2021年9月9日 19:10
“カンヌ脚本賞”『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介 映画が3時間の長尺になったワケ
『ドライブ・マイ・カー』村上春樹の短編「ドライブ・マイ・カー」をメインに、「シェエラザード」「木野」の要素も取り込み再構築。舞台俳優で演出家の家福(西島秀俊)はある秘密を残したまま妻が他界してから、喪失感を抱えながら生きている。2年後、演劇祭のために向かった広島で、寡黙な専属ドライバーみさき(三浦透子)と過ごすうち、あることに気づかされていく。©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開中
濱口さん注目の映像作品
『Benedetta(原題)』
17世紀のイタリアで同性愛者として裁かれた修道女の物語。「修道院の中のえげつない権力争いの話で、ポール・ヴァーホーヴェン監督作品は主題だけ見ると下品さのようなものを感じるのに、なぜか上品で非常に清々しく、生きる勇気をもらえる」。日本公開未定。©Guy Ferrandis - SBS Productions
『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』
現代アメリカ映画を代表する女性映画監督ケリー・ライカートが2016年に発表した群像劇。「配信で観たのですが味わい尽くせなかったような感覚があります。映画館という環境を必要とする映画をつくる監督だと思うので、特集上映を劇場で観るのが楽しみです」