「他者を感じ、強みを伸ばす貴重なきっかけに」 サッカー以外も身につけるキャンプに保護者が魅力を感じた理由
「チームでは声を出している方だったけれど、どういう言葉で伝えたらいいのかわからなかった。それを学びたかった」と言います。
そんな明確な目標を1つ定めて臨んだ、2022年冬の初めてのサカイクサッカーキャンプ。
メグル君は、練習やライフスキル講習を経て、前向きな声がけの必要性を身を持って実感する瞬間があったそうです。
「ライフスキルを学んで、前向きな言葉を選んだり、伝え方に気をつけることの大切さを知りました。あと、キャンプ中の試合ではセンターバック以外のポジションをいろいろしたので、声をかけられたり指示されるポジションの大変さや気持ちも経験できました。そんなことを言われても......と思われるような一方的な言葉はよくないってわかりました」
ちなみに、もう1つの参加の理由は「チームメイト以外の子どもたちとサッカーができて楽しそう」でした。多くの子どもたちが口にする純粋な動機です。
まずは大好きなサッカーを楽しみたい、合宿に行ってみたいという気持ちも大切にしてあげたいところですね。
■チームではコーチからも頼られる存在に成長
メグル君がキャンプで身につけた声がけの変化は、すぐにチームでも効果を発揮。試合を見てすぐに、お母さんはその変化に気づいたそうです。
「声がけの内容や言い方が明らかにポジティブなものになりました。それまでは強い口調で言って、雰囲気がかえって悪くなってしまったり、口喧嘩になってしまう場面もあって観ている私がハラハラすることもあったのですが、一切なくなったんです」と合宿後の試合を振り返ります。
今では、失点後にコーチや監督から「メグ!いい声をかけて盛り上げて!」とメグル君の声がけを頼りにされるまでになったそう!
キャンプ担当の柏瀬コーチはこう話します。「キャンプでは子どもたちの長所を伸ばすことも意識しています。メグル君は初対面の仲間や低学年の小さな子どもたちに積極的に話しかけたり、2回目のキャンプでは経験者として頼られたりと、リーダー性にもともと優れたお子さんでした。
キャンプでの学びや経験をきっかけに長所をさらに伸ばすことができたのはコーチとしても嬉しい限りです。そんな長所は、サッカーだけでなく様々な場面で彼の強みになるに違いありません」
■感謝の心がしっかり芽生えた
ライフスキルの学びの効果はどうだったのでしょうか。メグル君に5つのうちどれが心に残ったかを聞いたところ、「感謝の心」