「保活」難易度は30代以下と50代以上でこんなに違う!その差は1.5倍!
一方で、厳しい現実を突き付けられた人も2割以上いました。
「預けることができず育休延長した」「預けることができず仕事を辞めた」(ともに5.2%)、さらには「預けることができず別の方法をとった」(4.2%)、「今も保活中」(7%)など、保活に苦戦した人も決して少なくないことがわかります。
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これらの回答結果を年代別に見てみると、やはり50代以上よりも40代が、40代よりも30代以下が、希望の施設に預けることができていない状況が見えてきました。
30代以下は、希望の施設に預けることができた人は半数以下で、さらに10人に1人以上が現在も保活中とのこと。
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■ “保活”という言葉がなくなるように
今回の調査から、希望の施設に預けることができない比率を割り出し、保活難易度として指数化。
すると30代の保活難易度は50代の1.5倍という結果になりました。
働きたいのに保育施設に預けることができずに働けない女性が少なくないという現在の状況は、早急に解決すべき問題です。
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「保育活動=保活」という言葉が一人歩きしていますが、そもそもそのような“活動”をしなければいけないようでは、子育てしやすい社会とはいえません。今回のアンケートでも、20~30代を中心に、「もっと恵まれてない方がいる。自助努力でなんとかして」と役所に言われて憤った経験がある方や、「二度と経験したくないくらい大変だった」「なぜ働くのに、そこまでしなければならないのか」「とにかく子育て家庭の負担が大きく、二度とやりたくないので子どもを複数持つのを諦めました」と保活自体に疑問を感じていたり、保活の大変さから家族計画を諦めたりした方も多いことがわかります。
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一方で、50代以上の人からは「生活のために仕事に出なければならないから保活をするというのは、本当は間違っていると思います」「子どもが小さいうちに働くのはどうかと思う」という意見も見られました。
こうした意見は、子どもを持つ女性の働き方をめぐる状況が、ここ数年で大きく変わっていることの表れでもあるでしょう。
子どもを保育施設に預けて夫婦で共働きをするのか?働かずに子どもを自分で育てるのか?
どちらが良い悪いということではなく、個々の希望や家庭の状況によって選ぶことができることが何よりも大事なこと。