フィジカルに技術で対抗 西宮SSが大事にする「ボールの置き場所」と「足が地面に埋まらない」こと
『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ』。西宮SSはラウンド32で、中国足球小将に敗退しました。負けはしたものの、体格に優れた相手に、持ち前の技術で対抗。体格差をものともしない技術で、鮮烈な印象を残しました。
中国足球小将戦後、杉田勝彦監督と6番の足立旬翼くん、7番の鈴木悠太くん、
名に、話をうかがいました。
(取材・文:鈴木智之、写真:新井賢一)
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体格差に技術で挑んだ西宮SSの選手たち写真:新井賢一
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■ボールの置き場所にこだわっている、フィジカルが追い付けば技術で追い越せる
杉田勝彦監督(C)新井賢一
杉田勝彦監督
――中国足球小将とは予選リーグに続き、2試合目の対戦でした。まずは初戦の感想をお願いします。
フィジカル面では追いつけなかったのですが、相手チームが「ボールが取れない」と言っていたので、うちらしさは出せたと思います。
――学年で言うと2学年上くらいの、体格差がある相手でした。それでもボールを隠して取られないようにしたり、ターンをしたりと、高い技術で対抗しました。
うちはボールの置き場所にこだわっているチームです。今は体格差があるので勝てないかもしれないですけど、将来フィジカルが追いついた時に、技術で追い越していけると思ってやっています。
ボールの置き場所、ステップ、タッチの速さ、ボールを触る前にフェイクを入れて相手を騙す、相手に線を見せずにパスを出すといったところにこだわっていて、それが日本人が世界と戦うために必要なことだと思い、小学生年代からやっています。
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■世代別代表クラスの選手を輩出
――『ワールドチャレンジ』は世界と戦う場ですが、Jクラブでも、中国チームほどのフィジカルを持つチームはありません。
こんなに大きい相手とやるのは、初めての経験でした。予選リーグと決勝トーナメントと、2回できたのでありがたいです。――この経験を、選手たちにどう繋げていってもらいたいですか?
今、取り組んでいるトレーニングが、将来、ヨーロッパの大きい選手、フィジカルの強い選手と戦っていくために必要な技術だと思うので、そこは大事にしてもらいたいです。