勉強できるだけの子でいいの?「地頭のよさ」は親子の会話で育つ・その1
意見を述べる力…自分の考えを伝えるのが苦手。記述する力…考えを文章に起こすのが苦手。討論する力…意見がぶつかるくらいなら引っ込めちゃう。調和する力…人に合わせるなら一人でいた方がラクみたい……。これじゃちょっと、まずいですよね……。
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では「地頭」を良くするには、どこでどう学べば良いのでしょうか?
日本の学校教育は、「一人の教師が効率よく大勢の子どもたちを指導する」ことに主眼が置かれているのです。教科書一冊を終わらせるというカリキュラムを消化するのに、教師はある意味必死です。未だに点数至上主義、詰め込み主義でついて行けない子どもたちを置いてきぼりにするような教育がまかり通っているのは合理的ではありません。
-「学力をグングン伸ばす親の『質問力』」より-
個々の特性を見抜いて「頭のいい子」にしてくれないかしら?
しかし、学校には頼れそうもありません。
学校でつけられない力なら、家庭で力をつけるしかないじゃないかという結論にいたるわけですが、一体どうすれば良いのでしょうか?
■ 頭のよい子の家庭には、必ず「会話」がある。
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お子さんと一日どのくらい会話をしていますか?
うちの中学生になった息子は、自分の事を進んではあまり話しません……。
反抗期なんだと片付けてしまえば、それはそれでラクなのですが、母の私は「聞きたがりで知りたがり」。
一方的に私が質問をするのですが、「別に」とか「普通」とか、あいまいな返事をされてしまい、終いにはイライラしだすという……。思ったような回答が得られないと「それは違うでしょ?」なんて言ってしまいますし、理想の答えを求めた話の聞き方をしているな……と反省することもよくあります。
家庭でのコミュニケーション、親子の会話はその子が将来人間関係を作るベースとなり、人間的な魅力を生む基礎となります。親子の会話はおろそかにしてはいけないのです。
親に話したばかりに怒られたり、自分の行動や考えを否定されたりすると、子どもは「親に話さない方がいい」と思うようになってしまいます。これが、親子の会話がなくなる原因の一つだということは間違いありません。
-「学力をグングン伸ばす親の『質問力』」より-
「グサリっ」。
ちょっと思い当たる節があるのは、私だけでしょうか?
著書を読み進めて行くと、子どもに話しかける事は問題はなさそうですが、筆者の「質問の仕方」