実は冬よりも5月の方がケガが多い! Jクラブドクターに聞いたその理由と予防策【医師監修】
と大塚先生は教えてくれました。チェックしてみましょう。
1.手関節、指が前腕の拳側につく
2.膝が10度以上反張する
3.お辞儀をさせて手のひらが床につく
4.肘を15度以上逆方向に曲げることができる
5.背中で指を組むことができる
6.足首が45度以上背屈できる
7.股関節が180度以上開く
全身の弛緩性をチェックする7つのポイント(資料提供:大塚一寛先生)
■「体が柔らかいほうがケガしにくい」とは限らない
ケガしにくい体づくりとして多くの人が考えるのが「体の柔らかさ」かと思いますが、「体が柔らかいとケガしにくい」とも言い切れないのも実は知られていないこと。
もちろん柔軟性はあって良いものではありますが、全身弛緩性がある人は膝や足首のケガに注意が必要です。柔らかいがゆえに、より大きなストレスがかかってあらぬ方向に膝や足首が曲がってしまい、大ケガに至ってしまいます。
全身弛緩性がある人は、大腿四頭筋やハムストリングス、及び体幹のいわゆる体の中心部分を鍛えることがケガ予防につながります。
今回は大塚先生に新学期が始まったばかりの5月6月にケガが多くなる理由を教えていただきました。学年が上がってサッカーの強度も高くなり、頑張りたい時期に防げたはずのケガで離脱したくないですよね。
選手自身、防げる可能性があるなら意識を向けたいはず。
子どもにサッカーを楽しんでほしいなら、レベルアップしたチームでの練習で無理をしすぎないよう家庭での言葉がけなどに気を配ってください。
大塚一寛(おおつか・かずひろ)
医師、あげお友愛の里施設長。
1996年からはJクラブのドクターとしてチームとともに帯同を続けている。現在はVプレミアリーグの上尾メディックス(女子)のチームドクターも兼任。そのほか、『日本サッカー協会スポーツ医学委員』を務め、全カテゴリーの選手の健康管理(脳震盪・ヘディング・熱中症・整形外科的外傷など)に携わっている。多数の講演にも出演し、現場のノウハウや選手のケガ、障害予防などの啓発活動も積極的に行っている。
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