2015年7月9日 20:00
松坂桃李も共感 “グローカル”に響くEテレ「人生デザイン」
東京でトンガったことをしている人だと、『特別だよね』で終わってしまう。そうではなく、郊外の大型ショッピングモールに地元の仲間と集まるのが楽しいといった、ある種のふつうの感覚も大事にしたいと思っています。“グローカル(グローバルとローカルを掛け合わせた造語)”という言葉がありますが、大半の人は東京ではなく、地方に住んでいますしね」とチーフ・プロデューサーの早乙女裕子さん。
主人公に密着するのは、全国の若手ディレクター。同世代だからこそ、主人公の悩みに共感できるのが強み。
「地方にいるディレクターが自分の取材ネットワークから、同じ悩みを持っている人を見つけてくるのが面白いですね。取材期間は、事前取材が約2か月、ロケ自体は10日程度。1週間で撮る映画もある時代にあって、かなり贅沢な枠です。
全国放送ですし、地方の若手にとっては、ハレの場なんですよ」
番組タイトル“人生デザイン”に込めた意味とは…?
「説明されないとわからない、その人にしかできない唯一無二の職業が増え、働き方が、生き方そのものになってきていると感じます。そうした新しい価値観を盛り込もうと出てきた言葉が“人生デザイン”です」