームでやるものだよ」「みんなで協力して攻めて、守るチームスポーツだよ」ということを何度も繰り返し言って聞かせながら、トレーニングの見直しをやってみましょう。
ひとりの技術を追いかけるトレーニングが多すぎないか。
例えば、コーンドリブルやボールコントロールなど、ひとりでやるメニュー。そのようなクローズドスキルも必要ですが、他者とかかわるメニューを増やしましょう。仲間と協力しないとうまくいかないような、そういうものを多く取り入れていけば子どもは変わっていくと思います。
例えば私のクラブで、3人一組で、パスしながらシュートまでいく練習をやるとします。毎回シュートを打つ人は替えるよう呼びかけます。何回かやって、3人ともシュートを打ったら次の違う3人組を作ります。グループを替えながら、誰とやってもできるようにする。そんな意識を、指導者に持ってもらえたらと思います。
■子どもたち自身に「交代して」と声を出させる
次に片付けの問題。グラウンド整備でトンボをかけてるとき、私は「交代してほしい人、声をかけてください」と言います。トンボの数は限られていますから、かけてる側に自分で「交代して」って声をかけてごらん。