【文武両道】宿題がない夏休みもコツコツ勉強するようにはどうすればいい? 「小学生の究極の自学ノート図鑑」著者の森川先生がアドバイス(後編)
もうすぐ夏休みがやってきます。夏休みは学校がないので、学習習慣が身についてない子は、勉強から距離をとりがち。保護者の立場としては、夏休みの終わりに課題を一気に片付けるよりも、毎日取り組む姿勢を身に付けてほしいもの。
では、お子さんに「自ら学習する姿勢」を身につけてもらうには、どうすればいいのでしょうか?この悩みを解決するためのヒントを関西学院初等部教諭の森川正樹先生にうかがいました。
『自学』を通じて、子どもたちの学ぶ力の向上に取り組む森川先生のアドバイス。
後編では「勉強を習慣づけるための方法」をお届けします。
(取材・文鈴木智之)
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■勉強を「見える化」したり、イベントを作って親子で楽しむ
勉強を習慣づけるための方法について、森川先生は「見える化すること」と言います。
「一覧表を作り、たとえば自学をした日はそこにシールを貼ります。
そうすることで、自分がどれだけやったかがひと目でわかりますよね。それを見た保護者が『これだけやって偉いね』と感心してあげることも大切です」
ほかに「イベントを作ること」も、習慣化するための良い方法だそうです。
「自学が3回できたら、お子さんが自学で使いたい本を保護者の方と一緒に買いに行くといったように、イベントを作って親子で面白がること。これは学習を継続する上で、効果があると思います」
■勉強したらゲームをしていい、では勉強が苦痛な作業になってしまう
反対に、やってはいけないのが「勉強を1時間したら、ゲームを1時間してもいい」といったような提案をすること。
森川先生は「このやり方だと、勉強をゲームと対局のものととらえてしまいます。『楽しいゲームをするために、苦痛な勉強をしなければいけない』という考え方だと、勉強が学びではなく、作業になってしまいます」と注意を呼びかけます。
「勉強も遊びもスポーツも同じカテゴリーにある『学び』で、対局にあるものではありません。
遊びやスポーツからも、学べることはたくさんありますから」
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■コツコツ勉強する習慣を身に付けるために大事な事
保護者はお子さんに、毎日とは言わなくても「コツコツ勉強してほしい」