2016年6月21日 20:00
豪華共演だけじゃない! ジョディ・フォスター監督『マネーモンスター』の意外性
試写室でもお目当ての映画の前にほかの作品の予告が流れることがある。そこで見かけて、めちゃくちゃ期待していたのがこれ。
高視聴率の財テク番組『マネーモンスター』が生放送中にジャックされ、司会者リー(ジョージ・クルーニー)が人質にされたスタジオに全米が注視するのだ。それなのに、犯人を盾にしたリーが警官隊に取り囲まれてるシーンもあったりする。何?何?どうなってるの!?と、興味を掻きたてられっぱなしのサスペンスがリアルタイムで描かれるんです。
この緊急事態に調整室から冷静に指示を送る敏腕ディレクターのパティを演じるのは、ジュリア・ロバーツ。11年ぶりの大物共演が売りなわけですが、この作品をさらに気になるものにしているのは映画監督がジョディ・フォスターだってこと。
監督としては、『リトルマン・テイト』や『ホーム・フォー・ザ・ホリデイ』など家族ドラマ好きのジョディが、サスペンスを監督するなんて、ちょっと意外。と同時に、ジョディなら、たんなるサスペンスで終わるわけがないという期待も抱かせてくれるじゃありませんか。
もちろん、その期待は裏切られません。そもそも、犯人の動機は、リーが番組で推奨していた急成長企業アイビス・キャピタルの株が急落したことにある。