2021年10月29日 18:10
日本代表GK・谷晃生の“修正力”「ミスに焦点を当てず、ポジティブに持っていく」
「見方によっては挫折といえるかもしれませんが、自分には必要なことだったと、今になって思います」
でも、同じミスを繰り返さずとも、思うように結果が出ない場合も…。
「その時は、やり方が間違っていると思いますね。自力で精一杯やってみて限界を感じたら、経験の多い先輩や指導者の方に相談します」
前向きに加え、客観的でもある。
「自分を俯瞰することは自然とできていたように思いますが、ユース時代のコーチによく、“感情をコントロールしろ”と言われてもいました。当時は試合で苛立つことが多かったんです。でも、心がけるようになってからはいいパフォーマンスができる一番の近道だと思っています」
とはいえ、勝負の世界で感情をコントロールするのは至難の業だ。
「例えばカッとなったら、手を叩くなり深呼吸をするなり、何でもいいので、落ち着くきっかけを作ってみる。やっていくうちに何をせずとも平常心を保てるようになります。
ただ、もしかしたら上の世代の方には、今の若者はギラついてない、ガッツがないと思われているかもしれませんね。熱い思いは内に秘めている世代なのかも。その部分はもっと出してもいいのかな。でも、無理せず自然体でいいとも思っています」