子育て情報『「教科書には載ってない」FC今治・岡田武史さんが語るこれからの時代に必要なスキルとは』

2023年7月26日 20:00

「教科書には載ってない」FC今治・岡田武史さんが語るこれからの時代に必要なスキルとは

その延長が今の社会を作っているのが課題なのかなと思います。勝ったとか負けたとか......。だけど、弱くてもスポーツしていいわけで、いろんな人が関わる今治のまちづくりは良いと思います」と今治市における活動を賞賛。

そのうえで「社会は勝ち負けだけじゃない。中間のポジションの人たちが社会づくりに関わっていくのは大事だと思います」と語りました。

■想定外の出来事への対応は教科書には載っていない

現在のサッカー監督業に加え、24年開校のFC今治高校の学園長という新しいチャレンジを始める岡田武史さんは、教育に関わることになった経緯をはじめ、FC今治高校が目指すもの、そしてこれからの社会を生きるために必要なスキルについて話しました。

「今まで想定してたものがそのまま行かない時代が来ます。自然災害も増えるでしょう。
心身ともにタフでないといけない。想定外のことしか起こらないです。対応策は教科書に載っていないので適応する能力や主体性が必要になります」

そしてこう続け、共助が大切な時代になることを伝えました。

「自分で考えて生きていかなきゃいけない時代が来ます。だから主体性を持たなきゃいけない。そして、人は1人じゃ生きていけないので多様な力が必要です。想定外の事象が起きたとき、みんな同じ考えだと対応ができなくて困窮してしまいます。周囲にいる人間をお互い受け入れて、認め合って、力を合わせることが大事です。
考え方も価値観も違う、いろんな人がいるんだって認めないといけない。大人がその環境を作っていくのです」

■生徒が失敗しないように先回りすることで、やる気や意欲を削いでいたことを後悔

FC今治高校の校長就任予定の辻さんは、これまで教員として生徒に関わるなかでやってしまっていたこととして、「生徒が失敗しないように、先回りしていろんな道を作っていたこと」と振り返りました。

子どもが失敗して、へこんで立ち直れなくなってしまわないようにと生徒のためを思って先回りしていたはずが、結果として子どもの意欲など「牙」を抜いてしまっていた経験から、FC今治高校では生徒がやりたいことをとことんやれる環境を作りたいと意気込みを語りました。大人の先回りに関しては、岡田武史さんも言及。
「子どもたちはもっと自由にやっていいんです。逆に我々大人が余計な口出しばっかりして夢を壊したりするのが良くないんです。子どもを1人の人間として尊重してやっていかないとダメ。

新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.