母乳育児をしていた私は、卒乳は自然に任せようと考えていました。しかしなかなか1日の授乳の回数が減らないのを知った義母は、「長くても産後1年で断乳すべし」のポリシーで、断乳を強要をしてきたのですが……。 母乳育児をやめるタイミングわが家では生後5カ月ごろから離乳食を始めましたが、なかなか進まず子どもは母乳ばかり欲しがりました。昔は1歳までに断乳をしていることは知っていましたが、自然に子どもがおっぱいを欲しがらなくなるのを待つという卒乳という形があるのを知り、母乳をやめる時期は長い目で見ようと決めていました。 しかし、ある日、離乳食が始まっても母乳ばかり飲んでいる孫を見た義母は「なぜおっぱいばかり飲んでいるの!?」「離乳食をどんどん進めなさい!」と怒り始めるようになったのです。 エスカレートする断乳コールさらに義母は「1歳を過ぎたらおっぱいはただの水。栄養なんてない」「おっぱいなんて飲ませるくらいならジュースでも与えなさい」と言ってきたのです。昔は、1歳を過ぎたらおっぱいは水だと言う人もいたようですが、母乳を与えている私としては大変ショックでした。 私は子どもの精神的安定や親子のスキンシップのためにも、まだ断乳はしたくありません。それなのに、「1歳で母乳を飲ませているなんて孫がかわいそう」「まだ、おっぱいを飲んでいるなんて恥ずかしいわ」「おっぱいなんておいしくないでしょう」と言われ、私は涙が出ました。 その子に合った卒乳の時期で…1歳半を過ぎたころ、食べる量は少ないものの母乳以外の食べ物に興味が出てきたのか、自然と母乳の回数が減り、2歳を過ぎるころには自然に卒乳をすることができました。 義母にいろいろなことを言われ、無理にでも断乳をするべきなのかと悩んだ時期もありましたが、保健師さんにも相談をし、このまま子どものペースで卒乳を待つ形にしてよかったと心から思っています。卒乳の時期は、子どもの個人差がかなりあるということを身をもって知りました。 義母とは卒乳の件でギクシャクしていた時期もありましたが、子どもが卒乳をしたことで安心したようで、後日私に言い過ぎてしまったと謝罪がありました。なかなか母乳をやめない私と孫を見て焦ってしまったようです。「昔と今では断乳の考え方が違うのね~」と言って、2人目の母乳育児に関しては温かく見守ってくれました。今では笑い話になっています。 著者:神崎 ハナ2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと
2024年03月25日子どもの成長とともに着れなくなっていく洋服たち……。思い出が詰まっているためか、なかなか捨てられない!と悩むママたちも多いようです。そこで今回は、子ども服の断捨離を行った方たちに、断捨離の工夫や行ってみた際の気持ちなどをインタビューしてみました!Aさんの場合フリマアプリに出すようにしています。赤ちゃんの時に来ていたものは本当に一瞬しか使わなくて、割とキレイなものばかりでした。また、初めての子なのでしっかりしたブランドで買ったということもあり、捨てるのには躊躇したのでフリマアプリに出して他の方に使っていただきたいなと思いました。他の方に使っていただけるなら喜ばしいことだと思っています。(33歳/会社員)Sさんの場合思い出がある洋服は残して、それ以外はリサイクルショップに売っています。住んでいる地域では古布の回収は月に1回、しかも地域の廃品回収でしか捨てられないため、古着を捨てるタイミングが難しく、どんどん溜まっていってしまいます。これはボロボロだから売れないかな、と思っても買い取れなければ戻って来るだけだと思って取り敢えず持ち込んでます。私は子どもの思い出は取っておきたいのですが、特に思い入れのある物は手元に残してるので、納得してます。安くてもたくさん持ち込めばそれなりの値段になるので問題なしです。(40歳/専業主婦)Kさんの場合小さい子どもがいる友人にあげています。自分自身、子どもが生まれた時に友人から沢山洋服を譲ってもらいました。小さい時は着替えが何枚あっても足りないため、とても助かったのを覚えています。そのため、もし周りで服を必要としている人がいるなら、同じように譲りたいと思うようになりました。ママ友との交流もでき、タンスの整理もできてとてもスッキリしました。(31歳/会社員)断捨離でスッキリ!リサイクルショップで売ったり、友人にあげたりと、さまざまな方法で断捨離をしているようですね。思い出が詰まったものだけ残すなどの工夫を加えることで、後悔なくスッキリする方も多いのかもしれません。皆さんは、着れなくなった子ども服の処分はどのようにしていますか?※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2024年01月27日年の瀬が近づき、大掃除を少しずつ始めている人もいれば、これから着手するという人もいるのではないでしょうか?この機会に断捨離をして、スッキリとした気分で新年を迎えたいものですよね。しかし、思い切って捨てたはいいものの、後々「捨てなければ良かった……」なんて後悔してしまうこともあるかもしれません。そこで今回は、大掃除前に知っておきたい断捨離のやり方を紹介します。■「断捨離」で後悔する人は意外と多い?Q.「断捨離」をして、後悔したことはありますか?ある(16.8%)ない(83.2%)※有効回答数399件過去に女性399名に実施したアンケート(※1)によると、約5人に1人が断捨離で後悔した経験があることが分かりました。意外と少ないとも思えますが、部屋も気持ちもスッキリさせるために行ったはずなのに、「捨てなければ良かった……」と思ってしまうのは切ないですよね。■後悔しない「断捨離」のやり方では、後悔しない断捨離をするにはどうすれば良いのでしょうか?アンケートで「断捨離で後悔したことはない」と答えた人に、捨てるべきか迷った時の判断基準を教えてもらいました。◇(1)使用頻度で判断する・「1年以上使っていないかどうか。使っていない場合はたぶんその後も使わない」(28歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)・「1年使わなかった物、着なかった服はいらない。ただし、ほかで代用できない物については、本当にいらないかよく考えてから決断する」(33歳/建設・土木/技術職)「いつか使うかも……」と思ってしまってなかなか物が捨てられないという人は、「1年」「1シーズン」など自分の中での基準を決め、その期間内に使用したかどうかで判断すると良いかもしれません。◇(2)ときめきを感じるかどうかで選別・「ときめくかどうか。残したとしても、本当に着るのか。ほかの服と組み合わせて合う服があるか」(29歳/金融・証券/事務系専門職)・「過去や未来の自分ではなく、今の自分がその物に対しときめくかで判断する」(29歳/医療・福祉/専門職)断捨離の判断基準に「ときめき」を大事にしている人は意外と多いようです。服であれば「また着たいと思うか」、物であれば「よみがえる思い出があるか」など、自身の心に問い掛けるのも良い方法でしょう。◇(3)2段階で判断・「いる・いらないを一度判断して、1カ月後にまたいらないと判断したら捨てる」(28歳/自動車関連/事務系専門職)・「フリマアプリに出して、出品中にいるかいらないか判断する」(30歳/情報・IT/営業職)捨てるかどうか迷ってしまう場合は一度保留するのも1つの手。2023年とともに不要な物は断捨離してしまいたいと思う人は多いかもしれませんが、二度と手に入らない物などは慎重になった方が後の自分のためといえそうです。■断捨離で後悔しないためにはマイルールを作って!「断捨離で部屋も心もスッキリさせて年を越すぞ!」と意気込みすぎてしまうと、あれもこれもと捨ててしまい、後々後悔することになりがち。そうならないためには、始める前に「1年使っていなければ捨てる」「ときめきを感じられない物は捨てる」など、マイルールを決めておくのがおすすめです。以下の記事では、捨てて後悔した物や「捨てる」以外の断捨離のやり方についても紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。Check!断捨離して後悔した物や瞬間は?必要なものを捨てないためのコツ(マイナビウーマン編集部)※画像はイメージです※マイナビウーマン調べ調査日時:2018年3月19日~3月20日調査人数:399人(22~34歳の未婚女性)
2023年12月28日11月になり、ちょっと気が早いけど大掃除のために不用品を処分することにしました!まずはいっぱいある漫画本の整理おもちゃ箱(ほとんど次女のもの)の整理!漫画もおもちゃも趣味が変わってしまって、もういいや!って思うものが結構ありました。次は衣類関係ここ最近ぐんぐん背が伸びた次男のサイズアウトした服のチェック。子どもが大きくなるのはあっという間だ~。漫画と衣類関係は状態のいいものを選んでリサイクルショップに売りに行くことに。(おもちゃはリサイクルできるようなものはなかったので、まとめて処分)皆で荷物を持って頑張って売りに行ったよ~!! 衣類は数百円での買い取りでしたが…(でも捨てるよりはいい!)漫画はまあまあの金額で買い取ってもらえました!帰ろうとしたらリサイクルショップのすぐ横に…めちゃめちゃ美味しそうな焼き鳥屋さんが…!!!!そして…誘惑に負けた私たちなのでした~。でも家の中もスッキリして美味しい焼き鳥を食べられたし…よかったよかった!のかな…。
2023年11月11日私には、先天性疾患の「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ:唇が割れたり口蓋が裂けて口腔と鼻腔がつながったりする形態異常)」の子どもがいます。口唇口蓋裂の手術で付き添い入院していたときの体験をお伝えします。生後6カ月で手術を受けることになったわが子生後6カ月で最初の手術を受けることになっていましたが、入院1週間前の事前検査で微熱があり、一度延期になりました。手術のキャンセル待ちをし、空きが出たため急きょ入院して手術を受けることに。入院予定は2週間でした。病院で出会ったママたちと助け合い手術は口唇形成術(口唇を閉鎖する手術)です。同じ口唇形成術を受ける赤ちゃん2人と一緒の時期に入院しました。同じくらいの月齢なので、親がトイレに行くときなど、お互いに赤ちゃんを預かることも。夜にまったく寝ない赤ちゃんがいてママさんも眠れないときなどは、代わりに赤ちゃんの面倒を見て、ママには昼間に寝てもらうなど協力し合っていました。本当に心強かった付き添い入院生活また、病院の看護師さんにも助けてもらう場面もありました。私のいた病院では、看護師さんは赤ちゃんを預かってくれない決まりでした。しかし、家族から育児用ミルクや紙おむつの補充を受けるつもりでしたが、家族がインフルエンザになってしまい病院を訪れることができなくなりました。すると、院外のドラッグストアに育児用ミルクと紙おむつを買いに行く時間だけ看護師さんに預かってもらうことができたのです。何より、同じくらいの月齢のママさんと一緒に入院生活を送れて本当に心強かったです。まとめ1回目の手術のあとも何度か入院をして治療を続けています。生後6カ月のときはコロナ前、直近はコロナ禍でした。付き添い入院する親の負担が大きいと言われることもありますが、付き添い入院する親同士の交流があれば、乗り越えられることも多いと思いました(コロナ禍では他の人たちと交流が持てずに孤独でした)。(40代女性)※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。イラスト/まげよ著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年10月25日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。無事出産し、ちょるりさんは赤ちゃんが「生きている」ことに安堵し、うれしさで涙を流しました。わが子と初対面し、しばらくすると医師がやってきて……。 赤ちゃんの検査結果は… 今まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。「口唇口蓋裂」を持って生まれる人もいるのだと、もし頭の片隅にとどめていただけたら、とてもうれしいです。 そして、かつての私と同じように、今出産を控えながら不安や心配を抱えてらっしゃる方々へ。 「赤ちゃん産んだら、絶対かわいいから大丈夫!! 」などと無責任なことは言えません。 ですがこんな一例もあるんだなと、ほんの少し参考にしてもらえたら本望です。 合併症もなく、元気に生まれてきた次女ちゃん。手術後は手術痕も目立たなくなったそう。ちょるりさんのSNSでは、元気な姿の次女・ひーひーちゃんのエピソードを見ることができます。 ちょるりさんは、温かい言葉やさりげない気づかいは、マイナスな出来事よりも何千倍も覚えていると書かれていました。少しのやさしさでも相手に良い影響を与えることができるのなら、ふとしたときでも、やさしさを差し出せる人になりたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月16日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。予定日前日に破水し、病院へ。着くや否や陣痛が始まり、出産することに。担当の先生が、まさかの元同級生という驚きのハプニングもありながら、無事出産しました。かわいい赤ちゃんの産声に愛しさを感じていたちょるりさんでしたが、赤ちゃんと初対面をすることなく、検査に連れて行かれてしまい……。生まれてすぐ赤ちゃんを検査に連れて行かれてしまい、抱くこともできず、不安に思っていると……。 赤ちゃんとの対面 ついに娘との対面……! 抱いた途端、あれだけ心配していたのが嘘みたいに穏やかな気持ちになりました。 娘が生きているということを実感できて、うれしくて心底ホッとして、気が緩みました。 今思えば、口唇口蓋裂を告知されてから、この瞬間までずっと緊張し続けていた気がします。 不安や悩みを乗り越えて赤ちゃんにやっと会うことができたちょるりさん。赤ちゃんが「生きている」ことに安堵とうれしさで涙を流しました。 みなさんは、出産し、お子さんを初めて抱っこしたとき、どう感じましたか? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月15日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。大きい病院に行き、医師から口唇口蓋裂とその他の合併症について伝えられました。不安になるちょるりさんでしたが、医師からもらった「赤ちゃんのために一緒に心構えをしておきませんか? 」という言葉に励まされ、詳しい検査をおこない、義両親に報告をしに行くため車を走らせました。赤ちゃんは受け入れてもらえるのか……。そんな不安な気持ちを抱いたまま義両親宅へ。 赤ちゃんのことを伝えたらどんな反応をされるんだろう 抱えた気持ちとは裏腹に、明るくやさしい義両親の笑顔に胸が締め付けられ、余計に不安が募っていく。 義両親とお互いに近況を報告しあった後、赤ちゃんのことについて話を切り出した夫。夫からの話に、義両親がどんな顔をしているのか怖くて見ることができず、そのまま夫と一緒に頭を下げた。 そのとき、義母からでた言葉は……。 義両親がいい人たちだからこそ、余計にどんな反応をされるのか怖くなってしまい、義両親の顔を見ることができなかったちょるりさん。ちょるりさんの不安を知っているパパは、ちょるりさんよりも先に話を切り出してくれましたね。子どもが元気に、安心して生まれてきてくれるように一緒に考えて行動し、支え合っていける夫婦は素敵ですよね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月08日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。大きい病院に行き、誤診であることを願いますが、期待ははずれ落胆。しかし、医師からの「赤ちゃんのために一緒に心構えをしておきませんか? 」という寄り添った言葉を胸に、ちょるりさんは口唇口蓋裂とその他の合併症を受け入れ、赤ちゃんを守っていく覚悟を決めました。おなかの子が口唇口蓋裂と宣告され、詳しく検査をするため紹介された病院を訪れた。そこで、お医者さんからしっかりとした説明を受け、翌週診察を受けることに。 詳しい検査を受け、義両親に報告へ 病院での検査で、合併症がないことがわかり一安心。今わかる赤ちゃんのすべての情報が揃い、次やるべきことは 「義両親への報告」 なんと言われるのか不安なまま義両親宅へ……。 生まれるまで安心はできないですが、合併症がなく安心したちょるりさん。今の赤ちゃんの状態がわかったため義両親の家に行くことに。 「自分の子は受け入れてもらえるのか」、「口唇口蓋裂のことを伝えたらどう反応されるのか」と考えることは、親にとって、とてもつらいことですよね。 しかし、赤ちゃんは生まれてきてくれるだけで尊い存在。 ちょるりさんのように他の人に赤ちゃんのことを伝えるとき、ママ・パパが心配や不安を感じずに相談できるような、理解のある世の中になるといいですよね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月07日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。口唇口蓋裂について調べるとその壮絶さに愕然。不安でいっぱいになってしまうちょるりさんでしたが、 「生まれてくるのは口唇口蓋裂児ではなく僕たちの子」「不安以上に楽しみや期待が大きい」と話す夫の言葉に少しずつ前を向けるようになっていきました。おなかの子が口唇口蓋裂と宣告されてから約1週間後。紹介された病院で詳しく検査してもらうことに。 夫の言葉を胸に病院へ受診しに行くと… 先生は併わせて「語弊があるかもだけど、口唇口蓋裂は手術で治していくことができるし、命に関わることはまずありません」とも仰っていました。 「口唇口蓋裂というだけで悲観することはない」ということと、「現状を受け入れ心構えをしておくように」ということをやさしく諭してくださったのだと思います。 そして心構えをする必要があるのは、私たち夫婦以外にもいて……。 「口唇口蓋裂ではないかも…!?」と期待を持つちょるりさんでしたが、期待通りにはならず、落胆。さらに、医師からの「合併症」のお話に心配が大きくなっていきます。しかし、医師の「赤ちゃんのために一緒に心構えをしておきませんか?」という言葉を胸に、ちょるりさんは口唇口蓋裂と合併症を受け入れ、赤ちゃんを守る覚悟を決めました。 自分の子どもの病気と向き合っていくのは不安や悩み、心配事も多く、ひとりで抱え込んでしまっているママも多いかもしれません。そんなとき、ちょるりさんが出会った医師のような、赤ちゃんとママのこれからを一緒に考えて寄り添ってくれる人がいると、ママもパパも安心できますよね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月06日口唇口蓋裂をもって生まれてくる赤ちゃんの苦難を思い、不安でいっぱいになってしまう私。一方夫は元気で前向き! 「不安以上に楽しみや期待が大きい」と話してくれて、少しずつ前を向けるようになっていきました。おなかの赤ちゃんはこれからどんな苦労をするんだろう……。不安でいっぱいの私に対し、夫は超ポジティブ!? 「不安もあるけどそれ以上に楽しみ!」そんな夫が頼もしくて涙… 赤ちゃんの口唇口蓋裂について調べれば調べるほど、これからの大変さに不安になってしまう……。 そんなちょるりさんに対し、前向きでやさしい旦那さん。単にポジティブなだけでなく、病気に対してしっかり学んでくれた上で現状を受け入れてくれる姿は頼もしいですね。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月05日妊婦健診でおなかの赤ちゃんに「口唇口蓋裂」の可能性があると告げられた私。ショックのあまり放心状態に……。そんな私に先生がかけてくれた言葉は。おなかの赤ちゃんには、先天性疾患「口唇口蓋裂」の可能性があるらしい。 口唇口蓋裂って、どんな疾患? 聞き慣れない病名に放心状態になりつつも、「ちゃんと大きくなれますか?」それだけはなんとか聞いた……。 「大丈夫、大きくなれます!」力強い先生の応援に励まされたのでした。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月03日このお話は作者おたんこ助産師さんのご友人のエピソードです。登場人物の名前など、一部脚色を加え漫画化しています。■前回のあらすじ月日がたち、中学生になった娘。入学早々同級生にあいさつしてみると、早速ふたりと友だちになれた。しかし、ふたりとも自分のくちを見ているような気がしたため、口唇口蓋裂のことを話してみることにするが…。■なんて思われるかな…?■失敗した…!?「なんて思われるかな?」「周りに言いふらされたりしないかな?」口唇口蓋裂を打ち明けるのに不安はあったけど、勇気を出して話してみることに。しかしふたりの反応は…? 娘はすぐに「失敗したかも…」と思うのだが…。次回に続く「どうして私のおくちは割れてるの?」(全31話)は12時更新!この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者に寄せられた体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2023年08月13日このお話は作者おたんこ助産師さんのご友人のエピソードです。登場人物の名前など、一部脚色を加え漫画化しています。■前回のあらすじ医師から治療について詳しく話を聞くと、生後3ヶ月、体重が5キロを超えた頃、最初の手術を行うことが多く、その後複数回手術を受けると言う。さらには治療を続ければ「こんな感じになります!」と言われ…!?■医師自身が当事者だった!■当事者だから聞きたいこと担当の医師自身が口唇口蓋裂だったと知り、思い切って「辛い思いをしたことはなかったか」質問してみることに。すると、医師は沈黙の後、自身の思い出を話してくれて…。次回に続く「どうして私のおくちは割れてるの?」(全31話)は12時更新!
2023年07月29日断乳を決意したものの、おっぱいを飲むと安心するのか、寝る前のおっぱいがなかなかやめられない1歳の娘。寝る前のおっぱいは娘の中でルーティン化しており、苦戦の連続です。ところが、あることをきっかけにでぐっすり寝始めたのです……。 1歳からの断乳を決意! 娘の反応はいかに? 周りのお友だちがすでに断乳していることや、仕事復帰を考えていることから、「娘が1歳の誕生を迎えたら断乳しよう!」と決意した私。しかし断乳初日、娘は寝る前におっぱいを飲んで布団に入ることがルーティン化していたため、布団に座って私を待っていました。「ごめんね、今日からおっぱいはないよ」と伝えますが、まだ言葉を理解しない娘は大泣きしながらじたばた大暴れ。夜間にこれ以上泣くと近所迷惑になるということもあり、この日は断念して授乳することに。次の日も、その次の日も毎日トライしますがなかなか夜の断乳は成功しません。 1カ月ほど経とうとしているとき、私が体調を崩し39度を超える熱で寝込む日がありました。夜になり今日の授乳はどうしよう……と考えていると、夫と娘が寝室へ。私の赤い顔や元気のない姿を見た娘は何かを察したのか、ぐずることなく授乳なしで眠りだしたのです。 私と夫はびっくり。次の日も心配する私たちをよそに、娘は授乳なしで眠るように。私はいきなり断乳できた喜びと、突然終わった授乳に寂しさを感じたものの、娘の成長がうれしくなりました。早く終わらせたかった授乳でしたが、もっとあの時間を大切にすればよかったと少し後悔。この出来事をきっかけに、今の娘と過ごす時間をさらに大切にしようと思うようになりました。今では何気ない毎日が宝物です。 作画/ひのっしー監修/助産師 松田玲子著者:吉田瑞希
2023年07月13日インスタグラムやブログで家族の話をつづっているおーちゃんによる50代の日常を描いたマンガをご紹介します。娘さんから「6年も前に断乳したのに今もたまに母乳が出る」と聞いたおーちゃん。大きな病気の心配もあることをを伝えると、娘さんはすぐに病院に検査に行きました。その結果は……。★前の話婦人科で検査した結果は孫を連れて泊まりに来た娘さんから「左側のおっぱいからまた母乳が出るようになった」と聞いたおーちゃん。大きな病気の心配もあることを話し、娘さんに受診してみることを勧めました。検査を受けた日の夕方、娘さんから連絡が来て……。5月の連休が終わり、娘は早速、婦人科に診察へと出かけました。その間、私ができることは祈ることだけでした。「きっと大丈夫」と……。その日の夕方、娘から電話がかかってきました。「結果は何も心配ありません……って!」その言葉を聞いた途端、感謝しかありませんでした。医師によると、30歳になったばかりの娘にとって断乳はまだ最近の出来事であり、孫に甘えられておっぱいを触られることを繰り返すと、昔を思い出して母乳が出たりすることがあるそうです。なんて母の体は神秘的なんだ! と感心しながらも、この日は大きな安心を得ることができた娘と私。改めて当たり前の健康に感謝しかありません。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。【天神先生からのアドバイス】子どもが時々おっぱいを吸っていたら、乳汁が分泌することがあります。しかし、乳腺刺激ホルモンのプロラクチンの値が高いこともあるので、一度婦人科で測定してもらうと良いでしょう。プロラクチンはホルモンの内分泌に関わる下垂体に腫瘍があると高くなり、乳汁分泌があったり、生理不順になったりすることがあります。著者/おーちゃん(54歳)孫ラブおばさん。10歳年上の夫と2人暮らし。長女(32歳)、次女(30歳)、長男(27歳)の3人の母親で、8歳の孫を溺愛中。Instagramとブログで家族の話を更新中。ブログ「娘ときどき孫日和~子離れ奮闘記~」。Instagram:@ohchan_65
2023年06月13日低出生体重児だった娘の母乳育児はうまくいかず、悩みながらも生後5カ月で断乳を決意。実母からの厳しい言葉や、周りのママの何気ない行動にすら悲しく悔しい思いをした体験談をお伝えします。 低出生体重児で難航する母乳育児在胎36週6日、緊急帝王切開で生まれた娘は、2,100g台の低出生体重児でした。娘の口が小さくおっぱいを吸う力も弱いことに加え、低血糖症の治療のために通常よりも頻回の授乳を必要としていました。 私も初産かつ正期産直前の緊急帝王切開による出産だったため、産前の乳頭マッサージなどもできないまま出産を迎えた状態。そのせいもあってか母乳がうまく出ず、母乳育児ははじめからかなり難航していました。 私の気持ちをわかってくれない実母娘の退院後も、「低月齢のうちは血糖値が基準値以下になればすぐに病院へ」と言われたため、血糖値が下がらないよう母乳のあともこまめに育児用ミルクを飲ませました。 そのころ、実母が娘がどのくらい母乳を飲んでいるかを確認するLINEを毎日送ってきたのです。 きっと母は母乳育児は赤ちゃんに良いことだから、当然私もそうするものだと思って悪気は一切なかったと思うのですが、母乳があまり出ない私にとってはプレッシャー以外の何物でもありません。それどころか母乳育児がうまくいかないと相談しても、食事や生活習慣を容赦なく指摘され、気持ちが削がれるばかりでした。 助産師さんのやさしい言葉に涙…産後5カ月ころ、心身ともに限界だった私を心配して「離乳食始まるし断乳したら?」と夫が言ってくれました。断乳のことを実母に話すと、「まだ生後5カ月なのに断乳なんて娘ちゃんがかわいそう!」と猛反対! 理解してほしかった実母に今まで以上に責められ悲しくなった私は、助産師さんに思いを打ち明けることに。 すると助産師さんは「お母さんが笑顔でいられることが娘ちゃんにとっても一番。だからその決断に誇りを持って」とやさしい言葉をかけてくださり、私の中でいろいろな思いが溢れて涙が止まらなくなってしまいました。 他のママの授乳になぜか心が痛む順調に断乳を終え、大好きなお酒も飲めるようになって心に平穏を取り戻せたはずでしたが、実は心の奥深くに爪痕が残されていました。母乳育児が順調な周囲のママたちの授乳の場面に遭遇すると、なぜか心がキリキリと痛むのです。 特に義実家で義妹が授乳し始めたときには、「兄嫁さんと違って私は母乳育児うまくいっていますよ」と見せつけられている感じすらして、悔しすぎて逃げ出したくなるほどでした。 母乳育児に関してはそれぞれ事情があるのだから、あれこれ口を出さずそっとしておいてほしいというのが本音です。いつか娘が母となる日がきて、もし母乳育児がうまくいかなくても、娘の判断を尊重し、そっと見守れる母でありたいなと思います。 作画/はたこ著者:金岡莉緒1女の母。独身時代から住宅関連企業に勤務し、産休育休を経て時短勤務中。妊娠・出産・子育てに関する自らの経験を中心に執筆している。
2023年01月03日ウーマンエキサイト読者の皆さま、こんにちは。今年は寒くなるのが遅く、衣替えを延ばし延ばしにしてしまっていた我が家。それでも重たい腰をあげ、姉妹のクローゼットをスッキリさせよう! と思った話です。張り切って服の整理を始めました。すると。今はシンプルで青系がブームだそうですよ。へええええ。他にもいろいろ大変でしたが割愛します。なんとかがんばって一通りの整理整頓を終えました!ムスメと年の近い姪っ子から、毎年お下がりをいただいています。憧れの従姉からの服に姉妹はいつも大喜び。(主にムスメですが)実用的なものも多くて本当に助かっています。ありがたく選別していると。ムスメが「もう着ない」という服をキラキラして目で狙っていたオコメ。ムスメがいらない服のほとんどの服を手に入れてご満悦でした。お下がりでこんなに喜んでくれるのはありがたいことですけどね。断捨離は失敗でした。
2022年12月17日ウーマンエキサイトの読者の皆さま、こんにちは。ちょっ子です。早いものでもう師走。大掃除の時期がやってきましたね。1日や2日で家中の大掃除をやるのは疲れるので、今年は1日1ヶ所を目安に少しずつ短時間、無理なく掃除や片付けに取りかかることにしました。今回は、使ってないものや古いものを思い切ってどんどん断捨離し、生活をスッキリさせたいと考えています。この日は、物入れの中の整理をすることに。荷物を引っ張り出してみると、現在小学生の息子・きゃん太のもう履けなくなった靴がたくさん出てきました。きゃん太のサイズアウトした服は親戚の子にあげることにしていますが、靴はすり減ったりすり切れたりでボロボロ。お下がりにするのも気が引ける、かといって捨てるのも忍びない…ということでなんとなくとっておいたのですが、ついに処分することに決めました。だけど古い靴をひとつひとつ出して眺めているとエモい…。今は私と同じくらいのサイズになっちゃったけど、こんなに足が小さかったのか…と何だか切なくなってしまいました。そして一番奥から出てきたのは…!きゃん太が歩けるようになり、初めて履かせた運動靴!悶絶!!!靴だけでもう…たまらん!幼き日の姿がよみがえり、愛しさと切なさと、あとなんやかんや色んな感情が入り混じりゴロンゴロンしてしまいました。 情緒がすっかりおかしくなった私は、続いてこんな行動に出てしまいました。待て!そんなことしちゃったら…尊さのあまり灰になって崩れました(イメージです)。こ〜んな小ちゃかったのが! こ〜んなに大きくなって!うわあああああああああああああ!全部なんて捨てられないよ…!結局、特に思い出深いものだけ記念として5足ほど残しておくことに。それでも他の靴を袋に詰めてゴミ置き場に置いたとき、なんとも言えない寂しい気持ちになってしまったのでした。その後も家の中の片付けをしていると、寝る前に毎晩読んであげてた絵本の数々、好きだったおもちゃ…靴以外にも続々と思い出の品が出てきて悶絶、泣く、悶絶、悶絶、泣く。私の情緒は乱れに乱れた年末の断捨離なのでした。(絵本やおもちゃも特に思い出深いものは保管して残りは親戚の子にあげることにしました)子どものいる家庭での断捨離は、ノスタルジーとの戦いなのかもしれませんね。それでは皆さま、良いお年を!
2022年12月15日母乳育児をしていた私は、卒乳は自然に任せようと考えていました。しかしなかなか1日の授乳の回数が減らないのを知った義母は、「長くても産後1年で断乳すべし」のポリシーで、断乳を強要をしてきたのですが……。 母乳育児をやめるタイミングわが家では生後5カ月ごろから離乳食を始めましたが、なかなか進まず子どもは母乳ばかり欲しがりました。昔は1歳までに断乳をしていることは知っていましたが、自然に子どもがおっぱいを欲しがらなくなるのを待つという卒乳という形があるのを知り、母乳をやめる時期は長い目で見ようと決めていました。 しかし、ある日、離乳食が始まっても母乳ばかり飲んでいる孫を見た義母は「なぜおっぱいばかり飲んでいるの!?」「離乳食をどんどん進めなさい!」と怒り始めるようになったのです。 エスカレートする断乳コールさらに義母は「1歳を過ぎたらおっぱいはただの水。栄養なんてない」「おっぱいなんて飲ませるくらいならジュースでも与えなさい」と言ってきたのです。昔は、1歳を過ぎたらおっぱいは水だと言う人もいたようですが、母乳を与えている私としては大変ショックでした。 私は子どもの精神的安定や親子のスキンシップのためにも、まだ断乳はしたくありません。それなのに、「1歳で母乳を飲ませているなんて孫がかわいそう」「まだ、おっぱいを飲んでいるなんて恥ずかしいわ」「おっぱいなんておいしくないでしょう」と言われ、私は涙が出ました。 その子に合った卒乳の時期で…1歳半を過ぎたころ、食べる量は少ないものの母乳以外の食べ物に興味が出てきたのか、自然と母乳の回数が減り、2歳を過ぎるころには自然に卒乳をすることができました。 義母にいろいろなことを言われ、無理にでも断乳をするべきなのかと悩んだ時期もありましたが、保健師さんにも相談をし、このまま子どものペースで卒乳を待つ形にしてよかったと心から思っています。卒乳の時期は、子どもの個人差がかなりあるということを身をもって知りました。 義母とは卒乳の件でギクシャクしていた時期もありましたが、子どもが卒乳をしたことで安心したようで、後日私に言い過ぎてしまったと謝罪がありました。なかなか母乳をやめない私と孫を見て焦ってしまったようです。「昔と今では断乳の考え方が違うのね~」と言って、2人目の母乳育児に関しては温かく見守ってくれました。今では笑い話になっています。 著者:神崎 ハナ2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと
2022年11月18日今回のお話は、口唇口蓋裂の娘、くぴこちゃんを妊娠してから、今に至るまでの思い出を振り返ります。くぴこちゃんが生まれた当初は情報も乏しく、不安な日々でいっぱいでした。そして、出産後は新たな悩みや葛藤が生まれることに……。しかし、さまざまな苦難に悩みながらも、家族一丸となって乗り越えていったのでした。そんなじぇにこさんが今、思うこととは一体……?口唇口蓋裂の娘から、たくさんのことを学び…娘を妊娠して初めて知った「口唇口蓋裂」という病気。 娘が生まれた当初は情報が乏しく治療について知りたくても、知ることができなくて、不安でいっぱいでした。 口唇口蓋裂もひとえに症状も程度も異なります。 一人ひとりが同じ病気でも違い、多くの情報のなかで誰かと比べるのではなく、目の前の治療に向けて1つの参考になればと思い、この連載を続けてきました。 程度も違えば、受け入れ方も当事者ごとに違います。 お医者さんの言う「治る」と当事者本人が受ける「治る」という感覚が違い、そのどちらでもない保護者はどのようにあるべきかなのか……。 そもそも病気とは何なのか。そして、治療とは……? 親として向き合う口唇口蓋裂と、当事者の治療の歩みが重なることはないかもしれません。 ですが、少しでも寄り添えるように、親子、夫婦、家族なりの答えを悩んで探して導き出していくことが大事だと感じます。 どんな病気もケガもひとりで耐えるのはつらい。 寄り添って向き合って手を添えながら、娘の口唇口蓋裂の治療が少しでも良いほうにあればいいなと思います。 1つひとつが改善につながるように、「親としてできる限りのことをしたい」その気持ちは娘を産んだときからずっと変わりません。 娘にとっても、私たちにとっても、口唇口蓋裂という病気だけが、家族の思い出のすべてではないこと。 家族でたくさん経験を乗り越え、楽しい思い出を重ね、大切にしていくことが、治療の励みに繋がっていくように思います。 それが影響しているのかわかりませんが、今のところ娘にとって口唇口蓋裂の症状や治療について大きな問題は特にないそうです。 娘のもともとの性格や環境も手伝っているのかもしれませんが、治療や手術のたびにご褒美が出ることなど明るく話しながら、今も元気に治療を続けてくれています。 多様性をうたう昨今、娘を産んだ当時よりも情報は大きく広がり、口唇口蓋裂だけではなく、いろいろな病気や個人の事情を目にして知る機会に恵まれるようになりました。 同じ病気や怪我でも1人ひとり異なることが、当たり前だと柔軟に受け入れられ、理解に繋がるように……。 私たち親子の経験が、誰かの参考に少しでもなれば幸いです。これまでお読みいただき、本当にありがとうございました。 ◆「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」の連載は、これで終了になります。長きに渡り、ご愛読くださった皆様、どうもありがとうございました! 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年10月25日みなさんは、捨てたいのになかなか捨てられないものって、ありますか? 今回ご紹介するのは夫の浪費癖で物が増え続け、家が片付かないことに悩む香織のお話です。夫の浪費癖のせいで家が片付かない…家が片付かないのは子どもがいるからというのもあるのですが、大きな原因となっているのが、夫の浪費癖でした。家族にはお金を使わず、場所をとる高価なものを相談もなく買ってしまう夫の孝志。文句を言っても「俺が稼いだ金」だからと反論されてしまいます。しかも、自分の言い分が通らないと機嫌が悪くなってしまうというおまけつき。そんな生活が続く中、香織が試してみたのが、友人に勧められた「断捨離」。ときめかないものや必要ないものを思い切って捨てると、スッキリできたのです!そこまでやる…? 夫のクズっぷりがすごい子どもの約束より自分の都合を優先する孝志。さらに、子どもの面倒を見ないくせに、3人目をほしいなどと言い出します。そして、とうとう孝志は決定的な事件を起こすのです…! なぜか妙に優しい夫に違和感…普段わがまま三昧なのに、家族で香織の実家を訪れた日だけ、妙に優しい孝志。怪しすぎます…。こんなに優しい孝志、らしくない…これは何かある! この後、残念なことに香織の予感は的中してしまいます。次々と明らかになっていく孝志のウソに、香織は…これまで様々な「いらないモノ」を捨てることで気持ちを切り替えてきたのでしたが…もしかして一番ときめなかなくて、必要ないモノって…? こちらは投稿者のエピソードを元に5月25日よりウーマンエキサイトで公開された漫画です。漫画に対する読者からのコメントをご紹介します。捨てていい! ひどすぎる夫に悩む主人公を読者が後押し家庭を顧みず浪費を繰り返し、ウソまでついた夫に、読者たちの怒りが爆発しました!・最低すぎる。こんな人が何故、結婚して子どもつくったのか本当に疑問。こんな旦那はいらない。・本当に、自己中心的で、ワガママ、空気読んでいませんね。 私が、奥さんなら即離婚届をつきつけますね。・読んでいるこっちも旦那の言葉にムカつきました。こういう旦那はハッキリ言って要らない!! 家族と過ごすのがどれだけ良い思い出になるか、こういうタイプってのは一生分かりません。・ないわー 仕事だけしてる大きな子ども。子どもがいるとは思えないくらい自分本位。・正直、この旦那の子どもレベルの開き直りに思わず失笑してしまいました。・こんなゴミ男が存在してるなんて信じたくないわ。孝志のあまりのレベルの低さに「こんな男、本当にいるの!?」という声もありましたが…なんと、似たような経験をした読者も! ダメ旦那に振り回された過去を語ってくれました。・似たような旦那と離婚したばかりなので、すごく共感してしまいました。 うちは子どもはいなかったし、私自身も働いているので状況は異なりますが、家事をしないのはもちろん、浪費だけでなくパチンコ、リビングでタバコを吸うなど更にひどい旦那だったのもあって、離婚が成立した日は少し寂しい気持ちになりましたが、翌日には「捨ててよかったー」と思いました。・我が家とまったく同じです。本当にゴミ夫でした。私の弟にお金を借りて、返済の連絡を無視し続けていてびっくりしました。好き合って結婚しても、一緒に暮らしてみたら、夫として、父親としてダメな人だったというケースは、実際にあるものですね…。どうしても一緒にやっていけない人は、たとえ夫でも自分の人生から断捨離してしまうのが正解なのかもしれません。▼漫画「本当に捨てたいのは旦那だった」
2022年10月18日第二子不妊治療を開始するため、娘が1歳2カ月のときに断乳しました。断乳自体は予想していたよりもスムーズだったのですが、その後に母乳の代わりに欲しがった物が……!?。 予期せぬ断乳生後1カ月ころから完全母乳で育った私の娘。 「おっぱいはもういらない」 と言われるまでは授乳したいと思っていましたが、娘が1歳を過ぎたころから第二子について考えるようになりました。 娘を不妊治療で授かり、第二子も不妊治療でないと授かるのは難しいと言われていたわが家。通院先の先生と授乳について相談した結果、「投薬があるため断乳をしたほうがいいだろう」ということで急遽断乳を決意することになりました。 断乳は予想以上にスムーズ1歳を過ぎていた娘は離乳食をしっかり食べていたため、断乳に向けて日中の授乳から回数を減らしてやめるようにしました。 眠くなったり不安を感じたりするときに母乳を欲しがることがあったものの、抱っこや歌で落ち着かせておっぱいから離れられるように。夜の寝かしつけでは母乳の威力が抜群だったので私にも覚悟が必要でしたが、娘に 「もうおっぱいとはバイバイね」 と言い聞かせると、数日で昼も夜も断乳をすることができました。 母乳は欲しがらなくなったけれど…おっぱいから離れた寂しさを埋めるため、夜は特に娘をぎゅっと抱いて寝ていました。すると、断乳から数日経ってやたらと私の頭を触るようになった娘。髪の毛がぐしゃぐしゃになるくらい頭を撫で回すのです。 どうやら母乳の代わりになったのは私の頭と髪の毛だったよう。しかも不思議なことに私以外の頭ではだめで、寝ているときに間違って夫の髪の毛を触った娘が 「これじゃない!」 と叫んだことには驚きました。 とにかく私の頭と髪の毛が大好きな娘。4歳を過ぎた今でも頭を撫で回して寝ています。夫とほとんど髪の毛の長さが変わらない私ですが、どうして手の感触だけで違いを判別しているのかが不思議で仕方がありません。ボサボサになるので髪の毛が伸ばせませんが、触らなくなったら寂しくなるなと思う近ごろです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKOイラストレーター/まっふ 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2022年10月08日今回は、口唇口蓋裂の治療を続けていくために大切なことについてのお話です。2回目の口蓋裂手術を終えた子のお母さんから、話を聞く機会に恵まれたじぇにこさん。しかし、想像以上に大変な様子に、とても心配で不安な気持ちになってしまったのです。また、「親としてわが子をどうやって励まし、どう支えているのか」という点に疑問を持ったじぇにこさんは、早速お母さんにその質問を聞いてみることに。すると……!?口唇口蓋裂の治療を続けていくために大切なことは… 今回わが家でもおこなったように、本人が選んで買った新しいパジャマや欲しがっていたゲームソフトなど、入院中や手術後のご褒美や楽しみとしてそろえたりして、モチベーションを保ったそうです。 娘さんも学校のお友だちとのやりとりも手伝って、少しずつ明るさを取り戻していると聞き、ひと安心。 また術後落ち着いたらGWに旅行など、家族全員で楽しめることなども計画しているようで、そのお母さんもとても楽しみにしているようでした。 2回目の口蓋裂手術を終えても、まだまだ治療は続いていく……。 親としてできる限りのことはしてあげたい。でも当事者も家族もこの口唇口蓋裂にだけにしばられるのはつらすぎるから、楽しみは積極的に作ると話してくれました。 その後、ちょうど処置を終えた娘さんとくぴこも手術室から戻ってきたので、そのお母さんにお話をしてくださったお礼を伝え、私たち親子はHCU(高度治療室)へと向かいました。 「当事者も家族も口唇口蓋裂だけに縛られないようにする」 その言葉は以前口唇口蓋裂の交流会で、当事者の小林えみかさんが「口唇口蓋裂は私のすべてではない」と話してくれたことにも通じていて、とても励まされる言葉でした。 娘がこの疾患だけに捉われることなく、さまざまな発見や挑戦ができるように、意識や関係、思い出を重ねて築くことが、親としてもとても大切だなと改めて思いました。 くぴこにとっても、まぴこにとっても、私たち夫婦にとっても、口唇口蓋裂だけに縛られない経験や生きがいが今後の治療の励みになる。 それを家族で繋ぎ、支え合えるような関係や環境を作っていく。 決して簡単ではないけど、私なりにそのためにできることをしていきたいと、そう強く感じました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年08月23日口唇口蓋裂で生まれてきた娘、くぴこちゃんを育てているじぇにこさんの育児マンガです。今回はくぴこちゃんが抜糸処置を受けたときのお話です。今回の抜糸処置は、先生の提案で麻酔を使用した方法で処置をおこなうことが決定。手術室前でくぴこちゃんを見送るじぇにこさん。娘の落ち着いた様子に安堵するのですが、この後じぇにこさんの気持ちを不安にさせる出来事が起こってしまうのでした……。娘を見送り、ベンチで処置が終わるのを待っていると…?術後6日目、安全のため処置室ではなく、手術室で麻酔を使用して抜糸を受けることになったくぴこ。 手術室まで行くと、今回は看護師さんがぬいぐるみを持って気を引いてくれたおかげもあり、泣かずに室内へ入って行きました。 30分ほどで終わると聞いていたので私は病室には戻らず、手術室から下りてくるエレベーターから近い病棟エントランスのベンチで娘の帰りを待つことに。 すると隣から、同じくお子さんの付き添いで入院しているというお母さんが、声をかけてくれました。 そのお母さんのお子さんも口唇口蓋裂でわが家と同じく、赤ちゃんのころから口唇口蓋裂の修正手術を乗り越えたとのこと。 さらに、今回2回目の口蓋裂手術を受けたばかりと聞いて、思わずビックリ!! 前回の口蓋裂手術のときに担当の先生から、くぴこは口蓋裂手術を2回に分けておこない、2回目は上顎前方の硬口蓋の部分にある鼻腔と口腔が通じている隙間を塞ぐ手術と、口唇口蓋裂の子の多くは硬口蓋部分の骨が欠損しているため、本人の骨の一部を使い(多くは腸骨部分)、歯茎部分へ移植する手術をおこなうと説明を受けました。 それを聞いたときもかなり驚いたのですが、実際それを終えた当事者の様子は、付き添いの親御さんから見ても想像を以上のものだったようで…… 手術自体もさることながら、春休みなどの長期休みの期間は、病院も中高生を優先して手術をおこなううため予約が埋まりやすく、今回の手術のため、娘さんは小学校の春休みも前倒しの形で入院したので、ご本人はそれをとても嫌がったそう。 また、術前術後と付き添いの立場から見ても、2回目の口蓋裂手術は当事者にとって今までの手術とは受ける負担が、身体面にも精神面にもとても大きいように感じたそうです。 小さいころとは違って思春期にもさしかかってきての手術なので、とにかく看病と本人の心のケアをとても気にしていると話してくれました。 5歳になり、物事の理解が赤ちゃんのころとは比べ物にならないくらい進んだ娘にとって、今回比較的簡単なものだと言われていた修正手術ですら、今までの手術以上に気力の回復に時間がかかってしまったことを考えると、教えてもらった2回目の口蓋裂手術に不安な気持ちを感じずにいられませんでした。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年08月16日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。無事出産し、ちょるりさんは赤ちゃんが「生きている」ことに安堵し、うれしさで涙を流しました。わが子と初対面し、しばらくすると医師がやってきて……。 赤ちゃんの検査結果は… 今まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。「口唇口蓋裂」を持って生まれる人もいるのだと、もし頭の片隅にとどめていただけたら、とてもうれしいです。 そして、かつての私と同じように、今出産を控えながら不安や心配を抱えてらっしゃる方々へ。 「赤ちゃん産んだら、絶対かわいいから大丈夫!! 」などと無責任なことは言えません。 ですがこんな一例もあるんだなと、ほんの少し参考にしてもらえたら本望です。 合併症もなく、元気に生まれてきた次女ちゃん。手術後は手術痕も目立たなくなったそう。ちょるりさんのSNSでは、元気な姿の次女・ひーひーちゃんのエピソードを見ることができます。 ちょるりさんは、温かい言葉やさりげない気づかいは、マイナスな出来事よりも何千倍も覚えていると書かれていました。少しのやさしさでも相手に良い影響を与えることができるのなら、ふとしたときでも、やさしさを差し出せる人になりたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2022年08月15日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。予定日前日に破水し、病院へ。着くや否や陣痛が始まり、出産することに。担当の先生が、まさかの元同級生という驚きのハプニングもありながら、無事出産しました。かわいい赤ちゃんの産声に愛しさを感じていたちょるりさんでしたが、赤ちゃんと初対面をすることなく、検査に連れて行かれてしまい……。生まれてすぐ赤ちゃんを検査に連れて行かれてしまい、抱くこともできず、不安に思っていると……。 赤ちゃんとの対面 ついに娘との対面……! 抱いた途端、あれだけ心配していたのが嘘みたいに穏やかな気持ちになりました。 娘が生きているということを実感できて、うれしくて心底ホッとして、気が緩みました。 今思えば、口唇口蓋裂を告知されてから、この瞬間までずっと緊張し続けていた気がします。 不安や悩みを乗り越えて赤ちゃんにやっと会うことができたちょるりさん。赤ちゃんが「生きている」ことに安堵とうれしさで涙を流しました。 みなさんは、出産し、お子さんを初めて抱っこしたとき、どう感じましたか? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2022年08月14日口唇口蓋裂で生まれてきた娘、くぴこちゃんを育てているじぇにこさんの育児マンガです。無事に鼻の修正手術を終えたくぴこちゃん。術後は手術の精神的なショックから、一時期体調を崩してしまったくぴこちゃんですが、ママがおもちゃのご褒美をプレゼントしたことをきっかけに、その後は順調に回復していきました。しかし、ここでまた1つ問題が! 2日後に抜糸処置を控えていたのですが、そのことを伝えると、激しく拒否されてしまって……!?朝の処置で大暴れする娘。先生からある提案をされて…ご褒美による効果もあって、その後は着実に体調を回復しつつあったくぴこ。 吐き出すショックも乗り越え、ごはんもしっかり食べ、笑顔をたくさん見せてくれるようになりました。 しかし、唯一朝の処置だけはそうはいかず……。 鼻に縫い付けている糸の周りをただ洗浄するだけでも、首を振って怖がり、しまいには足を投げ出して、体ごと暴れ出すという事態に……。 私やスタッフさんに抑えられながら、ようやく終えるといった繰り返しでした。 術後4日目が過ぎると、いよいよ鼻に縫い付けているレチナ(※1)の抜糸処置が迫っているのですが、この状況では難しく、先生からこう提案されました。 (※)レチナ:鼻の形を維持する目的で使用するシリコン製の装具。 毎回涙も汗もたくさんかきながら、激しく拒絶して暴れる娘の姿を見ると、処置室での抜糸処置は暴れて怪我をしそうで、実は心配をしていた私。 それは先生も同じだったようで、麻酔によってくぴこちゃんが眠っている間に、手早く処置したほうが本人も怖い思いをせずに済むし、そのほうが安全だと言ってくださいました。 しかし、ここで問題が……! 娘に伝えたところ、案の定猛烈に拒否! 激しくハッキリと拒否されてしまったのです。 しかし、5分足らずの鼻周辺の洗浄が我慢できない娘が、10分程度の抜糸処置に耐えられるとは思えません。 内容がどうであれ、「手術が怖い」という娘の意見にも同意しながら、私は持参した娘の落書き帳を使い、退院が1日伸びても手術室での抜糸が娘にとって、どうメリットがあるのかなどを絵に描いたりして、できるだけわかりやすく説明しました。 すると、しぶしぶといった感じで、少しずつ納得していく様子を見せてくれるように……! こうして治療について一緒に考えることができるようになったんだなと、改めて娘の成長をしみじみ感じました。 それと同時に、説明のときに「修正手術のときより怖くない」と書いた部分が、どうしても引っかかったらしく、ここだけは真剣な顔で、「ママ怖いものは怖いからね! これは直して!」と、強く訴えてきたので、その姿にもたくましい成長を感じて、修正をしました。小さいころは手術のことも抜糸などの処置も怖がらせないように、ごまかしながらおこないましたが、成長とともにいろいろとわかってきたことで、もうごまかしは通用しないのだなと思いました。 また、処置の説明は訳もわからず、納得できない状況よりも、本人の心の準備など受け入れできる体制づくりのためにも、娘が理解できるようにおこなうことが大切だと強く実感。 さらに、手術や処置がどれだけ必要なものであっても、娘の本心をしっかり聞き、その気持ちを否定せず、本人が納得して受けられるようにすることも大事だなと思いました。2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年08月09日口唇口蓋裂で生まれてきた娘、くぴこちゃんを育てているじぇにこさんの育児マンガです。無事に鼻の修正手術を終えたくぴこちゃんですが、微熱から高熱を繰り返してはぐったりとした状態が続いていました。しかし、術後3日目にして、ようやく熱が36.6度と落ち着きを見せ始めます。ただ、ここである問題が発生! なんと手術のショックから、くぴこちゃんが精神的に不安定になってしまい、食事が一切食べられなくなってしまったのです……!術後のショックが続く娘に、効果を発揮したのは…? 今回口腔内の処置はおこなっていないものの、食事の進みが良くなく、先生いわく「しっかり食事をとれないと点滴が抜けない」と言われてしまいました。 好きな食べ物でもいいので食事をとるように言われたので、好物のパンや少しでも食べやすい物をと買いそろえてみたりもしました。 しかし……。 手術のときに麻酔の管が喉を傷つけた影響で、術後しばらく血が混じった分泌液を吐いたことが、娘にとって精神的なショックとして尾を引き、食べ物を口にするのが怖くなってしまったそうなのです。 プリンやゼリー、ヨーグルトなど好物やのど越しの良いものなど提案しても、なかなかその気になってくれず、精神的なものに対してどうしたらいいか悩んだ結果、最後の切り札に打って出ました。 術後に遊ぼうねと約束していたご褒美のおもちゃ。 しかし、手術が終わった直後から娘は、熱でもうろうとし、痛みや気力のない状態が続いていたので、出しそびれていたご褒美がここにきて、ようやくお目見えすることに!「これは点滴を打った状態では遊びづらいと思う……」とさりげなく伝え、お医者さんから許可をもらい点滴を外すためにには、まずは食事をしっかりとろうと励ましました。 出された病院食をすべて完食し、先生からの許可も無事に下りて点滴もあっという間に抜けてしまいました! 交流会で出会った当事者からのアドバイスとはいえ、おもちゃでつっているのが少しばかり気が引けていたのですが、おもちゃひとつでこんなにもあっさりとモチベーションが変わり、ようやく笑顔を見せてくれたことに驚きました。 これまで泣くかぐったりして覇気がなかった娘にようやく笑顔が戻って、私もとてもうれしかったです!! くぴこの気持ちが上向きになる様子を見て、「病は気から」という言葉に思わず感心しました。 また、私自身もその姿に安心することができたほか、ご褒美の効果は私たち親子にとっては想像以上に療養中の良い足がかりとなることがわかりました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年08月02日口唇口蓋裂で生まれてきた娘、くぴこちゃんを育てているじぇにこさんの育児マンガです。今回は無事に鼻の修正手手術を終えたくぴこちゃん。術後は、無事HCU(高度治療室)を出て、病室に戻ることができました。しかし、くぴこちゃんの様子がなんだかおかしくて……!?術後のショックからか、なかなか娘の容態が落ち着かず… 術後直後はまだ麻酔の影響が残っていたようで食事も通らず、せめてお水をと、口に含ませてみてもすぐに吐き戻したり、さらにその日の夜は熱が上がり坐薬を入れたり、就寝時間をこえてもうなされたりして、落ち着かない時間が続きました。 術後当日は仕方ない……。 そう思って看病をしながら、娘の容態が落ち着くのを待ちました。 翌日も朝から元気はなく食事もままならず、熱も上がったり下がったり。 娘はつらい様子でぐったりと横になっている状態でした。 先生いわく、今回の手術は難しいものではないようでした。 手術前の看護師さんの説明でも、1歳のころに受けた口唇手術に近い内容で、当時よりも体が大きくなった分安全性も増して、前回の口蓋裂の処置ほどの心配は少ないと聞いていたのですが、一向に落ち着くことのない娘の様子に気が気ではなく……。過去2回の手術後に比べると、術後2日を過ぎても安定しない熱や食事状況、まったく気力が戻る様子のない娘の状態を見ると、聞いていた内容の割には回復に時間がかかっているように思えました。 手術で最善をつくしてくれた先生方には感謝しつつも、実際本人の負担は私の思っている以上に大きなものだったようで、今回の手術は5歳の娘にとって、大変ショックだったのだなと痛感しました。2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年07月26日