世界総人口の約8割が何らかの超常能力=“個性”を持って生まれる世界を舞台に、ヒーローを目指す高校生たちの成長と葛藤、熱いバトルを描いた人気作品『僕のヒーローアカデミア』。そんな通称“ヒロアカ”で轟 焦凍(とどろき しょうと)を演じる梶 裕貴さんが語る、劇場版最新作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』の魅力とは?
個性は弱点じゃなく魅力だと、気づかせてくれる作品です。
轟焦凍は、演じ始めた頃と今で、ガラッと印象が変わりました。クールで心を閉ざしていたけれど、彼自身の中にある炎がいつしか身も心も温めて、次第に柔らかくなっていく。“半冷半燃”という彼の“個性”のように、冷静だけど人を思う本質が、徐々に出てきたのかなと。対照的な性質を持ち合わせているところは、自分にも共通しているかも。声優は、役になり切ることが大事であると同時に、自分の立ち位置や求められているものを一歩引いたところから考えないといけない。でも、人としての魅力はお芝居に影響するはずなので、熱さや人間らしさを持つ必要もあります。
ただ熱いだけではダメで、状況を客観的に把握する頭や目も大事。その狭間で葛藤しつつ、ベストを探り続けています。