株式会社umは、大阪・うつぼ公園の朝を変えるNEWスポット“いまどきワインバル『RESTAURANT & MARCHE NOOM』”を2022年12月8日(木)9時にグランドオープンいたします。ワインショップこの度、株式会社umは『RESTAURANT & MARCHE NOOM』のレセプションパーティーを12月2日(金)に開催いたしました。ご来場いただきました皆様、誠に有難うございました。当店は9時~17時営業のワインバルと、同ビル1階にソムリエールとシェフが厳選するワインやオリーブオイル・チーズ、雑貨そしてデリカテッセン完備のマルシェです。月は夜に輝き、朝には見えていないだけで24時間地球のそばに存在します=NOOMは日中はワインバルとして、閉店後にはお客様の食卓を彩り、楽しい時間に花を添えることができます。NOOMの目的は、朝から夜の時間軸を越え様々な目的を持ってお店にご来店くださったお客様をお迎えする「ターミナル」となる事。また、モーニング利用として贅沢に1日を始めたり、昼から友人とワインを楽しんだり、日常のショッピングや誰かへの贈り物を選ぶ時など、たくさんの方が行き交う場所となる事です。皆様にとって心安らぐひと時を過ごせる空間となるよう、スタッフ一同努めてまいります。【店舗概要】店名 :『RESTAURANT & MARCHE NOOM』所在地 :〒550-0004 大阪府大阪市西区靱本町1丁目15-18電話 :06-6444-0222営業時間:9:00~18:00(17:00 L.O.)定休日 :水曜日公式Instagram 【会社概要】会社名 :株式会社um所在地 :大阪府大阪市都島区東野田3丁目6-11設立 :2022年3月代表 :代表取締役 米村 公佑電話番号:070-8447-18522021年に創業したumグループは『焼鳥um』『やまみちさき』『御肴um』『クラムパーニュ』の4店舗を展開し、2022年12月、1年半で5店舗目となる「NOOM」をオープンさせるまでに成長いたしました。世界レベルのレストランで培った知識と技術、経験を細部にまで反映させることによりお客様に新しい体験をもたらす「レストランクオリティを居酒屋に」をコンセプトに掲げ日々邁進しております。株式会社um 公式Instagram 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月07日マイペースないまどき男子でありながら、プロ野球ファンを虜にする19歳の新世代スポーツ男子、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手に迫ります!※こちらは2019年11月3日に公開した記事の再配信です。打席に立つだけで、わくわくさせてくれる。東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手は、間違いなく“特別な何か”を持っている野球選手だ。今年、10代最多&高卒2年目以内最多という2つのホームラン日本記録を達成、球界のニューヒーローに。将来は日本を代表するスラッガー(ホームランバッター)になる、との期待も高い。「今季は、自分が描いていた以上の成績だったし、プロの世界でやっていけるんだと思えた。でも、大事なのはこれから。来季からも活躍しないと意味がないんです。チームの勝ちに貢献できるようなホームランを、もっと打ちたい」そんな彼、コーチをして「あいつは言うことを聞かない」と言わしめるほどの大物ぶりも注目されている。マイペースということ?「うーん、そうなんですかね。今は寮生活ですが、休みの日は自分のペースでゆっくり過ごします。いつもは目覚ましをかけるけど、アラームなしで好きなだけ寝られるのが、最高でしょう?好きな時間に起きて、気が向いたら買い物とか。誰かと時間を合わせるのも、ちょっと面倒だなって」でも、チームメイトや先輩とは仲がいいようで、時にはじゃれ合う姿がとびきりかわいい。女性のタイプは、「明るい人!」と即答。「話していて、こちらの気持ちも明るくなるような人っていいですよね。あと、食べることが大好きだから、おいしいもの作ってくれたらうれしいなぁ」照れた笑顔は、やっぱり19歳。野球に集中している時の鋭い眼差しとのギャップがたまりません。ここで会えます!東京ヤクルトスワローズのホームスタジアムは、明治神宮野球場。「球場のあの雰囲気を一度は味わってほしいですね。僕らも全力でプレーしているので、何かを感じてもらえたら」。村上選手の豪快なホームランを生で観よう!むらかみ・むねたか2000年2月2日、熊本県出まれ。2017年ドラフト1位で東京ヤクルトスワローズに入団。昨季は全試合に出場。好物はみそラーメン。※『anan』2019年11月6日号より。写真・岡本 俊(まきうらオフィス)取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)※2019年11月3日配信
2022年12月01日ドラマで描かれるバディの固い絆に惹かれるのは、自分にないものに憧れているから?そこでアンケートからいまどきの人間関係を調査。果たして日常生活の中にバディはいるのか?いまどきのバディ関係をリサーチ!Q. あなたにはバディ(相棒やツレ)と呼べる関係の人はいますか?はい…68%、いいえ…32%約7割の人がバディがいると回答。ひとりが気楽と感じる一方で、特定の人と親密な繋がりを持っている人が多く、希望を見出せる結果に。唯一無二のバディ関係を築いている人もいれば、複数いる人も。Q. バディがいる方に伺います。その相手とは、どんな関係ですか?学生時代からの友人…48%、家族・パートナー…17%、仕事…10%、SNS上の知り合い…7%、趣味…4%、その他…14%半数近くが旧友と回答。人格形成の過程で大事な時期である青春時代を一緒に過ごしてきた仲間だからこそ絆は深い。家族やパートナーをバディだと思う人が増えているのも、いまの時代ならでは。Q. バディがいる方に伺います。相手の性別は?同性…66%、異性…34%意外や意外、異性が全体の約3分の1を占めた。たとえば「男女の友情は成り立つか」と質問したら結果は変わってきたかもしれないが、バディ間に性別は不問と考えている人も増えているよう。Q. バディがいる方に伺います。相手との関係はどのくらいの期間?1年未満…6%、1~3年…13%、3~5年…22%、それ以上…59%5年以上の付き合いが多く、バディになるには、それなりに時間が必要のよう。長い時間を共有しているからこそわかり合えることがあり、ふたりの間に揺るぎない信頼関係や結束感が生まれるようだ。Q. バディがいる方に伺います。関係性を続ける上で気をつけていることはありますか?相手との約束を守る…10人、相手に依存しすぎない…9人、距離感(相手のプライベートには立ち入らない)…6人、第三者に悪口などを言わない…2人、お金の貸し借りをしない…1人、その他…3人相手を裏切らず、近づきすぎない。ほどよい距離感を保つことが、バディ関係を長続きさせる秘訣のよう。利害関係がなく、恋愛のような乱高下も少ない。そんな気楽な関係が、バディの真骨頂。Q. バディが現在いない方に伺います。欲しいと思いますか?はい…17%、いいえ…41%、わからない…42%積極的にバディが欲しいかと聞かれれば、実はそうではない。「ライバルや同じ目標に向かって頑張る仲間のイメージだが、そういう相手を欲する環境にないかも」(28歳・公務員)といった声も。Q. バディが欲しい方、いまいる方に伺います。バディの条件とはなんでしょう?(複数回答)性格が異なる…1人、尊敬し合える…1人、相手への愛情はない…2人、年齢が近い…2人、秘密を共有する…3人、性格が似ている…4人、相手への愛情がある…9人、同じ目標に向かっている…10人、相手がピンチの時は助ける…14人、苦楽を共にする…14人、上下関係がない、フラット…16人、話しやすい、会話のテンポが合う…20人、信頼できる…23人、気が合う、気を使わずに過ごせる…28人性別、年齢、性格の一致などはあまり関係なし。互いを認め合い、一緒にいてラクでホッとできる関係性を築けているかが重要のよう。そしていざという時は助け合える、この距離感が絶妙!※アンケートは2022年6月、20~40代女性47名の回答による。リアルなバディがいる3人に聞きました。バディのいる生活はこんなに楽しい。20代の女性3人が集まり、バディ座談会を開催。同期、パートナー、夫…バディとの関係性について語る。Aさん24歳。アニメーション会社に勤務。超有名アニメを担当している。日々、仕事に大忙し。Bさん28歳。広告代理店勤務。コピーライター。6年間付き合っているパートナーがいる。Cさん25歳。アパレルメーカーから独立し、フリーランスのネイリストとして活躍。結婚2年目。――早速ですが、いま現在、バディと呼べる相手はいますか?A:います。「うちらバディだよね」と確認し合ったことはありませんが、バディと聞いてすぐに思い浮かんだのが同期の女性。同じ作品を担当しているので、仕事を通して一緒にいる時間が多い。わからないことや苦手なことを共有し合いながら、忙しい時期や大変な業務を乗り越えてきた、まさに戦友です。B:1対1で深い関係性を築いている相手となると、いま付き合っているパートナーかな。バディ=共に困難を乗り越えてきた人というイメージがあり、私たちは長らく遠距離恋愛をしてきて、結構たくさんのハードルを越えてきたと思うから。お互い学生から社会人になり、遠距離恋愛が始まり、コロナ禍になって全然会えない時期が2年間もあった。お互いの状況が目まぐるしく変わっていく中で、離れ離れでも心を近づけて励まし合いながら支え合ってきました。C:わかります。私は2年前に結婚した夫がバディですね。なんでも話し合えるし、全く気を使わないから、一緒にいてラクだし毎日楽しいです。A:ふたりともパートナーなんですね。パートナーさんとバディだなと思える瞬間やきっかけってありましたか?B:私は何か大きな出来事があったというよりも、振り返ってみて、様々なことを乗り越えながら長い年月を積み重ねてきたから、バディといえるいまの最高の関係性になれたような気がする。近くにいられないからこそ齟齬が生じないように会話を重ねてきた。そのぶん喧嘩も多かったけれど、だからこそ分かち合えたのかも。C:素敵な関係。私は2年付き合って、結婚後1年ぐらいまでは、「この人で本当に大丈夫?」って不安があった(笑)。A・B:えーっ!!B:よく結婚しましたね?C:まぁ、一緒にいて気楽だったから。でもふたりの間にしっかりと信頼関係ができたのは、私がネイリストとして独立する時。初めてのことだったからちゃんとやれるか不安だったけど、隣で支えてくれて、すごく頼もしかったんです。だから夫とのバディ歴はまだ1年(笑)。A:私は共通の敵がいたのが大きかった。同じアニメを担当しているプロデューサーがめちゃくちゃクセがある人で、私とその子はいつも対抗したり、戦ったりしているんです。ある時、その人からのメールの文面が意味不明で、ふたりで顔を見合わせたことがあって。言葉を交わさなくても、アイコンタクトでお互いの意思が通じた時、この瞬間にバディが結成されたぞと思いました(笑)。※『anan』2022年7月27日号より。取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2022年07月22日洗い流さないトリートメント全国売上NO.1(※1)の海藻コスメブランド「ラサーナ」を展開する株式会社ヤマサキ(本社:広島市、代表取締役:山崎 宏忠)は、いまどき女性の「身だしなみ」に対する意識変化を探るために昨年2020年7月調査に続き、20~30代の女性361名を対象とした「コロナ禍のヘアケア」に関する調査(※2)を行いました。現在も継続して、マスク着用や密を避けるなどのエチケットが求められています。本調査から、昨年調査時(※3)よりも更に、マスク着用時に相手に対して気になる身だしなみは、顔や服装を抑えて「髪の毛・髪型」に意識が向いているという結果が明らかになりました。結果を以下にご報告します。(インターネット調査/回答者:20~30代女性361名/調査期間:2021年11月5日~9日)【調査結果サマリー】・マスク着用時に相手に対して気になる身だしなみは「顔(肌・化粧)」「服装」を抑え、「髪の毛・髪型」が69%でトップに。昨年調査時(※3)63%→69%と更に意識が向いているという結果。・カメラONのオンライン(商談、会議、セミナーなど)で、相手に対して気になる身だしなみについても、「顔(肌・化粧)」、「服装」を抑えて「髪の毛・髪型」が58.0%でトップに(※4)・外出機会が減少したコロナ禍でも、ヘアケアに対する意識は「変わらない」61%、「より意識するようになった」33%で、「ヘアケアを意識しなくなった」女性は僅か6%に留まった。・お悩みが多いヘアトラブルの上位2つは昨年同様に「パサつき、枝毛」68%、「くせ・うねり」56%(※3)・コロナ禍で求められているヘアケア商品は、「サラサラ」「しっとりまとまる」「指通りが良くなる」アイテムが、上位になりました。◆マスク着用時に相手の気になる部分は顔(肌・化粧)と服装を抑えて「髪の毛・髪型」が69%でトップに。「マスク着用時に、気になる身だしなみは?(相手に対して)」の設問に対し「髪の毛・髪型」がトップに。昨年調査時(※1)より約6%増加し、2位「顔(肌・化粧)」と11.4%差をつけて、更に髪の毛に意識が向いている女性が多いことがわかりました。<図1>マスク着用時に気になる身だしなみ(相手に対して)◆マスク着用時に意識されやすい「髪の毛」オンラインでも相手の気になる部分は「髪の毛・髪型」が58%でトップに。「オンライン(商談、会議、セミナー)でカメラONで参加する際に、気になる身だしなみは?(相手に対して)」の設問に対し、30代女性では「髪の毛・髪型」がトップに。2位「顔(肌・化粧)」、3位「服装」を抑え、髪の毛を意識している女性が多いことがわかりました。<図2>オンラインでカメラON参加時に気になる身だしなみ(相手に対して)◆外出機会が減少したコロナ禍でも、「ヘアケアを意識しなくなった」女性は僅か6%に留まる。相手に対して意識が向きやすい「髪の毛」。自分自身に対しての意識変化も調査。「コロナ禍以前と比べて、ヘアケアに対する意識は変わりましたか?」の設問に対し、「変わらない」と回答した女性は61%、「より意識しなくなった」と回答した女性は僅か6%に留まった。反対に「よりヘアケアを意識するようになった」女性は33%と、外出機会減少等の影響があったコロナ禍でも、ヘアケアへの意識は過半数が変わらず、よりヘアケアを意識する女性が微増した結果になりました。<図3>コロナ禍以前と比較してのヘアケアに対する意識変化◆コロナ禍のヘアケア意識の変化要因は、マスク生活、在宅時間、セルフケア増の影響が上位3つに。コロナ禍以前と比べて、よりヘアケアを意識するようになったと回答した女性に対し、「それはなぜですか?」とお聞きしたところ、「顔はマスクで隠れているため」との回答が過半数を占める結果に。次いで、在宅時間増加により「美容にかけられる時間が増えた」、美容室に行きにくくなり「セルフケアをするようになった」との回答が続き、コロナ禍でおうち美容の需要が高まった傾向にあると推察されます。<図4>ヘアケアを意識するようになった理由◆最近、髪の毛のお悩みを感じている女性は全体の70%髪の毛のお悩み上位は、「パサつき、枝毛」68%、「くせ・うねり」56%最近、髪の毛のお悩みを感じられている女性に対し、「それはどんなヘアトラブルですか?」とお聞きしたところ、お悩み上位は「パサつき、枝毛」「くせ・うねり」で、昨年(※3)とお悩み上位2つは変わらない結果となりました。また、昨年(※3)と比較し増加傾向にある「ツヤのなさ」「指通りのひっかかり」は、コロナ禍でオンライン(商談、会議、セミナー)での画面上や手洗い頻度増加により、鏡に映る自分自身の姿を目にする機会が増えたことで、より髪にも意識が向き、実際に髪に触れた際の“指通り”の状態や、視覚的に分かりやすい“ツヤのない髪”へのお悩みが増えたと推察されます。<図5>どんなヘアトラブルか◆コロナ禍で使いたいのは、「サラサラ」「しっとりまとまる」「指通りが良くなる」ヘアケア商品「コロナ禍(マスク生活、ソーシャルディスタンス、テレワーク等)の朝の準備で、使いたいヘアケアアイテムは何ですか?」とお聞きしたところ、上位3つは「髪がサラサラになる商品」「髪がしっとりまとまる商品」「指通り、手触りが良くなる商品」という結果になりました。<図6>コロナ禍の朝の準備で使いたいヘアケアアイテムはなにか《おすすめ商品情報》コロナ禍で、更に意識される髪の毛。今求められているヘアケアは、「サラサラ」「しっとりまとまる」「指通りが良くなる」アイテム毛先までシルクのようなつるサラ髪へと導く朝のスプレー美容液。ー お悩み多数のパサつき・くせ・うねりも素直に、驚きの指通り髪を手に入れて ー◇ラサーナ 海藻 シルキー ヘア スプレー<図7>ラサーナ 海藻 シルキー ヘア スプレー<図8>商品ポイント【3つのPoints】■くせ・うねりを素直に、シルクのような驚きの指通り髪へ!■幅広い髪ダメージの悩みをカバー!独自のウォータリープロテクション処方■大好評!お客様満足度 約90%(※6)&売上計画比 約170%!(※7)【商品仕様】商品名 :ラサーナ 海藻 シルキー ヘア スプレー容量/価格:180ml(約1~2ヵ月分)/2,420円(税込)販売開始 :2020年8月1日販売方法 :全国のドラッグストア、バラエティショップ、通信販売、インターネット※1) 2019実績「化粧品マーケティング要覧2020」、アウトバストリートメントにおいて、ラサーナブランドとして(富士経済調べ)※2) 調査方法:インターネット調査、調査対象:20~30代の女性361名、調査月:2021年11月※3) 調査方法:インターネット調査、調査対象:20~30代の女性361名、調査月:2020年7月※4) 調査方法:インターネット調査、調査対象:30代の女性181名、調査月:2021年11月※5) スタイリング効果による※6) ヤマサキ調べ(使用後アンケート / n=85、2019年3月集計)※7) ヤマサキ調べ(2020年8月度 発売初月実績)■会社概要商号 : 株式会社ヤマサキ代表者 : 代表取締役 山崎 宏忠所在地 : 〒730-0843 広島県広島市中区舟入本町3-7創業 : 1970年4月資本金 : 8,000万円事業内容: 化粧品の製造・販売URL : ■お客様からのお問い合わせ株式会社ヤマサキ PR担当TEL : 0120-78-8682受付時間 : 9:00~19:00(平日)、9:00~17:00(土日祝)ホームページ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月21日錚々たる共演者たちと渡り合い、俳優として貪欲に成長する宮世琉弥さん。オープンで天真爛漫な人柄の奥に、強い意志を秘めていました。自身の演技を俯瞰し、表現を広げる実力派の17歳。月9ドラマへの出演が目標だったという宮世琉弥さん。前クールの『ナイト・ドクター』でのオーディションで役を掴んだ。「大人数から選んでいただいて嬉しかったですし、俳優としていい経験がたくさんできました。心美を演じた原菜乃華さんは同学年なので、すごく刺激を受けて。また、岸(優太)くんは見たまんま、すごくいい人!ずっと和ませてくれました。この状況が落ち着いたらごはんを食べに行こうって約束してくれたんですよ!すごく楽しみです」この作品では、憧れの大人との出会いもあったそう。「ありのまま、現場で楽しんでいた田中圭さんを見て、遊び心のある大人ってカッコいいなって。来年は18歳で高校を卒業するので、殻を破りたい気持ちもありますし、大人にならなきゃいけない部分もありますけど、今の17歳の気持ちも大事に、忘れずにいたいです」感謝も、絶対に忘れないと心に誓っていること。「今、こうして自分のことを取材してもらっていることにも感謝しています。人間ってどうしても慣れちゃうじゃないですか。その慣れが一番怖いなって。当たり前のことなんですけど、感謝しながらお仕事をするのと、慣れて何も感じずにするのとでは、全然違うので。というのも、初めて個人で雑誌の取材に呼んでもらえたのは高校1年生で、つい最近なんです。その時の嬉しさとありがたさが、今でも心に焼き付いていて…」ネクストブレイク俳優のひとりに数えられるまでになり、ファンからの応援を糧に「もっとステップアップしていきたい」と意気込む宮世さん。俳優として転機となった作品に、『恋する母たち』と『青のSP -学校内警察・嶋田隆平-』を挙げる。「『恋する母たち』では、特に、僕のお母さん役の仲里依紗さんに優しくしてもらい、現場で話をしているだけでもいろいろ吸収させてもらいました。同級生役の奥平大兼と藤原大祐は、友達でもあり同世代のいいライバルです。『青のSP』では、藤原竜也さんのお芝居にまったく歯が立たず…。どんどん藤原さんのオーラに取り込まれていって、最後はそのオーラに完全に囲まれて、のみこまれていました。もし次の機会をいただけたら、藤原さんという大きな壁に立ち向かえるように、成長していたいという気持ちにさせてもらいました」次々と話題作に出演するようになった今、演じることが楽しくて仕方ないことが目の輝きから伝わってくる。「数学の問題を解くみたいに、自分なりに役を考えていく過程が楽しいんです。難しい役ほどやりがいがありますね。あ、いちおう数学は得意科目です(笑)。お芝居は、いつも裸のまま飛び込んでいく感覚です。たとえば、寒さを感じるお芝居をする時に、最初から腕を組んで震えるという決まりきったポーズを“寒いってこうだよね”ってやるんじゃなくて、その時に感じた寒さを表現する。だからテストも毎回が本番という意識です。今は、悪の道に染まってしまった役もやってみたいですし、高校生の今だからこそできる青春モノも興味がありますし、とにかくいろんな役を演じたいです!」そう考えるのは、俳優としてさまざまな役を演じた経験が、人生の最終目標と位置付ける映像作品作りに繋がると信じているから。「僕は宮城県出身で、東日本大震災を経験しているんですけど、年々、風化していると感じていて。震災が忘れ去られないように、いずれは自分が作った映画というかたちで伝えたくて、今から家で動画の編集の練習をやっています」編集ソフトやカメラなど、最新ガジェットに興味津々!一方で、一日中手持ち服でコーディネートを考えるくらい大好きなファッションは「流行とは逆流したい!」。「流行っているから着るんじゃなくて、自分の好きなスタイルを貫きたいです。女性も、自分らしさを大事にしている人に惹かれますね。周りに流されず、その人が着たい服を着ていてほしいなって。恋愛をするなら、絶対に純愛がいいです。一途にひとりの人を好きでいたいな」みやせ・りゅうび2004年1月22日生まれ、宮城県出身。’20年『恋する母たち』(TBS系)での好演が話題に。今年も『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)など話題のドラマに次々出演し、活躍している。ジャケット¥118,800パンツ¥30,800(共にノア/ノア クラブハウス TEL:03・5413・5030)トラックジャケット¥33,000(フレッドペリー/フレッドペリーショップ東京 TEL:03・5778・4930)※『anan』2021年11月3日号より。写真・池野詩織スタイリスト・丸山 晃ヘア&メイク・NOBUKIYO取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2021年11月01日10代にして、その幅広い演技で多くの人を魅了している板垣李光人さん。自己表現でも人気を集める注目の人だ。その根底にあるのは、目の前のことと誠実に向き合う姿勢だった。アンバランスの美に惹かれ、好きなものに嘘をつかない人。性別にとらわれないスタイルや生き方をするジェンダーレス男子、気品漂う徳川家の御曹司、他者とのコミュニケーションが困難になる高校生……。板垣李光人さんは、それぞれの時代や世の中の空気をまとったような役がよく似合う。どんなキャラクターにも染まれてしまうのに、役者を一歩離れるとファッションやメイクを自由に楽しんだり、得意のイラストをSNSで発表するなど、アーティスト肌なところを見せてくれる。その落差や多才さが魅力といえるが、板垣さん自身もアンバランスなものや人に美しさを感じるようだ。「ティム・バートン監督の映画が小さいときから好きだったんです。彼の映画に登場するキャラクターって、いわゆる“いい人”がいないんですよね。一見いい人だとしても、みんなちゃんとずるいところや、汚いところを持っている。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のような子ども向けといえる作品でさえ、その描き方は徹底しているんですよね」ファッションでも惹かれるのは、アンバランスさを持ち合わせた佇まい。伝説のデザイナー、マルタン・マルジェラが好きなことはかねて公言しているが、最近注目しているのがバレンシアガのデザイナー、デムナ・ヴァザリア。「メゾン・マルタン・マルジェラでデザイナーをしていた人なのですが、マルジェラの特徴といえる“破壊と構築”を彼の服にも感じるんです。たとえばすごくきれいなドレスにスポーティな要素が入っていたりして、アンバランスさを出すのが上手なんですよね」ファッションやメイクは、板垣さんにとって自己表現の手段として欠かせないものだが、こだわりの強さも重々自覚している。「好きなことだとアクセルを踏みすぎるところがあるので、これでも20%くらいに抑えているつもりなんです。100%出し切ったら、誰も理解の及ばないような領域に突入しちゃうと思うので(笑)。世の中とのつながりや共感が、ぎりぎり途切れないところを一応保っているつもりではあります」役へのアプローチでも、キャラクターのいびつな部分に自然と目が向く。最新作のNHKドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』は、新人女性騎手と廃業寸前の厩舎の人々の挑戦を描く物語。板垣さんは、人に心を閉ざした失声症の厩務員を演じている。「立て続けに心理的に重い場面から撮影が始まったので、テンションを持っていくのが大変で…。でもその分やりがいがありました。“役”の人間と自分が信頼できる関係になったうえで演じる時間は、日常では味わえない感覚なのでやっぱり一番楽しいですね」その楽しさを自己満足で終わらせず、欠点や偏ったところがあるからこそ、美しく輝く人物を演じる意味や影響についても考える。「SNSなどですぐに感想が届く時代なので特に思うのですが、僕が演じた役と同じような境遇だったり、感情を抱えている人から、ちょっと楽になったとか救われたと言っていただけると、つながれたなって思います。最近、いろいろ抱え込んでいる役を演じることが多いからかもしれないですけど、自分が人と作品をつなげる立場にいることを実感するんです」固定観念にとらわれず、自分らしさを貫く板垣さんの姿は、役を離れているときも、きっと多くの人を励ましているのだろう。「僕自身、ブレることもたくさんあるし、ブレないで生きていくなんてたぶん無理だと思うんです。だけど自分らしくいるためには、好きっていう気持ちに正直になることが大事だと思います。そこさえ守ることができていれば、人との出会いや経験によって考え方や価値観が変わることに引け目を感じる必要はないし、それをブレとは言わないと思うんです」現在19歳。「10代のうちにやれることはやり尽くしたので、早く20歳になりたい」と言う。「自分を偽らず、我慢せずに生きている人って、本当に少ないと思うんです。その状況を変えようなんて大それたことは思わないですけど、こうやって表に出る仕事をしているわけなので、僕を見てくれた人に少しでも変化があったら、それに越したことはないですね」いたがき・りひと2002年1月28日生まれ。土曜ドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』(NHK総合)は12月18日・25日21:00~22:13放送予定。コート¥341,000ポロニット¥118,800パンツ¥124,300シューズ¥143,000ベルト¥45,100ソックス¥16,500(以上Maison Margiela/Margiela Japan Client ServiceTEL:0800・000・0261)※『anan』2021年11月3日号より。写真・成田英敏スタイリスト・三田真一(KiKi inc.)ヘア&メイク・KATO(TRON)取材、文・兵藤育子(by anan編集部)
2021年11月01日仕事やお金、人間関係についての20代男子のリアルなお悩み…。つましく堅実に生きる彼らの悩みは繊細な問題ばかり。3人の先輩たちが、寄り添いながら回答します!お悩み1社会性がなく会社で浮いている気がします。人に合わせるのが苦痛で、ついマイペースな振る舞いをしてしまいます。人付き合いはしたほうがよいものでしょうか。「業務に支障がなければ、無理して合わせる必要はないと思います。この人が、他人に合わせるようになったら、もっとつまらない人間になってしまう気がします。人に合わせるのが正しいわけではないので、マイペースさも自分の個性や持ち味だと思ってみては」(漫画家・ひうらさとるさん)今の気持ちを会社の人に正直に伝えるのも解決策のひとつ。「“人間関係が苦手である”と伝えるコミュニケーションのとり方もあります。たとえば『浮いているような気がするんです』『人に合わせられないんです』と伝えることで、その後の人間関係が円滑になる場合も。それを言うことは勇気がいることですが、一度思い切って向き合ってみることで、道が拓けることもあるのでは」(放送作家・白武ときおさん)お悩み2何にも興味がわかず、趣味がないです。周囲の人は映画やゲームに夢中になれるのがうらやましいです。「趣味っていうハードルは高いですよね。寝ることでも、ボーッとすることでも、好きなら何でもいいかなと。何か趣味を見つけたいなら好きな友だちが興味を持っていることを教えてもらうのがおすすめです。自分で開拓していくのはバイタリティが必要なので、気の合う人の趣味に全乗っかりして、一度飛び込んでみるのがラク。すると、新しい世界が見えてくることもあるかも」(白武さん)「自分の中に、ある程度悩みを持っているほうがいいと思っている節があるかもしれませんね。悩みくらいないといけない、みたいな。でも悩みを持つのって大切なことで、それが晴れた時に、特別な実感を得るわけですから。これ何の解決策にもなっていませんが…」(フリーライター・武田砂鉄さん)お悩み3ゲームへの課金がやめられません!ついレアアイテムを手に入れたいと思うと課金してしまいます。ゲーム中はお金を使っているという意識が低く、気が付くと高額に…。「この方は、今のままでいいんじゃないでしょうか。これほどまでに熱中できる、楽しめるものがあるというのは、とても素敵なことですから。僕自身、自分がテンションの上がることや、快適に暮らせること、友だちを喜ばせることに関しては、金に糸目をつけません。それが、この人の場合はゲームなんですよね。なりふり構わず、お金を好きなことに使えるというのは個性だと思うから、一度、“自分はこういう人間なんだな”と認めたうえで、熱があるうちに楽しめるだけガチャを回し続けてほしいです。もし、どうしてもやめたい、というのであれば、家族や友だち、恋人に止めてもらうなど、第三者に協力をしてもらうのがいいと思います」(白武さん)お悩み4彼女は一緒にいる時間を優先してほしがっているけれど、正直友だちと遊んだりゲームをする時間も欲しいです。「自分の中の最適な時間配分に困っているということですよね。“何がなんでもゲームをやるんだ!”という気概を感じるわけでもないですし。もし、本気でどうにかしたいと思っているのであれば、“ゲームもしたいし結婚もしたい”と全部取りをしようとせず、何を捨てて何を選ぶかということを、シビアに考える必要があると思います」(武田さん)「きっと、仕事など日々の生活でいっぱいいっぱいで、時間に余裕がなく、配分が難しいんでしょうね。一緒にゲームをしてみるとか、彼女を自分の趣味に巻き込んでみるといいのでは。自分の知らないところで彼氏が何をしているかわからないから、不安になっているのだと思いますよ」(ひうらさん)お悩み5このまま実家に居続けていいのか悩みます。でも、給料も少ないし、趣味にお金も使いたい…。「家賃を払っていないことで、自立していない気持ちを感じているなら、家にお金を入れるといいと思います。家を出たいけど金銭的な余裕がない場合は、パートナーと同棲をしたり、シェアハウスに住むのも一つの手です」(ひうらさん)「僕は両親とは1年に1度会うかどうかくらいなので、両親が100歳まで生きるとしても、あと40回くらいしか会えない計算になります。そう思うと、家族と過ごす時間がいっぱいあるということは、大きな幸せですよね。もし、実家に居続けることがラクすぎて成長がないと自分が焦り始めたら出てもいいのかなと思いますが、“世間体を気にして”みたいな理由のために出る必要は、一切ないと思います」(白武さん)お悩み6同世代の給料が下がっているわけではないと思いますが、物価や家賃が高く、少し上の先輩の同じ頃よりも生活が苦しい…。損をしている気がします。「これはもう、おっしゃる通りなんですよね。ただ、上司や年上の先輩は、この方が生活に苦しんでいることに気づいていない可能性がある。『俺たちは乗り越えてきたんで』と強制されたとしたら、それは間違っているし、『あなたたちの時代とは違うんです』と、物申していいと思います。難しいのかもしれないけれど、若い人たちの人口ボリュームは少ないので、声を上げないと上の世代が優先され、不利益を被ることになりやすい。それを自覚して、不平不満を表明してほしい、と思います」(武田さん)「実際に、お給料は下がっていますからね。彼らより上の世代としては、申し訳ないと言いたいです。もう、投票に行くしかないです」(ひうらさん)ひうらさとる漫画家。1966年生まれ。毎月1日発売の『BE・LOVE』(講談社)で新連載「西園寺さんは家事をしない」が10月号からスタート。アプリPalcyで「聖ラブサバイバーズ」連載中。『ホタルノヒカリ』シリーズのコミックスも絶賛発売中。白武ときお放送作家。1990年生まれ。日本テレビ系列『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』など、数々のお笑いバラエティ番組を担当する。Webメディアに詳しい。著書に『YouTube放送作家 お笑い第7世代の仕掛け術』(扶桑社)。武田砂鉄さんフリーライター。1982年生まれ。日本にはびこる男性優位主義について考察した『マチズモを削り取れ』(集英社)、『偉い人ほどすぐ逃げる』(文藝春秋)など、著書多数。TBSラジオ『アシタノカレッジ』の金曜パーソナリティを務める。※『anan』2021年11月3日号より。漫画・松尾モノ取材・文・重信 綾鈴木恵美(by anan編集部)
2021年10月31日これまでとは一味違う、恋愛・結婚観を持ついまどき男子。結婚はマストではなく、恋人には刺激よりもやすらぎを求める。その背景にあったのは、多様な考えと疲れだった…!?18~30歳の男性130人に実施したアンケート結果を3人の識者が分析してくれました。いまどき男子アンケート:恋愛編Q. 結婚はしたいですか?したい…55.0%、したくない…22.1%、わからない…22.9%旧来の結婚観に縛られない人が増加か。「したくない」と答えた人の中には、“結婚が幸せとは限らない”という意見が。「“何歳になったら家庭を持たなきゃ”など、これまでの結婚の形にこだわっていないのだとしたら、いい傾向ですよね。あるべき形を軽快に脱線してくれたらなと思います」(フリーライター・武田砂鉄さん)。「駆け引きが発生するような面倒な恋愛をするくらいなら、結婚で関係性を確定させて穏やかに暮らしたいという人もいるのでは。『わからない』という人たちは、経済的にお互いに支え合う自信が持てないことも大きいんだと思います」(放送作家・白武ときおさん)Q. パートナーに一番求めているのはどんなこと?1位…やすらぎ、2位…性格の良さ、3位…愛されていること、4位…誠実さ自分を攻撃しない優しい恋人が理想。「刺激」などの回答は皆無。「自分が傷つくような相手が嫌なのかな。たしかに男性のほうが傷つきやすい傾向はある気がするけれど、かといって、女性に対して『男性に優しくしてあげて』とは言いたくないです(笑)」(漫画家・ひうらさとるさん)。「自分からではなく、相手に作用してもらう答えが多いですね。性格の良さや誠実さは採用面接みたいで、無難に馴染んでくれよということなんでしょうか。嘘でも愛しているとか、自分にないものを与えてくれるとならないのが驚き」(武田さん)Q. どうやって恋人と出会っていますか?1位…友人関係から、2位…友だちの紹介、3位…職場で、4位…マッチングアプリアプリが台頭するも出会いの定番が強し。ここ数年、マッチングアプリでの出会いが増えるも、信頼できる関係から始まる恋が上位を占める結果に。「やっぱりマッチングアプリで出会うことが怖いという人は多いと思います。ただ、僕は30歳ですが、5歳下くらいの世代は、抵抗が少ないように感じます」(白武さん)。「よく行く喫茶店で、マッチングアプリで知り合ったであろう20代の男女を目撃します。主導権を握り、MCのように話を回すのは女性ばかり。逆転している光景は、ほとんど見ません」(武田さん)Q. これまでの体験で、告白はどうやって伝えましたか?1位…直接会って、2位…電話で、3位…メッセージアプリで誠実さが大事になっている今のムードの影響も。面と向かって思いを伝える人が多いのは、昔もいまどきの男性も一緒。でも、そこには現代ならではの理由がある模様。「今は、より誠実さが求められる時代になっているなと。僕が仕事をしているテレビ業界でも、これまでは“面白ければいいじゃん”で進めていたことが見直されています。芸能人の不倫報道なども、すごい叩かれますし、逆に家族思いの一面で好感度が跳ね上がったり。誠実さが尊いものになっているように感じます」(白武さん)Q. これまでの体験で、別れはどうやって伝えましたか?1位…直接会って、2位…メッセージアプリで、3位…電話で連絡ツールが変わったことでメッセージでの別れもアリに。告白する時の手段としては3位だったメッセージアプリが、2位に浮上。言いづらいという理由も考えられそうだが…?「LINEを使って付き合ったり別れたりするということに自分の世代はやたらと驚きますが、ツールが変わってきただけなのかなと思います。電話で告白していた時代には、会って言わなきゃダメだ、なんて言われていたのでは」(武田さん)。「そもそも、別れを告げるという経験がない人も多そう」(ひうらさん)Q. パートナーとの連絡の頻度はどれくらいですか?1位…毎日連絡し合う、2位…ほぼ毎日連絡し合う、3位…週に2~3回連絡し合うコロナ禍で寂しいからかオンラインで繋がりっぱなしの人も。なかには、特に話をするわけでもなく、FaceTimeなどを使って恋人と常にオンライン状態にしているという人も。「一緒に生活している感覚を味わえるんだと思います」(白武さん)。「寂しさからの回避という側面もあるのかもしれません。前にあった『結婚はしたいですか?』で『したい』と答えた理由に、“ずっと一人なのが嫌”という答えもありましたが、寂しいことが、多くの男性にとって大きな恐怖なのでしょうか」(武田さん)武田砂鉄さんフリーライター。1982年生まれ。日本にはびこる男性優位主義について考察した『マチズモを削り取れ』(集英社)、『偉い人ほどすぐ逃げる』(文藝春秋)など、著書多数。TBSラジオ『アシタノカレッジ』の金曜パーソナリティを務める。白武ときお放送作家。1990年生まれ。日本テレビ系列『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』など、数々のお笑いバラエティ番組を担当する。Webメディアに詳しい。著書に『YouTube放送作家 お笑い第7世代の仕掛け術』(扶桑社)。ひうらさとる漫画家。1966年生まれ。毎月1日発売の『BE・LOVE』(講談社)で新連載「西園寺さんは家事をしない」が10月号からスタート。アプリPalcyで「聖ラブサバイバーズ」連載中。『ホタルノヒカリ』シリーズのコミックスも絶賛発売中。※『anan』2021年11月3日号より。漫画・松尾モノ取材・文・重信 綾鈴木恵美(by anan編集部)
2021年10月31日今を生きる男子の声を徹底調査!18~30歳の男性130人に“恋愛”に関するアンケートを実施。その結果を3人の識者が分析してくれました。アンケートから見えてくる、いまどき男子のリアルとは?いまどき男子アンケート:恋愛編Q. 恋愛はしていますか?している…48.9%、していない…51.1%見事に真っ二つ!“対人”の恋に興味のない人も増加中。している派としていない派が、半々に分かれる結果に。「仕事が忙しかったりと、自分の生活に精一杯で、恋愛まで気が回らないという人も多いのではないかと思います」(漫画家・ひうらさとるさん)。また、身近にいない人や、二次元に意識が向いている人も増えているのではと、放送作家・白武ときおさんは分析する。「今は、“対人”との恋愛を重視していない人も増えていますよね。アイドルやアニメのキャラクターを追いかけることが、より当たり前になってきています」Q. 恋愛は好きですか?好き…64.1%、興味がない…29.0%、嫌い…6.9%過半数が恋に対して前向きな一方、疲れて恋に後ろ向きな男子も。恋愛にポジティブなイメージを持っている人が6割超え。「前の『恋愛はしていますか?』という質問の回答と掛け合わせて考えると、実際に恋はしていないけど、夢を持っている層がいるということですよね。ただ、“嫌い”と答えた人の中に、“女性が苦手”という理由があって驚きました。お金や時間などの余裕がないのに好きな人のために頑張り、でも報われないなど、嫌な目に遭って疲れ切ってしまったのかな」(ひうらさん)Q. 人間関係の優先度は?1位…家族、2位…友だち、3位…仕事、4位…恋愛コロナ禍の影響も大きいのか恋愛や仕事よりも家族が大事!恋愛の優先順位は友だちより低いことが判明!「コロナ禍という恋愛しづらい環境にいるから興味がない、ということもありそう。実家暮らしの人も多く、リモートワークで家族と一緒に過ごす時間が増えたことも要因かもしれません」(白武さん)。「自分たちの世代にあった親に反抗するという一つの型が、今はないんでしょうね。対外的に家族が好きと言うことへのためらいのなさが、成熟なのか、依存なのか気になります」(フリーライター・武田砂鉄さん)Q. 自分は草食系or肉食系どちらだと思いますか?草食系…80.2%、肉食系…19.8%空気を読んでか自称・草食系が8割。多くの人が草食系だと答える背景には、ギラついた人が少なくなった今を生きる、いまどき男子の複雑な気持ちが見え隠れ。「僕は気になる人がいたらごはんに誘うタイプですけど、肉食という自覚はありません。みんなもそうなのかも?肉食には、コリドー街に行って女の子をナンパするようなイメージがあるので」(白武さん)。「肉食と名乗ることへの恥じらいもあるでしょうし、“草食系と答えておいたほうがいいのかな”というくらいのものなのではないかと」(武田さん)ひうらさとる漫画家。1966年生まれ。毎月1日発売の『BE・LOVE』(講談社)で新連載「西園寺さんは家事をしない」が10月号からスタート。アプリPalcyで「聖ラブサバイバーズ」連載中。『ホタルノヒカリ』シリーズのコミックスも絶賛発売中。白武ときお放送作家。1990年生まれ。日本テレビ系列『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』など、数々のお笑いバラエティ番組を担当する。Webメディアに詳しい。著書に『YouTube放送作家 お笑い第7世代の仕掛け術』(扶桑社)。武田砂鉄さんフリーライター。1982年生まれ。日本にはびこる男性優位主義について考察した『マチズモを削り取れ』(集英社)、『偉い人ほどすぐ逃げる』(文藝春秋)など、著書多数。TBSラジオ『アシタノカレッジ』の金曜パーソナリティを務める。※『anan』2021年11月3日号より。漫画・松尾モノ取材・文・重信 綾鈴木恵美(by anan編集部)
2021年10月31日自分の時間を大切にするいまどき男子。そこで休日の過ごし方や趣味、ハマっていること、SNSとの付き合い方などを徹底調査。18~30歳の男性130人のアンケート結果を、3人の識者が分析してくれました。いまどき男子アンケート:ライフスタイル編Q. 休日の過ごし方を教えてください。1位…一人で家で過ごす、2位…一人で行動する、3位…寝て過ごす周りを気にせず、自宅でのんびりソロ活。休日何をして過ごしているかの質問には、映画、テレビ、漫画、ゲーム、散歩など、一人でできることが多数。「サブスク系の動画配信やスマホのゲームなど、わざわざ家から出なくても一人で楽しめることがたくさんありますからね」(放送作家・白武ときおさん)。さらにコロナ禍の影響で、グループ行動はより貴重なものに。「主体的に動かなくても、何でも手に入る時代。だからこそ同じ時間を同じ空間で誰かと共有することの価値は、これからどんどん高まっていくと思います」(フリーライター・武田砂鉄さん)Q. 美容に気を遣っていますか?はい…43.5%、いいえ…56.5%男子も美容や見た目に気を遣う時代に!SNSの普及や、メンズコスメ市場の拡大により、美容意識が高い男子が増加中。「一般男性もメイクする時代に突入し、コンビニにもメンズ用化粧品が普通に置いてあったりするので、美容に気を遣っていると言いやすくなった風潮はあると思います。眉毛を整えたり、ネイルしたり、ファッションのようにおしゃれのひとつとして楽しんでいる気がします。SNSに自撮りを投稿することも増えて、みんな見た目を気にするようになったのは良いことだと思う」(漫画家・ひうらさとるさん)Q. SNSは何をメインに使っていますか?1位…Twitter、2位…Instagram、3位…SNSを使っていないSNSに反応だけはしっかりする。一方で、深刻なSNS疲れも。Instagramが台頭している中、Twitterが1位を死守。「投稿はしないけれど、いいねやリツイートだけする人も多いそうですね。先日、絵本作家の五味太郎さんと話した時に、今は目の前のことに『反応する』だけで『考えていない』とおっしゃっていたのが印象的でした。まさしくその感じです」(武田さん)。「3位はSNS疲れによるものでしょうね。焦りや不安を生まないために、あえてやめるというのも正しい選択かも」(ひうらさん)Q. SNSで投稿はしますか?ほとんどしない…39.1%、全くしない…31.2%、よく投稿する…29.7%情報収集のツールとして使い、自分では発信しない人が大多数。約7割が投稿はせず、見るだけ派という結果に。「投稿して何かを言われたり、炎上することを絶対に避けたいという気持ちがあるのでしょうか」(武田さん)。「たまにTwitterで、“リツイートした人の中から抽選で何かが当たる”のような投稿をリツイートしているだけの人を見かけますよね(笑)」(ひうらさん)。なかには、自分の生活と比較して落ち込んでしまうから、SNS自体をやっていない、見ないようにしているという声も。Q. 好きなカルチャーのジャンルは?1位…ゲーム、2位…映画、3位…音楽、4位…漫画、アニメ無料や、サブスクで楽しめるコストのかからないものが上位に。ゲームが1位を獲得。「最近流行っている『Apex Legends』などは、ハードさえ持っていれば無料で始められます。武器やガチャに課金しないタイプのゲームに世界中の人が集っています」(白武さん)。「映画や音楽はサブスクがあり、漫画も無料で読めるコンテンツがある。カルチャーというものがお金を使わず提供されるものになりつつあるのですね」(武田さん)。「漫画が4位は嬉しい。頑張りたいです(笑)」(ひうらさん)白武ときお放送作家。1990年生まれ。日本テレビ系列『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』など、数々のお笑いバラエティ番組を担当する。Webメディアに詳しい。著書に『YouTube放送作家 お笑い第7世代の仕掛け術』(扶桑社)。武田砂鉄さんフリーライター。1982年生まれ。日本にはびこる男性優位主義について考察した『マチズモを削り取れ』(集英社)、『偉い人ほどすぐ逃げる』(文藝春秋)など、著書多数。TBSラジオ『アシタノカレッジ』の金曜パーソナリティを務める。ひうらさとる漫画家。1966年生まれ。毎月1日発売の『BE・LOVE』(講談社)で新連載「西園寺さんは家事をしない」が10月号からスタート。アプリPalcyで「聖ラブサバイバーズ」連載中。『ホタルノヒカリ』シリーズのコミックスも絶賛発売中。※『anan』2021年11月3日号より。漫画・松尾モノ取材・文・重信 綾鈴木恵美(by anan編集部)
2021年10月31日東京オリンピックでは決勝に進出し6位入賞。日本の走幅跳を牽引する橋岡優輝選手のエネルギー源は、“好き”という気持ち。自分を大切にしながら高みを目指す強さとは。走幅跳は趣味で仕事…。“好き”という気持ちが原動力。「走幅跳は走って跳ぶだけ、短距離走は走るだけ。見ているぶんにはどちらも簡単に思えますけど、それがゆえに難しい。実は動作の一つ一つにすごい技術があったり、選手の感性に合わせてかなり考え抜かれていたりするんですよ。正解がないから、ずっと追求していられるんです。陸上競技の楽しさとは?と聞かれたら、そう答えるのがしっくりきますね」中学で陸上を始め、高校から走幅跳に取り組み才能を開花させた。「僕にとっての陸上競技は、学生時代は趣味で、今は趣味を仕事にすることができたという感じです。もちろんベースに“好き”という気持ちがあるからこそ向き合えています」趣味を仕事にすることは理想的である一方、義務感が芽生えたり、興味が薄れたりと難しい一面もある。困難な状況に直面した時でも、好きな気持ちを維持する秘訣を聞くと、「壁にぶつかるのは当たり前、と捉えていますね。順風満帆にいく人ってそうそういないと思うんです。だから、何か問題や障害が起きた時に、どうしたら解決できるのかをいろいろ考えておく。それが好きであり続けるための僕のスタンスです。また、自分一人で悩みを抱え込みたくないとも思っていて、頼れる人を作ることも大切。人は多くいるほどいろいろな知識や情報をもらえるので、それには縁が必要かなと思います」さらには、オンとオフの切り替えもモチベーションを保つコツのよう。「練習している時間は没頭しますけど、それ以外は陸上のことをほぼ考えないので、公私がはっきりしすぎているかもしれません。うまくいかないことがあっても、友達と遊んだり、ドライブしたり、釣りをしたり、ほかのことをして考えないようにしますね。でも、どうしてもって時はオンに切り替えます」2019年の世界選手権では日本の走幅跳史上初の8位入賞、記憶に新しい東京オリンピックでは、37年ぶりの入賞となる6位と、日本人が長年果たせなかった記録を次々と打ち立てている。これまでの選手との違いはどこにあるのだろうか。「まず、37年ぶりと言われても何も思わなかったんですよね(笑)。人は人、自分は自分という考え方なので比較したことがなくて…。好きだから走幅跳をしていて、そこに結果がついてきている、としか言えないです。ただ一つ、環境に恵まれたことは大きいですね。問題の解決策でも言ったように、僕は多くの人の意見を聞き、様々な技術を学ばせてもらっています。それはコーチの理解があるからであり、外からのプレッシャーも感じずに済んでいる。かなり自由にやらせてもらっていると思います。それが、結果が伴う要因の原点といえるのかも」「でも」と続けて出た思いは…。「東京オリンピックは、メダル獲得を目指していたので、悔しい思いが大きい試合でした。競技人生はまだまだ続きますが、東京で開催された意味はすごく大きくて特別な思いがあったぶん、余計にそう思いますね。正直なところ、次のパリ大会に出られたとしても今の状態だと同じ結果、もしくはそこに届かない成績になりそうなので、力をつけなければ、経験を重ねなければいけないと痛烈に感じています。何となくですが、拠点を少しだけ海外にシフトして、一定期間ヨーロッパの大会を転戦することを考えています。まだ動きだす段階に至っていませんが、この3年でレベルアップしてみせます!」悔しさの中に後悔は?と尋ねると「考えたらキリがないので過ぎたこととして置いています」と即答。“好き”を第一に、柔軟な思考で多方面からより良いものを取り入れる。“自分を愛するアスリート”。ストイックなイメージとは別の新しい競技者のあり方なのかもしれない。Yuki Hashioka陸上走幅跳/富士通陸上競技部1999年1月23日生まれ、埼玉県出身。八王子学園八王子高等学校から日本大学に進学、今年4月富士通へ。(室内)走幅跳の日本記録保持者。好きな人のタイプは「喜怒哀楽がわかりやすい人」。シャツ¥12,500パンツ¥15,000シューズ¥22,500(以上コス/コス銀座店 TEL:03・3538・3360)タートルニットはスタイリスト私物※『anan』2021年11月3日号より。写真・彦坂栄治(まきうらオフィス)スタイリスト・中根美和子ヘア&メイク・MADDY取材、文・伊藤順子(by anan編集部)
2021年10月30日’70年代、レトロ、ミリタリー、スポーツなどの要素をモダン&スタイリッシュに着こなしているネオ男子たち。“自分自身の着たいものを着る”を最優先に、メンズ・レディースを問わず着こなすスタンスが定番に。ブームど真ん中のアイテムから感度高めのものまで、気になるトレンドをキャッチアップ!アウターレイヤード旬のミリタリーはエレガントに昇華させて。ベストの流行とともに注目されているのが、アウターにベストを重ねるレイヤードスタイル。ミリタリーブームを取り入れながら、ガチガチになりすぎない、エレガントな素材やオーバーすぎないシルエットが正解。ベージュのワントーンなら上品に。ベスト¥104,000コート¥119,000パンツ¥55,000(以上ルメール/スクワット TEL:03・6384・0237)透け感素材シアーな見た目が抜け感に。1枚でも白シャツに重ねても。1点投入するだけで抜け感が出て、たちまち今っぽくなるのが透け感素材。たとえばこんなジャケットの中に仕込んで、エッジが利いた雰囲気にするのがいまどき男子流。この他にも、インナーを白シャツにするとよりパリッと感がある着こなしにも応用可能。レディースのシャツ¥52,800ジャケット¥99,000パンツ¥41,250(以上アクネ ストゥディオズ アオヤマ TEL:03・6418・9923)リング、ゴールド¥20,850シルバー¥27,500(共にエンド/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)その他はスタイリスト私物エレガントなイヤカフ即イマ顔になれる、個性派アクセサリー。シンプルなコーディネートに個性を加えられるイヤカフ。男女問わず、今季はバリエーションが増えて選びやすくなったのも、人気に火がついた理由。曲線が重なるデザインのイヤカフをシンプルなハイネックニットに合わせ、立体感を楽しむスタイルに。イヤカフ¥57,000(シャルロット シェネ/エドストローム オフィス TEL:03・6427・5901)タートルネックニット¥34,100(ジョン スメドレー/リーミルズ エージェンシー TEL:03・5784・1238)自由に着られるトレンチ開閉で印象が変わるから、アレンジも自由自在。ユニセックスで提案する『KEISUKEYOSHIDA』は時流を象徴する注目ブランド。ボタンの開閉や紐をリボンのように結んだり、そのまま垂らしたりすることで雰囲気がガラリと変わる。着方によって自分らしさをより自由に表現できるトレンチが新しい。メンズ/コート¥90,200(KEISUKEYOSHIDA)シャツワンピース¥33,550(メゾン オルタナティブ/HEMT PR TEL:03・6721・0882)スカーフ¥20,900(ジョン スメドレー/リーミルズ エージェンシー TEL:03・5784・1238)靴¥132,000(ジョン ローレンス サリバン TEL:03・5428・0068)ミドル丈ブーツネオ男子を象徴するヒールブーツはミドル丈がマスト。人気ブランドのランウェイやルックでも登場し、おしゃれな人がこぞって履いているミドル丈ブーツ。パンツの裾をインしても、アウトでも合わせやすいのがポイント。最旬を狙うなら、スキニーなどの細めパンツをブーツインして。ヒールのトレンド感も見逃せない。レディース/コート、靴はメンズと同じスウェット¥19,800(ドレス ドアン ドレス ド TEL:03・6379・1214)中に着たシャツ¥30,800(クルニ/シアン PR TEL:03・6662・5525)パンツ¥25,300(アーペーセー カスタマーサービス TEL:0120・500・990)ネックレス¥176,000(リトルビッグ TEL:03・6427・6875)靴¥132,000(ジョン ローレンス サリバン)※『anan』2021年11月3日号より。写真・後藤啓太(W)スタイリスト・井田正明ヘア&メイク・小嶋克佳(TRON)モデル・Yuki(West Management)TSUGUMI(MAGMA Model Management)取材、文・若山あや(by anan編集部)
2021年10月30日生きていくうえで、仕事をしてお金を稼ぐのは重要なこと。しかし多様な働き方を選択できるようになり、考え方や価値観は変化してきている。いまどき男子のお金の現状と理想とは?18~30歳の男性130人のアンケート結果を、3人の識者が分析します。いまどき男子アンケート:お金編Q. 手取りの給与について、理想と現実をそれぞれ教えてください。理想…40万円以上、現実…20~30万円未満現状がシビアだからこそ、理想も現実的。現実の収入は、20万~30万円未満に次いで、20万円以下が2位に。「初任給は昔とあまり変わっていないかもしれませんが、不景気で昇給もなかなかなく、物価も上がっているのでこの収入で生活するのは厳しいですね。仕事はお金のためと割り切るのも無理はないかも」(漫画家・ひうらさとるさん)。「理想の収入に関しても、3桁もらいたいなどと大きな夢を見るというより、現実的な金額を提示されていますね。少しでも増えれば、という切実な思いの表れなのだと思います」(フリーライター・武田砂鉄さん)Q. 貯金はしていますか?可能であれば貯金額を教えてください。1位…していない、2位…100万~500万円、3位…100万円未満、4位…1000万円以上していないが約3割。貯金額にも大きな差が。貯金をしていないと答えた人が31.0%を占めた。「若者の貧困化が進んでいる現状が色濃く出ているように感じました。低賃金で、今を生き抜いていくことで手いっぱい。これでは先行きが不安で、夢や野望を持つこともできないですよね」(武田さん)。一方で、貯金額1000万円以上と答えた人が17.0%も。「若者の間にも経済的格差が生じていますね。20代にも投資ブームが来ていたり、副業OKの時代になって給料以外のお金を稼いでる人が増えている印象です」(放送作家・白武ときおさん)Q. 投資はしていますか?している…42.6%、していない…57.4%若いうちに投資デビューして、賢く稼ぐ堅実派ボーイが増加!収入だけでは貯蓄を増やせない現状と、スマホで手軽にできることから、投資に興味を持つ若者が続出。「私の担当編集者の周りの男の子たちもみんな投資していると言っていました。貯金せずに、投資している人が多いのかもしれませんね。コロナ禍も相まって、将来への不安が高まったことも大きく関係していそうですね」(ひうらさん)。投資の種類は、株、投資信託、米国株、FX、つみたてNISA、iDeCo、暗号資産など多岐にわたっていた。Q. 現在住んでいる家について教えてください。1位…実家、2位…賃貸で一人暮らし、3位…賃貸で二人暮らし金銭面、生活面を考えれば、実家で暮らすしかない!?実家が36.1%。「これは、親世代の経済状況が如実に表れた結果だと思います。親元を離れて暮らすのは相当なお金がかかるし、少し無理してでも実家から通学・通勤できるならそのほうが安心だしラクでもある。これでは自立しようと思い始めるタイミングがないですよね」(武田さん)。一人暮らしの人に家賃を聞いてみると、1位が5万円未満or7万円以上、3位が5万~7万円の間。たしかに月収が30万円未満だと、家賃だけでも相当な痛手…。ひうらさとる漫画家。1966年生まれ。毎月1日発売の『BE・LOVE』(講談社)で新連載「西園寺さんは家事をしない」が10月号からスタート。アプリPalcyで「聖ラブサバイバーズ」連載中。『ホタルノヒカリ』シリーズのコミックスも絶賛発売中。武田砂鉄さんフリーライター。1982年生まれ。日本にはびこる男性優位主義について考察した『マチズモを削り取れ』(集英社)、『偉い人ほどすぐ逃げる』(文藝春秋)など、著書多数。TBSラジオ『アシタノカレッジ』の金曜パーソナリティを務める。白武ときお放送作家。1990年生まれ。日本テレビ系列『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』など、数々のお笑いバラエティ番組を担当する。Webメディアに詳しい。著書に『YouTube放送作家 お笑い第7世代の仕掛け術』(扶桑社)。※『anan』2021年11月3日号より。漫画・松尾モノ取材・文・重信 綾鈴木恵美(by anan編集部)
2021年10月29日おしゃれの概念も自由に進化している、注目の“ネオ男子”トレンド。ブームど真ん中のアイテムから感度高めのものまで、気になるトレンドをキャッチアップ!ロングシャツ最前線のロング丈をレイヤードで今っぽく。海外のコレクションでも膝が隠れるほどのロング丈が話題に。こちらはユニセックスなコンセプトと上質な素材が人気の日本のブランド『ポステレガント』のアイテム。1枚でサラッと着てもシンプルに決まるが、こんなふうにトップスを重ねると、今っぽさが急上昇。ドレス¥83,600(ポステレガント TEL:03・5738・8507)ニット¥39,600(ヨーク/エンケル TEL:03・6812・9897)パンツ¥29,700(ソーイ/エム アイ ユー TEL:03・5457・2166)靴¥70,400(フット・ザ・コーチャー/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)バッグ¥34,100(A×トゥモローランド/トゥモローランド TEL:0120・983・511)レザーパンツ今季はカラーにも注目。ガシガシはき倒して。ブーツカット、スラックス、5ポケットのストレートとデザインも豊富で、黒の他に茶色などのカラバリも楽しい。こちらのようにフェイクレザーでやわらかい生地のものも増え、あたたかく丈夫なので気負わずはくとカッコいい。ニットなどと異素材ミックスも。パンツ¥24,200(シンヤコズカ/エムエイティティ info@thematt.com)ダウンジャケット¥35,200(ファーストダウン ジャパン TEL:058・279・3045)シャツ¥53,900(ミカゲシン info@mikageshin.com)ネックレス¥18,480(マルコ アルヴィソ/ネペンテス ウーマン 東京 TEL:03・5962・7721)靴¥27,500(グラウンズ/フールズ customer@fools-inc.com)その他はスタイリスト私物ジャージー素材実は、きれいめアイテムを合わせるだけで決まる!リラックス系のジャージー素材でも、スラックス型やセンタープレスのボトムスでのきれいめなセットアップなら、程よい抜け感にまとまる。難易度が高めに見えるけれど、ローファーなどの革靴やロングコートできちんと感をミックスしたコーディネートが人気。ジャケット¥27,500パンツ¥22,000(共にニードルズ/ネペンテス TEL:03・3400・7227)コート¥75,900(ハイク/ボウルズ TEL:03・3719・1239)シャツ¥38,500(リトルビッグ TEL:03・6427・6875)帽子¥3,520(ニューエラ)ネクタイ¥30,800靴¥63,800(共にトゥモローランド TEL:03・5456・1063)フレアパンツエッジーなボトムスにエレガントさもプラス。ちょっとクセのあるフレアシルエットのパンツに、スタプレやコーデュロイ素材など様々なタイプが登場。トレンド上手な人は小物、髪型などでモードやエレガントな要素を取り入れ、パンツのレトロな雰囲気との絶妙なバランス感をキープ。パンツ¥25,300(トーガ×ディッキーズ/トーガ 原宿店 TEL:03・6419・8136)ニット¥58,300(キャバン 代官山店 TEL:03・5489・5101)靴¥71,500(シモン・フルニエール/インターナショナルギャラリー ビームス TEL:03・3470・3948)ニットパンツファッショナブルなデザインをナードなコーディネートで。日常への取り入れやすさ抜群の、まさに今季ホットなアイテム。これまでは無地やプレッピーテイストが主流だったが、今年はよりファッショナブルなデザインのものが目を引く。レトロ+モードで、あえてちょっとダサめの“ナード”な空気感で着こなして。右・レディース/ベスト¥44,000パンツ¥41,800靴¥110,000(以上エム エー エス ユーTEL:03・6419・7028)シャツ¥15,400(インターナショナルギャラリー ビームス)メガネ¥39,600(ダブレット/エンケル TEL:03・6812・9897)グローブ¥28,600(デンツ/真下商事 TEL:03・6412・7081)ネクタイ¥13,200(トゥモローランド)左・メンズ/ベスト¥27,500シャツ¥33,000(共にクードス/エムエイティティ info@the-matt.com)パンツ¥66,000(ヘリル/にしのや TEL:03・6434・0983)帽子¥11,000(カイコー TEL:03・6416・1187)靴¥69,300(トーガ ビリリース/トーガ 原宿店)モデルのYukiさんにQ&A!スタイリストが「今っぽい!」と太鼓判を押す私服のセンスも話題の彼にひとことインタビュー。Q1.未来の目標や夢は?A1.ヨーロッパのコレクションでも日本人モデルを目にするようになった今、国際的に活躍するモデルを目指したい。Q2.最近ハマっているのは?A2.YouTubeチャンネル「岡田を追え!!」。“港区家賃3 万7 千円男”がめちゃくちゃカッコつけてて面白い。Q3.オフの過ごし方は?A3.コロナ禍になってからは自炊。昔ながらの、卵をしっかり焼いてケチャップをかけたオムライスをよく作ります。※『anan』2021年11月3日号より。写真・後藤啓太(W)スタイリスト・井田正明ヘア&メイク・小嶋克佳(TRON)モデル・Yuki(West Management)TSUGUMI(MAGMA Model Management)取材、文・若山あや(by anan編集部)
2021年10月29日アンケートから見えてくる、いまどき男子のリアルとは?今を生きる男子のリアルな声を徹底調査。18~30歳の男性130人のアンケート結果を、3人の識者が分析してくれました。堅実な考え方を持ち、人間関係もスマート。職業柄、若者に興味・関心のある3人の識者に、いまどき男子に持つイメージを率直に聞くと、「生まれた時から不景気だから、高級車に乗りたい、いい街に住みたいみたいな獲得へのモチベーションが薄い気がします。ハメを外すようなことはしない。堅実さや誠実さの重要度がより増しているのでしょう」(放送作家・白武ときおさん)「どんなことでも受け入れるスマートさがあり、コミュニケーションスキルも高い。アクの強さがないですよね。でも腹の底では何を考えているかわからない感じが残りますけど…」(フリーライター・武田砂鉄さん)「真面目ですよね。快適さや心地よさ、安心安全をすごく大切にしていそう」(漫画家・ひうらさとるさん)3人のイメージ通りなのか。ここでは“仕事”に関するアンケートを通して、いまどき男子の生態を読み解く!いまどき男子アンケート:仕事編Q. 希望の職種(仕事)に就けていますか?就けている…56.5%、就けていない…43.5%働くことの優先順位が低下!?仕事に楽しさを求めない人が増加。望んだ仕事に就けている人が、過半数。「パッと見て、多い印象を受けますが、でも本当は全員がやりたいことを仕事にできているのが理想的ですよね。しかし、今は仕事の優先順位が下がってきているように思うので、希望よりも生活スタイルのほうが大事なのかも」(白武さん)。ちなみに、仕事は楽しいかという質問に、“楽しくない”“考えたことがない”と答えた人が全体の65.0%。もはや天職という言葉は死語になりつつある!?Q. 仕事に求めることは何ですか?1位…お金、2位…役に立っているという実感、3位…人間的成長圧倒的1位はお金!生活のために割り切って仕事をする傾向が顕著に。全体の6割以上がお金と回答。その理由には“仕事はお金を稼ぐためにすることだから”“本当は仕事自体したくない”など。「現状の生活に余裕がないから、それを成り立たせるためにどれぐらい稼がないといけないかを先に考え、割り切って働いている人が多いのかもしれないですね」(武田さん)。「シビアな現状ですが、4割ほどの人は、役に立つこと、自己成長といった前向きな意見を持っているので、救われた気がします」(ひうらさん)Q. 仕事とプライベート、どちらを重視していますか?プライベート…87.0%、仕事…13.0%プライベート重視派が圧倒的多数!ライフステージに合った働き方を選択。「衝撃の結果ですが、正直プライベートを犠牲にしてまで仕事はしたくないのでしょうね」(ひうらさん)。“プライベートが充実してこその仕事”“プライベートを阻害せずかつ収入を一定額得るために、仕事は体を壊さない程度が信条”といった意見から、「ワークライフバランスを大切にしている人が増え、働き方改革が進んでいるのは良い流れですよね」(白武さん)。一方、“若い時はキャリアを追求したい”と、少数ながら仕事派も。Q. 5年後、今の仕事は続けていると思いますか?思う…34.2%、わからない…34.3%、思わない…31.5%将来の労働に対する価値観も多様化。5年後の仕事の状況については、意見が分かれる結果に。「終身雇用、年功序列といった、日本型雇用システムや企業モデルは崩壊しつつあるので、健全な結果だと思います。多様で柔軟な価値観を持てるようになったのは良いことだなと」(武田さん)。ただ、そう回答した理由を聞くと、“将来のことなんて誰もわからない”“今まで特に何もなかったので、続けているような気がする”“社会情勢次第”と、なんとも歯切れの悪い意見がたくさん。みなさん、仕事に興味喪失気味?Q. 転職を考えていますか?ゆくゆくはしたい…36.1%、考えていない…34.3%、考えている…29.6%キャリアアップ、現状打破の選択に。上のアンケート結果と同様に意見が分かれたが、将来的に転職を考えている人は多いよう。「働き方が変わり、副業も当たり前になったことで、自分で仕事を作り出しやすくなったからこそ、転職がより身近になってきているのだと思います」(白武さん)。転職を考える理由としては、“自分の能力をもっと発揮したい”などキャリアアップのためという意見のほか、“今の会社の人間関係が悪い”“より良い環境へ行きたい”という現職の不満を解消する選択肢のひとつに考える人も。Q. 理想の働き方を教えてください。1位…とにかくお金を稼ぎたい、2位…一日が楽しく終われればいい、3位…世の中のためになる仕事をしたいお金がなく、楽しくもない現状を、少しでも変えたいという思いが!理想をどこまでも追い求めるというよりは、無難な意見が上位にランクイン。「上位の意見を照らし合わせて考えると、欲はそこまでないけれど、現状より豊かで持続可能な生活ができればいいと、漠然とした思いからきた結果ですかね」(白武さん)。「生まれた時から一通り揃っている状態で暮らしてきたので、今の生活を変えたいとは思っていないのでしょうか。少しでも良くなればいい、くらいの慎ましい気持ちなんでしょうか」(武田さん)白武ときお放送作家。1990年生まれ。日本テレビ系列『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』など、数々のお笑いバラエティ番組を担当する。Webメディアに詳しい。著書に『YouTube放送作家 お笑い第7世代の仕掛け術』(扶桑社)。武田砂鉄さんフリーライター。1982年生まれ。日本にはびこる男性優位主義について考察した『マチズモを削り取れ』(集英社)、『偉い人ほどすぐ逃げる』(文藝春秋)など、著書多数。TBSラジオ『アシタノカレッジ』の金曜パーソナリティを務める。ひうらさとる漫画家。1966年生まれ。毎月1日発売の『BE・LOVE』(講談社)で新連載「西園寺さんは家事をしない」が10月号からスタート。アプリPalcyで「聖ラブサバイバーズ」連載中。『ホタルノヒカリ』シリーズのコミックスも絶賛発売中。※『anan』2021年11月3日号より。漫画・松尾モノ取材・文・重信 綾鈴木恵美(by anan編集部)
2021年10月29日各年代別代表を経て、東京オリンピックではPK戦で神セーブを見せるなど大活躍したJ1リーグ・湘南ベルマーレの谷 晃生選手。ついには日本代表にも選出された新星GKの、ステップアップし続ける秘密に迫ります。20歳にして日本代表のGK!夢へと続く階段の上り方。2021年の特別な夏を「人生で一番悔しい思いをした」と振り返る。最も輝くメダルを取りにいった東京オリンピック。結果は、無念の4位。「今まで続けてきたサッカーのすべてを賭けられる大会だっただけに、悔恨の念はずっと残っています」2年前は、度重なる左肩脱臼で「こんなにサッカーから離れていたのは初めて」というほどの長期離脱を余儀なくされた。近年に続けて起きた、記憶に残る“一番”と“初めて”のワーストな出来事。それでも、いや、だからこそ前を向く。「いま目指すのはW杯を戦う日本代表。オリンピックの悔しさはそこで出していくべきだと思っています。また、怪我のリハビリ中に同世代がJリーグや代表戦で結果を出しているのを見て、自分も負けてられない、もっと成長したいと思い(ガンバ大阪からの)移籍も決めました」不屈の精神を支えているのは、ひとつに持ち前の負けず嫌い。そして、10代からずっと年代別の日本代表に選ばれ、普通の20歳では到底できない経験から生まれた考え方によるものが、大きいのかもしれない。「何事もまずは一人で考えて解決すること、ですね。僕のようなタイプは同世代では珍しいのかも。周りを見ると、全員がそうではないですが、すぐ周囲に聞く人がけっこういる気がします。でもできることは自分ですべきだし、自力でクリアしようとしているから、周りもサポートしようと思ってくれる。だから、簡単に人に頼らないようにしています」それは先述した怪我の時にも。「サッカーや自分ととことん向き合いました。そもそもこの時は、一度脱臼してからやっと復帰できた矢先に、再び同じ箇所を外してしまったんですね。倍の期間リハビリをすることになり、時間がすごくもったいないと思って。そこで得た気づきは、修正力の大切さ。ミスは誰にでもある。でも、繰り返してはいけない。そのためにはどうすれば良くなるのかを考えるべきだと。ミスに焦点を当てるとただ落ち込むだけなので、ポジティブに持っていくというのが自分の出した結論です。修正力は私生活でも意識していますね」だから、一連の経験をこう捉える。「見方によっては挫折といえるかもしれませんが、自分には必要なことだったと、今になって思います」でも、同じミスを繰り返さずとも、思うように結果が出ない場合も…。「その時は、やり方が間違っていると思いますね。自力で精一杯やってみて限界を感じたら、経験の多い先輩や指導者の方に相談します」前向きに加え、客観的でもある。「自分を俯瞰することは自然とできていたように思いますが、ユース時代のコーチによく、“感情をコントロールしろ”と言われてもいました。当時は試合で苛立つことが多かったんです。でも、心がけるようになってからはいいパフォーマンスができる一番の近道だと思っています」とはいえ、勝負の世界で感情をコントロールするのは至難の業だ。「例えばカッとなったら、手を叩くなり深呼吸をするなり、何でもいいので、落ち着くきっかけを作ってみる。やっていくうちに何をせずとも平常心を保てるようになります。ただ、もしかしたら上の世代の方には、今の若者はギラついてない、ガッツがないと思われているかもしれませんね。熱い思いは内に秘めている世代なのかも。その部分はもっと出してもいいのかな。でも、無理せず自然体でいいとも思っています」最後に、夢を叶える方法を聞くと、今まで考えた末に辿り着いた彼の答えは、実にわかりやすいものだった。「大きな目標とそれにつながる小さな目標を立てるのも大事ですが、一番は“楽しむ”。そして“よく考える”。これが不可欠だと思います」Kosei Taniサッカー/J1リーグ・湘南ベルマーレ2000年11月22日生まれ、大阪府出身。ポジションはGK。’18年、ガンバ大阪入団。’20年、湘南ベルマーレへ期限付き移籍。好きな人のタイプは「よく食べてよく笑う、一緒に食事を楽しめる人」。ニット¥39,600(キャバン/キャバン 代官山店 TEL:03・5489・5101)パンツ¥24,200(トゥモローランド TEL:0120・983・522)シューズ¥71,500(パラブーツ/パラブーツ青山店 TEL:03・5766・6688)※『anan』2021年11月3日号より。写真・彦坂栄治(まきうらオフィス)スタイリスト・藤長祥平取材、文・伊藤順子(by anan編集部)
2021年10月29日“いまどき男子”とは、どんな男子なのか。エンターテインメントの世界からスポーツやファッションに至るまで、これまでの流れとは違う新しい価値観、生き方で脚光を浴びている“いまどき男子”たちを、エンタメやカルチャーの有識者が分析します。子どもの頃からカルチャーと身近に接し、引き出しが豊富。「Z世代はネットを介して多様なカルチャーに気軽にアクセスするのが当たり前。文芸の世界では、血肉化してきたカルチャーを全部盛りにした“現代エンタメ”の機運が高まっています。たとえば波木銅(なみきどう)さんの『万事快調(オール・グリーンズ)』は、ヒロイン3人に音楽(ラップ)・映画・文学への愛と知識を振り分けた青春群像劇。出来上がった作品も音楽的で映画的で、なおかつきっちり文学的なんです」(ライター・吉田大助さん)また、YouTuberの中からユニークな書き手も現れているという。「YouTuberの動画は基本的にドキュメンタリーですが、『kouichitv』のコウイチさんはフィクション=短編コメディ動画をアップしている。初の著書『最悪な一日』でもショートショート=超短編小説を執筆。面白かったです」(吉田さん)見た目だけでの勝負は卒業。専門知識を自分の強みに変える。SNSは、いまどき男子にとっても大事な自己アピールのツール。なかでも、時代の流れを敏感に読み取るインフルエンサーたちは、次なるフェーズへ。「インフルエンサーは拡散力の高い人気者という立ち位置ですが、それよりも専門性の高い『KOL』という概念がいま広がっています。これはキーオピニオンリーダーの略で、たとえば美容男子の中でも、見た目を磨くだけではなく、美容の情報や知識を発信する人のこと。美容男子のKevinさんは、TikTokで自分がいいと思ったコスメを紹介。メイクの過程などを公開しています。とくに男性の場合、自分の個性を強みに変えようとする傾向が強いんです」(N.D.Promotion代表取締役・金丸雄一さん)ルールや規則に縛られず、のびのびと才能を発揮。いまどきは、10代で起業をするなど、一般的な進路にとらわれず、早いうちからチャレンジをする男性も出てきているが、それはスポーツ界に顕著。「学生時代のスポーツは部活を基本とした“スポ根”的な練習になりがちなので、トップアスリートはそこからの脱却を図る意味でも、型にはまらない進路を選択する傾向に。近年多いのは、通信制の高校を選ぶケース。日本の高校に籍を置きながらも海外に拠点を移すなど、より競技に集中し、自分の能力を伸ばすため。卓球の水谷隼選手は、その一人です」(スポーツライター・小林信也さん)勝ち負けにこだわるよりも、自己表現を追求する。東京2020オリンピックのスケートボードが象徴的だったように、勝ち負けではなく、自分が納得できるかどうかに重きを置くのも、いまどき男子らしい。「こうした精神は、もともとエクストリームスポーツ全般にあるものですが、いまの時流と合ったため、まぶしく映ったのでしょう。スケートボードで金メダルを取った堀米雄斗選手はもちろん、“ゴン攻め”などの解説で話題となった瀬尻稜選手は、より自己表現に重きを置いているタイプです。オリンピックで金メダルを期待される実力がありながらも、スケボーを純粋に楽しみたいからと出場を辞退。さらに、もはやスケートボードのコンテストにも意識が向いておらず、彼の一番のプライオリティは、いいライディングをSNSにアップすること。ランキングより、SNSのアクセス数のほうを重視しているんです」(小林さん)吉田大助さんライター。弊誌をはじめ、小説誌やカルチャー誌などで、文芸作品の書評や作家インタビューを行う。紙媒体14 誌+αの書評情報をTwitter(@readabookreview)で発信中。金丸雄一さんN.D.Promotion代表取締役。Z世代を対象としたシンクタンク組織「Z 総研」発足やZ世代をターゲットとしたプランニング、インフルエンサーのキャスティングなどを行う。小林信也さんスポーツライター。雑誌、ウェブなどにて執筆中。著書に『大谷翔平「二刀流」の軌跡―リトル・リーグ時代に才能を見出した指導者と野球愛風土』(マガジンランド)など。※『anan』2021年11月3日号より。イラスト・WALNUT取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2021年10月27日エンターテインメントの世界からスポーツやファッションに至るまで、これまでの流れとは違う新しい価値観、生き方で脚光を浴びている“いまどき男子”たちをフィーチャー。そもそも“いまどき男子”とは、どんな男子なのか。エンタメやカルチャーの有識者が、注目の男性や時代背景から、その実像を分析します。個人の幸せを決めつけない。人生の選択肢が多種多様に。いまどき男子に迫るには、時代を映す鏡ともいえるテレビドラマでの男性の描かれ方も一つの手がかりに。「いまは王道の胸キュンラブコメがある一方で、恋愛成就はもちろん、仕事の成功など男性に顕著だった“これが人生の幸せ”と思われてきたようなゴールを安易に描かないドラマも増えています。それは男女ともに価値観が多様になっているからでは。今年春に放送された『コントが始まる』は、男性の若手お笑いトリオを中心とした物語でしたが、ブレイクするか否かがすべてではなく、挫折しても互いを思いやるという彼らの姿勢に、いまどきの男性像を感じました」(早稲田大学演劇博物館館長・岡室美奈子さん)現実社会でも、旧来的な幸せではなく、独自路線を行く男性が増えているそう。「Z世代(’90年代後半~’00年代生まれ)は高級品で自己顕示欲を満たそうと考える人が減り、収入の高さが最優先ではなくなっている。それより誰かの役に立つなど意義ある仕事をしたい人が多い。たとえば、最近サステナブルな食料として注目されている昆虫を使ったレストランを経営する’94年生まれの篠原祐太さんなどは、その一人だと思います」(N.D.Promotion代表取締役・金丸雄一さん)社会に対する問題意識を持ち、発信する。今年上半期、ルッキズムをテーマとしたNHKのドラマ『きれいのくに』が話題となったが、その脚本を手がけたのが、’93年生まれの加藤拓也さん。「このドラマは、美容整形が禁止された近未来をおもな舞台としたSFですが、外見至上主義による問題を、これほど真正面から扱った作品は、かつてなかったと思います。しかも、美容整形が悪いという結論でもないんです」(岡室さん)単純に白黒つけないことで、一人ひとりがこの問題を考えるきっかけになる、ともいえるだろう。作品に社会的なメッセージを込めるのは、音楽にも共通する。「なかでもBTSは、これまであまり男性が話題にしてこなかった、セルフケアや自分を愛することの大切さを発信している。国連総会では若者に向けたスピーチも行っていますが、世界的な共感を得ているのは、自身の経験も踏まえて偽りのない言葉で伝えているからだと思います」(音楽ジャーナリスト・柴那典さん)繊細な気持ちがあるからこそ、相手に寄り添える。「ドラマ史を遡ると、昭和の時代は心身ともに力強い男性が魅力的とされましたが、平成になると『東京ラブストーリー』のカンチのような優柔不断でありつつも優しい男性が人気になります。平成の終わりには『逃げるは恥だが役に立つ』で聞く力を持つ平匡が登場し、圧倒的な支持を集めました。そして“いま”の男性観が投影されていると感じるのは、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の菅波先生です」(岡室さん)菅波先生は、聞く力があるのはもちろん、ヒロインの百音の気持ちや立場を理解し、寄り添おうとする男性。「彼が百音に『あなたの痛みは僕にはわかりません。でも、わかりたいと思っています』と言うシーンが象徴的。わからなさを正直に言葉にするところに、繊細さと誠実さが表れている。生きづらさを抱える女性が多いいま、こうして親身になってくれる男性が、時代的にも求められているのだと思います」(岡室さん)女性の生きづらさを、自分ごととして理解しようとする。いまどきは、女性自身だけでなく、男性も女性の生きづらさに言及するように。「文芸の世界では、ジェンダーをテーマに取り入れた若手男性作家の小説が注目されています。たとえば君嶋彼方さんの『君の顔では泣けない』は、高校1年生の男女の心が入れ替わり、その後15年間元に戻らないという物語。語り手は、女性の体に入った男性です。妊娠や出産など女性の人生に起こりうる出来事を、男性の視点から見つめ返している点が圧倒的に新しい。個々の描写がとてもリアルで、“書き手は女性なのでは?”と話題を呼びました」(ライター・吉田大助さん)この作品では、同時に、男性の生きづらさにもフォーカスを当てている。「『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』の大前粟生(あお)さんも、そのテーマを追求し続けている。ジェンダー意識のアップデートを小刻みに経験し、男女どちらの生きづらさも自分ごととして捉えている若い世代ならではといえます」(吉田さん)無理に格好つけず、“嘘のない自分”を大事にする。かつては男性たるもの、強がってしかるべしとの価値観もあったが、いまは自分らしさを大事にする男性が増えている。「マッチョなイメージもあったヒップホップも最近は多様化してきていて、センチメンタルなリリックを書くラッパーのLEXさんなども人気です。また、Adoさんの『うっせぇわ』の作詞作曲で知られるボカロPのsyudouさんは、嫉妬や悪意、苛立ちなど、誰の心にもありつつあまり表に出したくないような感情を歌詞にし、むしろ共感を得ています」(柴さん)また、SNSでも等身大の自分を発信する男性が支持される傾向に。「大学生でTikTokerの修一朗さんは、飾らない日常を発信してフォロワー数が200万超え。日常とはいえ自分とは違う毎日を見られる面白さがあり、“映え”に疲れた人たちが安心してアクセスできるコンテンツでもあります」(金丸さん)岡室美奈子さん早稲田大学演劇博物館館長、早稲田大学文化構想学部教授。「テレビ史」などを担当。毎日新聞夕刊放送面にて、コラム「私の体はテレビでできている」を4週に一回連載中。金丸雄一さんN.D.Promotion代表取締役。Z世代を対象としたシンクタンク組織「Z 総研」発足やZ世代をターゲットとしたプランニング、インフルエンサーのキャスティングなどを行う。柴 那典(とものり)さん音楽ジャーナリスト。ミュージシャンへのインタビューやレビューの執筆などをさまざまな媒体で多数行う。著書に『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』(太田出版)など。吉田大助さんライター。弊誌をはじめ、小説誌やカルチャー誌などで、文芸作品の書評や作家インタビューを行う。紙媒体14 誌+αの書評情報をTwitter(@readabookreview)で発信中。※『anan』2021年11月3日号より。イラスト・WALNUT取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2021年10月27日伝統芸能、ダンス、アート、ゲーム…と、さまざまなエンタメジャンルで、幼いころから才能を開花させつつ努力を惜しまず飛躍と活躍を続ける、巷で話題の16歳以下のいまどき男子をフィーチャー。ここではそんな5人の“U‐16男子”をご紹介します!寺嶋眞秀(7歳、歌舞伎俳優)観客の心を瞬時につかむ生粋のサラブレッド。「客にお茶を出して引っ込むという決まった段取りの途中でふと舞台に引き返し、客が脱いだ草履をさっと揃えてから引っ込んだその機転。別の芝居では武将の馬に乗せてもらい、手綱を握って舞台を一周するだけで観客全ての心を鷲掴みにした愛嬌。天性の役者魂を備えた7歳です」(推薦者・編集M)てらじま・まほろ2012年生まれ。’17年、初お目見得。祖父は人間国宝・尾上菊五郎、祖母は富司純子、母は寺島しのぶ。写真/阿部 健ジェイデン・リーベラー(16歳、俳優)大ヒットホラー映画でブレイク!アジアのDNAを受け継ぐ美少年。「『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』と続編でビルの子ども時代を演じ、成熟した演技に注目が集まっています。すでに主演作も撮影済み。母方の祖母が韓国系らしく、アジア人DNAのおかげでキアヌっぽくなるかも。このまま成長すれば美青年になるのも間違いなし」(推薦者・山縣みどりさん)ジェイデン・リーベラー2003年生まれ。’14年、映画デビュー。映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』で数々の映画賞のベスト子役賞を受賞。Photo/Getty Images前田晴翔(14歳、ダンサー)日米韓を舞台にダンスの腕を磨く新星。「10歳でNYアポロシアターの『アマチュアナイト』で優勝したと知って納得。ダンスの腕前だけでなく、その美しいお顔にも釘付け。最近、韓国にダンス留学をして韓国語もマスターし、トリリンガルに。発言から伝わる負けん気の強さと向上心には、輝く未来しか見えない!」(推薦者・望月リサ)まえだ・はると2004年生まれ。NY育ちで英語が堪能。’17年、ミュージカル『ビリー・エリオット』のオーディションに合格。ゆわ(15歳、プロゲーマー)eスポーツ界が誇る最年少プロ。「ゆわ選手の特徴はパズルを組み上げる速度・正確性・想像力の高さ。直近の大会では、圧倒的なパズル力で念願のプロ大会初優勝。負けも素直に受け止め、次の試合では人一倍ゲームを楽しむアクションを見せてくれます。そんな成長し続ける、若き天才プレイヤーに注目を!」(推薦者・OooDaさん)ゆわ2004年生まれ。小6でパズドラジャパンカップ優勝。’18年、eスポーツ・ジュニアライセンスを取得。Twitterは@yuw_iモンドくん(16歳、アーティスト)国内外で個展を開催。世界を広げ続ける画伯。「ミュージシャンの父が所有するレコードジャケットをモチーフに3歳から似顔絵を描き始め、小学生にしてメディアも大注目。現在は、バンドで楽器を弾いたり、俳優にも挑戦。持ち前の早熟なポップアートセンスが、吸収と習作を経てどこへたどり着くのか。期待しかない!」(推薦者・おぐらりゅうじさん)モンドくん2003年生まれ。名前の由来はイタリア語で“世界”を意味するMONDO。今年、映画『WE ARE LITTLE ZOMBIES』で主演デビュー。anan編集部 青田買いチーム演劇や伝統芸能に詳しいライター望月リサと編集M、エンタメ好き編集Kで構成。日々、若き才能を発掘中。山縣みどりさん映画ライター。本誌をはじめさまざまな媒体で、インタビューや映画評からセレブゴシップまで幅広く執筆。OooDa(オーダ)さんゲーム大会のMC、実況等で活躍中の人気キャスター。最新情報はTwitterは@OooDaをチェック。おぐらりゅうじさん編集者、構成作家。『TV Bros.』編集部員。文春オンラインで時事対談を連載中。Twitterは@oguraryuji※『anan』2019年11月6日号より。(by anan編集部)
2019年11月05日自由な感性と革新的な発想で、エンタメ界に新しい風を巻き起こすいまどき男子たち。ここでは、今世間を騒がせている、噂の「U‐16男子」をクローズアップ。彼らが示す、“可能性”という名の未来に目が離せません。YOSHI(16歳。ミュージシャン、モデル、俳優、デザイナー)センス溢れる新世代ポップアイコン。「ハードなヒップホップのトラックに、若さゆえの危うさと純粋性を鋭く落とし込む。それだけで“選ばれた本物”だけのアートフォームと説得力があるのに、R&B曲ではグルーヴィーに美声を放って…。多面的な魅力とやんちゃさが音楽から溢れ出していて、ドキドキします」(推薦者・上野三樹さん)ヨシ2003年生まれ。ミュージシャン、モデル、俳優、デザイナーなどマルチに活躍。ニューシングル『RIDING ON TIME』発売中。マイルズ・ブラウン(14歳。俳優)演じて、踊って、歌う!多彩な才能で魅せる。「もともとは“ベイビー・ブーガールー”というステージネームで活躍するダンサーでしたが、大ヒットTVシリーズ『Black‐ish』でのひょうきんな演技で注目度上昇。さらには昨年、シンガーとしてもデビューしました。マルチな才能を持っていて、今後がものすごく楽しみです」(推薦者・山縣みどりさん)マイルズ・ブラウン2004年生まれ。3歳からダンスを始める。富裕層のアフリカ系アメリカ人一家を描いたシットコム『Black‐ish』で人気を博す。Photo/Getty ImagesSASUKE(16歳。トラックメイカー)国内外からオファーが殺到!早熟な天才クリエイター。「2歳から踊り始め、5歳で曲を作りだし、10歳でアポロシアターの『アマチュアナイト』で優勝。音楽と戯れる快楽を体現しながら、オーディエンスを歓喜させるエンターテインメント精神にも溢れています。加えて、この甘いルックス。もはやスター性しか感じない!」(推薦者・おぐらりゅうじさん)サスケ2003年生まれ。14歳の時、フィンガードラムの路上ライブが話題になる。’18年、『インフルエンザー』でメジャーデビュー。近藤利樹(12歳。ウクレレ奏者)今年のフジロックに、史上最年少で出演。「7歳からウクレレを始め、メキメキと頭角を現し、2年後に出場したコンテストで見事優勝。“ナニワの光速ウクレレ少年”と呼ばれ、今年は史上最年少の12歳にしてフジロックに出演を果たしました。ライブ中の楽しそうな笑顔とダイナミックなグルーヴを生む超絶テクニック…。そのギャップもツボです」(推薦者・編集K)こんどう・としき2007年生まれ。’17年、メジャーレーベルと契約。初となるフルアルバム『WITH“U”』が11月27日発売。上野三樹さん音楽ライター。アーティストインタビューなどを掲載するWebサイト「YUMECO RECORDS.」を主宰。山縣みどりさん映画ライター。本誌をはじめさまざまな媒体で、インタビューや映画評からセレブゴシップまで幅広く執筆。おぐらりゅうじさん編集者、構成作家。『TV Bros.』編集部員。文春オンラインで時事対談を連載中。Twitterは@oguraryujianan編集部 青田買いチーム演劇や伝統芸能に詳しいライター望月リサと編集M、エンタメ好き編集Kで構成。日々、若き才能を発掘中。※『anan』2019年11月6日号より。(by anan編集部)
2019年11月04日“あの子誰?”と目が離せない、いまどき男子の“U‐16男子”荒木飛羽さんに注目します!ドラマ『あなたの番です』で物語のキーとなる謎の少年を演じ、大きな話題を呼んだ荒木飛羽さん。実際、街中で気づかれることが増えたそう。「『あな番』放送の後、駅のエスカレーターで下りていたら、逆側から上がってきた女の人が僕に気づいてハッとなってて。ニコッと笑い返しました。ちなみに『あな番』の犯人は自分でも推理してちゃんと当てましたよ。『名探偵コナン』ファンなので」小1でスカウトされて芸能界入り。この美しい顔立ちを見れば、女の子に間違われたというエピソードも納得。「当時は、割とそういうことが多かったです。電車でおじいちゃんに席を譲ったら『ありがとう、お嬢ちゃん』って言われたり(笑)。今はもう声変わりもしたし、間違われなくなりました」山崎賢人さん、窪田正孝さん、片寄涼太さん、新田真剣佑さんと、イケメン俳優の幼少期を演じるたびに、注目度を増してきた。では、自身のことをイケメンだと思う?「(首をブンブン振りながら)全然そう思わないです。イケメンかどうか、気にもしたことないです。学校でもモテないですよ。バレンタインデーにもらうのも、友チョコばかりです」目標にする竹野内豊さんのように幅広い役を演じられる俳優を目指す。そのために、『ワイルド・スピード』や『バイオハザード』シリーズ、兄のように慕う高杉真宙さんが出演したドラマ『サイン』などさまざまな作品を見る。「演技の勉強をしようと見始めても、途中から純粋に楽しんでしまうんですけどね(笑)。演技は、こうしなきゃいけないという決まりがないし、自分ではできないことを役として体験できるのが楽しいです。現場ではまったく緊張しません。初めて出演した『死神くん』の時は、カメラの多さにびっくりして、お腹が痛くなってトイレにこもっちゃったんですけど、緊張したのはそれが最初で最後です。まったく人見知りしないですし、撮影現場でも学校でも、空気を読まずしゃべり続けてます(笑)。でも、取材だけは、何を話したらいいのかわからなくて…。今、緊張してます(苦笑)」そうは言っても、次世代スターらしいしっかりした受け答えが続く。でもまだまだ、中学生2年生。少年ぽさを感じさせる場面も。「お金も時間も無限に使えるなら、サバイバルゲームを永遠にやりたい。弾が当たった瞬間が、最高に気持ちいいんです」あのイケメン俳優の子供時代役、ぜんぶ荒木さんなんです!’15年:映画『ヒロイン失格』クールな幼なじみ、利太(山崎賢人)役荒木さんの解説…監督さんとマンツーマンで泣きの演技を特訓しました。その時は上手くできたのに、本番では練習の成果を100%出せず、悔しかった…。’16年:ドラマ『HiGH&LOW SEASON2』無名街のリーダー、スモーキー(窪田正孝)役荒木さんの解説…見たことない古い工場や団地がロケ地で、圧倒されました。窪田正孝さんたちのアクションがカッコいい!いつか僕もやりたいな。’17年:映画『兄に愛されすぎて困ってます』ツンデレ系の兄、はるか(片寄涼太)役荒木さんの解説…少年期を演じた3人と“兄こま”カフェに行って、ガチャガチャで(片寄)涼太さんのストラップを1回でゲット!ポーチにつけてます。’18年:ドラマ『トドメの接吻』完璧紳士の御曹司、尊氏(新田真剣佑)役荒木さんの解説…台詞が多くて、成長に繋がったと思う作品のひとつ。普段は乗り物酔いしないのに、船のシーンで気持ち悪くなっちゃったのも思い出です。あらき・とわ2005年9月28日生まれ、茨城県出身。’14年俳優デビュー。中学では弓道部に所属。得意科目は数学と理科。小1からパワーストーンを集め始め、お気に入りは50個以上。「きれいな石を見てると癒されます」シャツ¥34,000(ファクトタム/ファクトタムラボストア TEL:03・5428・3434)その他はスタイリスト私物※『anan』2019年11月6日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・丸山 晃ヘア&メイク・yumi(Three PEACE)取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2019年11月04日リアルないまどき言葉、あなたは何個わかる?20~32歳の男性にアンケートを実施し、いまどき男子が使っている最旬フレーズを調査しました!今回の結果はあくまでもアンケートに答えてくれた一部の男性の間でリアルに使われている用語なので、人によっては使い方が違うパターンもあるかも。食らった意味:ハートにガツンと突き刺さるシチュエーション:気分が上がった時使い方:「あの曲には食らったわ」解説:「ビンタを食らった」など、好ましくないことを受けるという本来の意味とは全く違う用法。「リリックに食らう」「熱量に食らった」など、感動を表す表現。ワッツァ!意味:元気?よ!シチュエーション:挨拶使い方:「ワッツァ!」解説:英語の「What’s up?(最近どう?)」をネイティブっぽく発音した時の音をカタカナで表記した言葉。本来の意味は最近の様子を聞く質問だが、現地の若者は「うーす」「おいっす」くらいのただの軽い挨拶として使っているフランクな表現で、日本の男子もこっちに該当。PON! PON!意味:なしシチュエーション:日常の会話使い方:(送信)「PON! PON!」(返信)「PON! PON!」解説:チャラ男ネタで人気の芸人EXITが漫才で使用しており、そのテンポの良さから使う男子が急増中。特別な意味はなくノリでつける言葉なので、「友達誘ってPON! PON! PON!」など、深く考えずに使ってOK。#ヒュッゲ意味:ゆったりとした空間で過ごす、心地よい空間シチュエーション:インスタグラム使い方:ハッシュタグに使う解説:「ヒュッゲ=hygge」は、デンマーク語で心地よい時間や空間を表す言葉。家族や友人とごはんを食べることや、お気に入りのコーヒーをまったり飲むことなど、自分にとっての大切な時間なら「#ヒュッゲ」がぴったり。ガンダ意味:全力で走ることシチュエーション:日常の会話使い方:「遅刻しそうだから駅までガンダするわ」解説:「ガンガン(後に続く言葉を強調する言葉で、すごく、思いっきりといったニュアンス)」と「ダッシュ(疾走する)」を合わせた「ガンガンダッシュする」の略語。of the year意味:今年一番のシチュエーション:日常の会話使い方:「飯テロ of the yearするのやめて」解説:英語を使った若者言葉が多いが、これはカタカナ表記でもなく略語でもなくまんま正しい英語。には今年史上最高のモノなら何でも当てはめてよいので汎用性が高い用語。バケモン意味:やばい、度が過ぎるシチュエーション:気分が上がった時使い方:「この絶景はバケモン」解説:正式な由来はナゾ。音としては「バケモノ」から派生した可能性が。人間離れした能力等を化け物と称するように、ニュアンスとしては、化け物レベルですごいという意味か。関西弁発、という説も!チル意味:リラックスするシチュエーション:日常の会話使い方:「カフェでチルってる」解説:英語のスラング「chill out(落ち着いている)」が語源で、まったりやくつろぐなどの意味。“盛り”が当たり前のインスタ映え疲れから生まれた新しい感覚のひとつが「チル」ともいわれている。#フィルター越しの私の世界意味:写真映えを狙った投稿シチュエーション:インスタグラム使い方:ハッシュタグに使う解説:カメラ好きユーザーの投稿で使われる人気ハッシュタグ。フォトジェニックなクオリティの高い写真が集結する。同じ意味で似たワードの「#ファインダー越しの私の世界」もある。アゲ意味:GOODシチュエーション:日常の会話使い方:「おみくじ大吉だった」「アゲだね」解説:女子の間で以前流行した、気分の高まりを意味する「あげ」とは異なり、男子の間ではもう少しソフトな意味合いで「いいね」くらいのニュアンスで使われることが多い。にゃー意味:こんにちはシチュエーション:挨拶使い方:「にゃー、元気?」解説:猫への呼びかけや挨拶ではなく、れっきとした人間同士の挨拶として一部の若者の間で浸透している。ただの猫好きが言い出したのか、「こんにちは~」が極度に短縮されたのか、語源や由来は一切不明。※『anan』2019年11月6日号より。取材、文・岡井美絹子(by anan編集部)
2019年11月03日美容意識が高く、スキンケアやメイクは貪欲に楽しむ。好みのデザインなら、レディースのアイテムだってワードローブに。常識にとらわれずに自分らしさを追求するいまどき男子たち。そんな“ジェンダーレス男子”である、井手上漠さんにお話を伺いました!思わず見惚れる、輝くような透明感を身にまとった井手上漠さん。“可愛すぎる男子高校生”としてメディアに登場するやいなや、同世代を中心に絶大な支持を集めている。その理由は、ルックスはもちろん、メイクやジェンダーレスなファッションを楽しむ、枠にとらわれない生き方にあるよう。「中学2年生の頃にメイクに興味を持ち、3年生になって実践し始めました。最初は友だちにメイクをしていたのですが、楽しくて次第に自分でもするように。友だちに対しては“可愛くしよう”という気持ちでするけど、自分の場合は、ニキビとか気になるところを直すイメージでするうちにハマりました。以前は、赤とか発色のいいリップが好きだったけど、最近は茶色とか落ち着いた色を可愛いと思うように。オススメの美容法は朝と夜のパック。しないと“肌が枯れちゃう”と思って眠れません(笑)。お花を育てるような感覚でやっています」ファッションも自分の好きなものを追求。「メンズ、レディースにかかわらず、とにかく“着たい”と思ったアイテムを着ます。今年の秋冬は、オーバーサイズのニットカーディガンを狙ってます」こうして漠さんが自分を貫くことができるのは、お母さんの存在が大きいという。「周りの男の子が『仮面ライダー』で育ったように、私は『プリキュア』で育ちました。だからなのか、仕草も女性寄りになったし、一緒に遊ぶのも女の子ばかりでした。男子に“変”とか“メイクをするなんて気持ち悪い”とネガティブなことを言われ、自分がおかしいのかなと思って髪をバッサリ切ったことも。でも、そんな私に気づいた母に、『逃げるな』と叱られ、周りの目を気にして生きる自分を悔しいと思いました。それからは周りは一切見ず、髪を伸ばし、何か言われても言い返すようになったんです。価値観はみんな違うし、“男性はメイクをしない”と決めた人はいません。だから、“私は男性だけどメイクをする”という自分の基準を作りました」“ジェンダーレス”という言葉について尋ねてみると、「この間、調べてみたんですよ。“らしさ”が際立っているという意味だったはず。私は性別を壊したいという気持ちはなく、気にしていません。どっちの性別かじゃなく、“漠ちゃん”として見られたい。今日の撮影も、ありのままの自分を撮ってもらえて嬉しかったです。私を見て、“すごくキラキラしてる”“自分らしく生きているな”と思ってもらえたら嬉しい。やっぱり、楽しく生きるには、自分らしくいないとつまらないですよね。もし、悩んでいる人がいたら、周りに合わせず、どう思われてもいいから自分を貫き通すという覚悟を決めて、勇気をふりしぼってほしい。頑張ったら絶対に楽しいです。だって、私が今、楽しいから。偏見の目で見られても怖くない自信があるし、これからも自分らしさを磨いて輝いていくので、10年後は毎日がもっとキラキラしていると思います!」いでがみ・ばく2003年1月20日生まれ、島根県出身。第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストのファイナリスト。ベストジーニスト2019次世代部門を受賞。島根県のふるさと親善大使。ジェンダーレス男子とは…ファッションにも美容にも敏感。社会からカテゴライズされた男らしさ/女らしさの区別を超えて、「好きなもの」「似合うもの」を取り入れ、自分らしい個性を表現している男性たちのこと。※『anan』2019年11月6日号より。写真・来家祐介(aosora)スタイリスト・鈴江英夫(H)ヘア&メイク・松本未央(GON.)取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2019年11月03日「休日はずっと家にいたい」と、一人の時間が好きないまどき男子。U‐22日本代表でもある、新世代スポーツ男子の川崎フロンターレ・田中碧選手にインタビューしました!一昨年、昨年とJ1リーグ2連覇を達成した常勝軍団・川崎フロンターレ。田中碧選手は、何十倍もの競争率を勝ち抜いた強者が集う同クラブアカデミーからの生え抜きだ。トップチーム昇格後はデビュー戦で初得点し、記念グッズも発売され、まさに「エリート街道」をひた走る。だが、順風満帆かといえば、「18歳の時に引退を考えるほど追い込まれた」そうで、「先輩の助言が重荷に感じた」時期も。自分に打ち克つべく、課題を書き出し試合で成功体験を重ね、今や東京オリンピックを担うU‐22日本代表になるほどの存在に。「MFという役割は、FWのような派手さはありませんが、僕を起点としてゴールが生まれるので、パス回しなどを見てほしい」努力家で負けず嫌い。アスリートならではの性格が垣間見えるが、自称「恥ずかしがり屋」。「点は決めたいけれど、目立ちたくないんです。友達がわちゃわちゃしてるのもそっと見ていたいし、休日はずっと家にいたい」とはいえ遊びに誘われれば全力で楽しむ。今は先輩とのゴルフが「超面白い」し、同期とは「恋バナで盛り上がる」と頬を緩ませる。「デートはどこがいいとか、そんな話題です(笑)。尊敬できる女性に惹かれますね。たまに天然なところがあると、キュンとします」夢を尋ねると「フル代表はもちろん、いずれはヨーロッパに移籍し、チャンピオンズリーグで優勝すること」と即答。チームカラーのサックスブルーから代表の藍色、そして未知なる色へ。変わりゆく「碧」を見守り続けたい。ここで会えます!先日のU‐22ブラジル代表との親善試合で2得点を挙げた田中選手。彼が所属する川崎フロンターレのホーム戦は等々力競技場で行われる。試合観戦のほか、練習見学もおすすめ。練習後は選手によるファンサービスも。©KAWASAKI FRONTALEたなか・あお1998年9月10日、神奈川県生まれ。ポジションはMF。U‐22日本代表。自慢のパーツは「大きなお尻!」。「ぜひ注目してください(笑)」※『anan』2019年11月6日号より。写真・小笠原真紀取材、文・伊藤順子(by anan編集部)
2019年11月02日相撲界きっての人気者である、いまどき男子の炎鵬関こと炎鵬 晃さん。新世代スポーツ男子ともいえる炎鵬関の素顔とは?身長168cm、体重98kgという小柄な体で、連日土俵を沸かせる炎鵬関。5歳から相撲を始め、大相撲に入ってからは、1年で関取に昇進した。自分の2倍くらいの体重の力士に真正面からぶつかって勝つ姿で人気を集め、NHK大相撲の動画再生ランキングでも炎鵬関の取組は連日1位。「子どもの時は、お相撲さんじゃなくて大工さんになりたかったんです。相撲は、兄がやっていたので自然と始めたんですが、最初はまわしをつけるのが嫌だったんですよ。蒙古斑があることを周りにからかわれていたので、お尻を出すのが恥ずかしくて(笑)」子ども時代から小柄で、相手の脚に必死にしがみついて、相手が先に土俵を割るまで辛抱強く待つしか勝つ方法はなかった。「しぶとい相撲というのはその頃から同じ。不利な体勢になっても最後まで諦めない。お客さんの心に刺さる、気持ちが伝わるような相撲が取りたいと思ってます」プライベートでは、一人になる時間を大切にしている。「自分の部屋で、アロマやお香をたいたりします。一人で古い喫茶店に行くのも好き。でも、同世代の力士仲間と飲みに行くのも楽しいし、好きですよ」そんな炎鵬関が好きな女性のタイプは?「年上で、面倒見がいい女性がいいですね。外見的には、目と歯がきれいで、ショートヘアが好き。特に、白い歯で歯並びがきれいな人がいると、ドキッとしちゃいますね。彼女ができたら紅葉とか、一緒に見に行きたいっす(笑)」ここで会えます!奇数月の第2日曜日から第4日曜日まで行われる本場所のほか、日本各地で行われる巡業に出場。次の本場所は11/10~24、福岡国際センターで行われる大相撲十一月場所。チケット大相撲などで前売り券を買って、ぜひ!©日本相撲協会えんほう・あきら1994年10月18日、石川県生まれ。好きな食べ物は卵料理やプリン。いい香りのボディソープやスキンケアアイテムを使うのも大好き。カシミアマフラー¥62,000(ジョンストンズ/ジョン スメドレー銀座店 TEL:03・3571・0128)※『anan』2019年11月6日号より。写真・天日恵美子スタイリスト・高島聖子取材、文・古屋美枝(by anan編集部)
2019年11月02日“男だからこうあるべき”という概念にとらわれず、メイクやファッションを自由に楽しみ自己表現する、いまどき男子の“ジェンダーレス男子”。ここでは、そんなジェンダーレス男子の先駆け的存在、こんどうようぢさんに注目します!ジェンダーレス男子の先駆けであり、その存在を広く知らしめたこんどうようぢさん。メイクが日常である彼のスタイルが、現在も多くの男性に影響を与えている。「お母さん、お姉ちゃん、妹、僕の4人家族ということもあり、小学生の頃から当たり前のようにスキンケアをしていました。美意識が高いわけではなく、習慣だったんです。初めてのメイクは、芸能界に入ってからメイクさんにしてもらいました。“こんなに変われるんだ!”と衝撃を受け、自分でもするようになったんです。普段の工程でいうと、スキンケアをしてから、日焼け止めと下地を塗り、ファンデーション、コンシーラー、ハイライト、シェーディングをします。さらに、アイブロウやアイライナー、マスカラ、チーク、リップをしたら完成。肌感やカラーは、その日の気分で変えます。撮影用のメイクはラメやカラーが使えるので面白いし、考えたスタイルが上手く実現できると嬉しい。友だちにメイクをして撮影会をするのも楽しいです。『ぜんぜん違う!』と、嬉しそうに自分の写真を見ていた友人もいました(笑)」メイクをすることで、内面にも、ポジティブな効果があるという。「何より自信が持てるようになりました。それは、この仕事やメイクを始めたことで、僕を認めてくれるファンの方ができたからです。褒められることが嬉しくてやっているところは大きいですね。メイクをすると前を向いて外を歩けるし、服が似合うようになる。自分が生きるために必要なものだと思っています。とはいえ、メイクをする男性が嫌だと感じる人がいることもわかるし、全員に受け入れてもらいたいとは思っていません。でも、“メイク、やめたほうがいいよ”とは言わないでほしいです。“そういう人間もいる”と伝えたいし、人として中身を見て付き合ってもらえたら。嬉しいのは、イベントに来てくれたメイクを楽しんでいる男の子を見た時。“メイクをするきっかけになれたのかな、やっていてよかったな”と思います。ただ、“周りの人から何か言われていないかな”と心配にもなっちゃう。メイクを楽しめる環境にいてほしいと思っています」我が道を突き進むこんどうさんだが、気になることがあるそう。「“メイクをする男性、いいよね”と言ってくれる女性は多いですが、恋愛対象として見てもらえるのかなって…。というのも、もし僕が女性だったら、自分はタイプじゃないと思うから。実際、純粋にモテません(笑)。みんな友だちみたいになっちゃうんです。だから、ちょっと気になる子とごはんに行く時には、メイクを薄くする(笑)。“すっぴんかな?”と思わせるくらいに抑えておいて、男らしさを感じてもらいたいんです」美容インフルエンサーとしても発信中。YouTubeではメイクテクを惜しみなく公開。普段のメイクから、韓国コスメの使い方をレクチャーしたものまで幅広いコンテンツが魅力。女性が見ても勉強になる!ポーチの中身拝見!「メイクが崩れた時のためのアイテムが多いです。UZUのリップは自然な血色感が出てお気に入り」。M・A・Cのオイルスティックとアベンヌ ウオーターは乾燥対策に。こんどうようぢ1992年12月25日生まれ、大阪府出身。ファッションブランド『DING』プロデューサー。12/23に、デート風グラビアやメイクページなどもある写真集を発売。ジェンダーレス男子とは…ファッションにも美容にも敏感。社会からカテゴライズされた男らしさ/女らしさの区別を超えて、「好きなもの」「似合うもの」を取り入れ、自分らしい個性を表現している男性たちのこと。※『anan』2019年11月6日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2019年11月02日いまどき男子はどんな最旬フレーズを使っているのか、20~32歳の男性にアンケートを実施しました!知らないとスパイの暗号並みに解読不能ないまどきワード。傾向としては津軽弁並みに短い省略語や、英語からもじったものが主流の一方、語源は全くわからないが語感の良さが印象的なワードも多い。また、プライベートでの充足感を思わせるリラックス系の言葉やポジティブなワードも散見されるのが特徴だ。今回の結果はあくまでもアンケートに答えてくれた一部の男性の間でリアルに使われている用語なので、人によっては使い方が違うパターンもあるかもしれないけれど、入門編としておすすめ。ちな、このくらいは知っておかないとやばみかもよ!?バ意味:バイトシチュエーション:日常の会話使い方:「バ先にまじで可愛い子が入ってきた」解説:「アルバイト」を略した「バイト」からさらに簡略化され、頭文字だけをとって「バ」と表現。応用編として「バおわ」=「バイト終わり」という意味に。言葉をとことん省略する代表例。らぶ、らぶい意味:感謝や好意を伝える、LOVEの意シチュエーション:日常の会話使い方:「もー!らぶ、ありがとう」解説:本来の意味である「愛している」という重々しさはなく、友人同士で気軽に使える新ワードがエントリー。ひらがなの字面の可愛さにも注目。ひと昔前の「ラブラブ」とは異なるのでうっかり使わないように。さいくぅ意味:最高シチュエーション:気分が上がった時使い方:「君、さいくぅ!」解説:某タレントがハワイを訪れた際に「サイクゥー」とSNSで投稿したのが広まり、ひらがな表記の「さいくぅー」「さいくぅ」へと派生したという説あり。ハッシュタグを付けて投稿する人が増え、使用頻度が高まったとされる。ワンチャン意味:いっそのこと、もしかしたらシチュエーション:日常の会話使い方:「これはワンチャンあるわ!」解説:「one chance」の略語で、「可能性がある」という意味。ポジティブなシチュエーションの会話で広く使われている。マージャン用語が語源ではないか、という説もあり!ちな意味:ちなみにシチュエーション:日常の会話使い方:「ちな、今どこ」解説:「ちなみに東京ヤクルトスワローズのファンだけど」を略して「ちなヤク」と表記したネット用語が元ネタとされ、「ちな」の部分だけが切り離されて単体で使われるようになったという一説が。#ウェルビーイング意味:心地よい空間、人についての投稿シチュエーション:インスタグラム使い方:ハッシュタグに使う解説:「well(良い)」と「being(状態)」を組み合わせた言葉で、幸福感に浸っている状態を意味する。元々女性誌などでもおなじみのワードだったが、リア充ハッシュタグとして進化えいす~意味:お疲れ、ありがとう、バイバイシチュエーション:挨拶使い方:「じゃあ、またな」「えいす~」など解説:文字だけでは理解不能なワードも登場。語源など全く不明だが、語感のゆるさがウケている!?感謝やさようならなどさまざまなシーンでの挨拶に使えるので、とりあえずコレを言っとけばよし。よしこさん意味:いいよシチュエーション:日常の会話使い方:「明日の飲み会、横浜でどう?」「よしこさん」解説:「いい」=「よい」の文語形「よし」「よしこ」「よしこさん」と進化?昭和時代の死語「冗談はよし子さん(冗談はやめて)」とは意味が全く異なるので注意。デリシャスビューティホー意味:美味しいシチュエーション:食事の時使い方:「このタピオカ、デリシャスビューティホー」解説:「delicious(美味しい)」を強調したい時。「beautiful(素晴らしい)」をネイティブっぽく、感嘆の感情を込めて発音した時の音をカタカナで表記することで、美味しさに感激している様を表す。グッドバイブス意味:いい気分シチュエーション:日常の会話使い方:グッドバイブスだね!解説:「good(良い)」と、「vibration(雰囲気、心の中)」の略語「vibes」が語源。いい気分やいい雰囲気を意味するストリート系英語。以前からレゲエやヒップホップ業界では、ノリ、フィーリングなどという意味で「バイブス」が使われていたが、流行のきっかけはモデルの今井華がテレビで「バイブス高い」などと言っていたこと。やばみ意味:やばいシチュエーション:気分が上がった時使い方:「このタピオカやばみ」解説:「やばい」と同じ意味で、肯定的、否定的な表現どちらにも使える便利な言葉。語尾を「み」と名詞化する用法は多く、ほかにも「つらみ」「うれしみ」「わかりみ」など。りょ意味:了解シチュエーション:日常の会話使い方:「渋谷に17時に集合だって」「りょ」解説:「りょうかい」の最初の2文字をとったもの。主にネットで使われていたワードがSNSでも使用されるようになり、LINEスタンプにも登場するほどメジャーな用語に。さらに略された「り」も同じ意味。※『anan』2019年11月6日号より。取材、文・岡井美絹子(by anan編集部)
2019年11月02日10/30発売、雑誌『anan』の「新世代スポーツ男子」のページで、人気の炎鵬関をインタビューさせていただいたときのこぼれ話を紹介します。小兵ながらも人気絶大、大相撲を沸かせる炎鵬関。「アンアンから取材の依頼をいただいたときは、『ヤバい!!』ってなりました。だって、アンアン知らない人、いないじゃないですか。みんなに自慢しちゃいました(笑)」好きな食べ物、プライベートについて深掘りインタビューしました!ーー卵がお好きと聞いたので、本誌のインタビューでは、プリンと卵入りのサンドウィッチをお持ちして、食べていただきました。卵、1日1個は食べますね。プリンとか、卵が使われているものは何でも好きです。ーー本場所中は、取組までにどんなルーティンがあるんですか?だいたいいつも流れはほぼ一緒です。昼は絶対、卵かけご飯か、Uber Eatsで吉牛を頼みます。その後、少し昼寝というか、ちょっと寝転がって、行く前にコーヒー飲んで、ガム食べて気合い入れて、という感じですね。場所入りしてからは、ストレッチを必ずします。ーーお休みの日は何をしているんですか?友だちとご飯行って、飲みに行って、って感じですかね。場所中はお酒を控えていて、一滴も飲まないんですよ。でも、休みの時は気にせず飲んでます。ーーどんなお酒を飲むんですか?何でも飲みますよ。でも、いちばん好きなのはビールですかね。でもずっとビールだと腹いっぱいになっちゃうんで。最初ビールで、そこから麦のソーダ割りやハイボール飲んだり。結構、日本酒も好きですね。でも、そんなに強くないので、シャンパンとかテキーラを飲んじゃうと一気につぶれます(笑)。ーー力士仲間と行くことが多いですか?阿炎関や阿武咲関とか、同い年くらいの関取と飲むのは楽しいですね。そういうときは、相撲の話はしないです。普通に、どうでもいいことを話して、バカやってるのが楽しいです(笑)。あと、最近、食通の輝関のおかげもあって、美味しいものを覚えてきて。美味しいものを食べてるときも楽しいですね。ーー最近、食べた、いちばん美味しかったものを教えてください。この間、輝関に連れて行ってもらった天ぷら屋さんがあるんですけど、一個一個揚げてくれて、すごく美味しかったです。天ぷらとか、今まで安いのしか食べたことなかったので…。あと、北海道この間行ったときに、炉端焼き発祥の店みたいのに行ったんですけど、オスシシャモがバカうまかったですね。そのとき、碧山関(体重193kg。ブルガリア出身)もいて、「こんなに美味しいの、初めてだよ!」って、シシャモをポッキーみたいにパクパク食べてました(笑)。ーーファンの方にいろいろプレゼントなどをもらうと思いますが、何が嬉しいですか?栄養食品とか、卵とかささみとかでも嬉しいですし…。ーープレゼントに卵やささみ!?(笑)。あと、リラックスできるようないい香りのものが好きです。アロマとかお香とか。線香みたいな落ち着く香りも、海外の香水も好き。ボディソープにこだわったりとかもします。以前、ロクシタンのをいただいたんですけど、あれ、いい香りですね!毎日使ってると、すぐなくなっちゃいますけど…。ーー自分にとって大事なものを3つ挙げるとしたら?今は、まず相撲。で、家族。次に睡眠ですかね。ーー睡眠の順位、高いですね!(笑)睡眠、めっちゃ大事ですね。僕、寝ないと本当何もできない人間なんで。今日もお昼12時とかまで寝てたんすけど。毎晩、寝る時間は決まっていなくて、眠たくなったら寝る感じです。ーーでは、自分に足りないものって、何だと思いますか?めっちゃあるっす。まず頭の良さですね。背もほしいっすね。ーーそうですか?小さい体を十分に活かした相撲を取られているので、背は要らないような気もしますが…。相撲取りとしてはもういいかな、と思うんすけど、男としてはほしいっす(笑)。ーー『anan』本誌のインタビューでは、「好きなタイプは目と歯がきれいでショートカットの子」って答えられてましたけど、内面的にはどんな人がいいですか?一緒にいて楽で、安らげる人がいいです。束縛しないこととか、友達に気に入られることとかもありますけど、やっぱりありのままの自分でいられる女性がいいですね。ーー11/10(日)から、福岡国際センターでの大相撲十一月場所が始まりますね。抱負を聞かせてください。勝ち負けも大事ですけど、気持ちが伝わるようないい相撲を毎日取っていきたいです。そういう相撲は援してもらうきっかけにもなりますし。力士もパフォーマーというか、「観せる」のが大相撲だと思うんで。ーーたしかに炎鵬関の相撲は、いつも全力ぶりが伝わります。たまに、勝敗が決まってしばらく、倒れたまま立ち上がれないときもありますよね。そうですね、力を使いきってしまって。主役になろうとは思わないけど、おもしろい存在になりたいですね。名脇役じゃないですけど、こいつやってくれるんじゃないかな、って期待してもらえるような。ーーでは最後に、アンアン読者にメッセージをお願いします!女性で相撲好きな人は少ないと思うので、これを見て少しでも興味をもってもらえたり、相撲を観るようになってくれたらうれしいですね。誌面に入りきらないほどたくさん話してくれた炎鵬関。おいしそうにサンドイッチを頬張る関取の様子は、ぜひ本誌でご覧下さい!炎鵬晃(えんほう・あきら)1994年10月18日、石川県生まれ。好きな食べ物は卵料理やプリン。いい香りのボディソープやスキンケアアイテムを使うのも大好き。ここで会えます!奇数月の第2日曜日から第4日曜日まで行われる本場所のほか、日本各地で行われる巡業に出場。次の本場所は11/10~24、福岡国際センターで行われる大相撲十一月場所。チケット大相撲などで前売り券を買って、ぜひ!※『anan』2019年11月6日号の未掲載こぼれ話。写真・天日恵美子スタイリスト・高島聖子取材、文・古屋美枝(by anan編集部)
2019年11月02日最近増えつつあるといわれているのが、“年下カレ&年上彼女”の年の差カップル。女性の恋愛に新たな可能性をもたらす新時代の幸せのカタチについて探るべく、anan総研と20代男性にアンケートを実施。みんなのホンネから現状を知ることで、年下男性と恋を始めるヒントがつかめるはず。アンケート結果を婚活コンサルタントの澤口珠子さんが分析してくれました。※女性:anan総研150名にアンケート、男性:20代男性150名にアンケートQ. 5歳以上年が離れた相手と恋愛が始まった場合、あなたが気にしてしまいそうなことは何ですか。女性…金銭感覚や収入格差48%、会話のジェネレーションギャップ18%、恋愛遍歴や主従関係16%、ファッションなど二人の見た目の差8%、友人関係6%、その他(人生観の相違/周囲に認めてもらえるか/弟と比べてしまいそう etc)男性…恋愛遍歴や主従関係39%、金銭感覚や収入格差33%、会話のジェネレーションギャップ14%、友人関係8%、ファッションなど二人の見た目の差4%、その他(子供を作れるか/価値観の相違/結婚を迫られないか/相手に先立たれないか etc)年下カレのホンネ:女性は「お金」、男性は「恋愛観」が恋のネックに。男女それぞれの恋愛に求めるものが浮き彫りに。「基本的に自信がない男性は男として認めてもらうことを、女性は最終的な経済的安定を求めていることがわかります」。つまり、相手に自信を与えてあげることが年下男性攻略のカギに。Q. 5歳以上年が離れた「恋愛対象」の相手と食事デートするとしたら、食事代は…。女性…おごってもらいたい79%、男性…おごりたい54%年下カレのホンネ:真剣交際こそデートの食事代は男性が支払う…?相手が年下でも、おごってくれたら嬉しいのが正直なトコロ。実は男性も半数以上がおごりたいと思っており、払うことが男としての自信につながる面も。「今の男性はワリカン派も多いので、相手のタイプをよく見極めて」Q. 5歳以上年が離れた相手と付き合うとしたら、「リードしたい」ですか、「リードされたい」ですか。女性…リードされたい73%、リードしたい64%年下カレのホンネ:たとえ年下でも「男性がリード」が理想のカタチ。男女ともに「男性がリード」派が優勢。「“年上だからしっかりしなきゃ”と女性が気負うと失敗しがち。年齢関係なく、甘えたい時は自然に甘えて」。委ねるカタチで男性を立ててあげるのも、年上女性に必要な技といえそう。Q. 5歳以上年が離れた相手との結婚は「アリ」ですか? 「ナシ」ですか?女性…アリ71%、男性…アリ75%年下カレのホンネ:5歳以上差でも、結婚は範囲内。7割以上が「アリ」と回答し、男性の方が前向きな結果に。「今の男性は共働き希望が多く、自立した年上女性とは需要と供給が合致。とはいえ結婚までズルズルしがちなので、交際開始時に期限を決めておくのが正解です」Q. 5歳以上年が離れた相手との結婚を意識した場合、気になることは何ですか?女性…1位:金銭感覚や収入格差42%、2位:双方の親の理解22%、3位:友人、知人の理解14%、4位:相手を尻に敷いてしまいそう12%、その他(転職などのライフイベントが合うかどうか/価値観の相違/自分が老けているふうに思われたくない)男性…1位:金銭感覚や収入格差38%、2位:双方の親の理解28%、3位:相手に尻に敷かれそう15%、4位:友人、知人の理解13%、その他(男としてのプライドを傷つけられないか/価値観の相違/子供を作るタイミング/相手に先立たれないか)年下カレのホンネ:結婚するなら気になるのは「お金」問題。男女とも、現実的なお金問題がトップ。「収入格差でプライドが傷つく男性もいますが、リベラルな年下男性はむしろ女性が稼いでくれると助かると考える人も多数」。2位の親の理解に関しては、男性側の母親がカギに。澤口珠子さん婚活コンサルタント。理想のパートナーを引き寄せる方法を伝授する少人数制サロンを主宰。『はじめての「ネット婚活」』(幻冬舎)など、著書多数。※『anan』2019年11月6日号より。取材、文・真島絵麻里(by anan編集部)
2019年11月01日YouTubeやTikTokで活躍する“発信系男子”は、今の時代が生んだ人気者として注目の存在。そんないまどき男子である彼らの人気の理由やその未来について、SHOWROOM代表の前田裕二さんに解説してもらいました。発信系男子とは…YouTubeやSHOWROOMなどのネットサービスを中心に、作成した動画の投稿やライブ配信を行うクリエイター。歌やゲーム実況、日常を切り取ったVlogなど、その内容は多岐にわたる。トップクリエイターの影響力はすさまじく、企画・撮影・編集など、ほぼ全ての工程を自身で行うため、マルチな能力の持ち主が多い。発信系男子誕生の契機はスマホの登場にあり。発信系男子の人気の背景には、ハードとソフトの2つの側面があります。ハード面はスマホの登場。スマホが定着する中で、多くの人が外出時だけでなく家の中でも使用し、多くの時間をスマホに割くように。そのため、小さい画面でも見やすいコンテンツの人気が上昇。画面に登場するのが1~2人で、スマホで見ても個が立つ作りになっている動画が支持されるようになっていきました。スマホ画面に合う個が立つスタイルの動画の人気が加速。次にソフト面。すなわち、コンテンツの内容です。ネット動画で人気を博すには親しみやすさや極端さが大事だといわれており、なかでもカギを握るのが“身近さ”。身近さとは偶像性の度合い。見る人にとっての“手に届きそうな度合い”です。マスメディアの人気者が100%偶像であるのに対し、発信系男子の偶像度は少し低くなります。実際には会えないけれど、動画で素がのぞけたり、コメントに“いいね”をくれたりと友達のようなリアリティを感じるのです。実はこの“偶像性”に対するファンの意識は男女によって異なり、男性の方がより“身近さ”を求める傾向があります。アイドルの握手会などがそれにあたり、男性のファン心理には“近くで触れ合いたい”という願望がある。一方、女性はどちらかといえば偶像派で好きな人には遠くで輝いていてほしいと願う特徴があると感じます。あまりに遠いと寂しいけれど、身近になりすぎると憧れの対象になり得ない。発信系男子の“程よい身近さ”は女性ファンにとって絶妙な距離感といえます。発信するプラットフォームによっても身近さは変わり、SHOWROOMなどでライブ配信をする場合はリアルタイムでファンが交流できるため、さらに身近度が上がります。一方、YouTubeはいつでもアクセスできるけれど、リアルタイムではなくファンとの交流も少ない分、身近でありながらも偶像度はやや高めに。更新頻度も重要で、テレビは多くても週1ペースですが、YouTuberは毎日動画をあげる人が多く、接触密度が濃厚になる。この身近さと密度の濃さが見る側の熱量につながって、ファンという限られた範囲の中で熱狂的支持につながります。“ファンの数×熱量=影響力”であることから次第に大きな影響力を生み出すようになり、今までになかった新しい人気者の形を構築していったのです。テレビにはできない濃厚なコンテンツで熱狂的な支持を獲得。発信系男子の中でもトップといえる存在には、様々な共通点があります。それが、熱意やモチベーションの高さであり、ストーリーの共有。視聴者は猛烈な更新頻度や動画内の空気感から熱量を感じ、その背景にあるストーリーや成長していく姿に惹かれます。複数人で発信している場合は関係性もストーリーの重要な要素であり、特に女性はその部分に心を動かされやすい傾向があります。互いに支え合う男同士の友情や共に目標へと進んでいく過程で生まれる絆に女性ファンは尊さを感じ、熱量を上げていきます。人気YouTuberであるスカイピースの二人も、まさにそれらを備えたクリエイターだと感じます。毎日更新を続けている誠実さに加えて、一緒に暮らしているという仲の良さ。動画の内容だけでなく、彼らの特性そのものが発信者としての魅力に繋がっていると思います。動画の裏側にある物語や関係性が人の心を動かす。さらに、セルフプロデュースや戦略性も発信系男子にとって重要な要素に。例えば、あるユーチューバーは再生回数で視聴者が好む髪型や衣装を研究し、キャラを設定しているそう。また、人気クリエイターの多くは市場の動向をチェックしながら動画を制作しているといいます。YouTubeのような群雄割拠の世界でトップを狙うのであれば、全体把握と個別戦略の構築を高いレベルで遂行できる、卓越した戦略性が必要です。彼らがこういった綿密な戦略立てや検証を実践できるようになった理由には、発信コストがほぼゼロであるという背景があります。今の時代は基本的にスマホさえあれば動画の作成も発信もできてしまうので、様々な可能性を気軽に検証することができるのです。マーケティングから動画制作までを基本的に自身でやっているわけですから、トップクリエイターは本当に頭のいい人が多いと感じます。ただし、戦略やストーリーはビジュアル要素があってこそ。テレビの人気者のように圧倒的である必要はないけれど、やはり何らかの方向性で“見心地”が良い方が好まれ、影響力もそれに比例します。そういったビジュアル面を含む様々な制約を取り払うものとして誕生したのがバーチャルキャラクターです。キャラを乗せることで表現の自由度が広がることから、今では発信系男子に様々な可能性を与える技術として注目されるように。僕らが取り組んでいるバーチャルジャニーズというプロジェクトがありますが、これもキャラがあることで成立しているもの。本人ではなくキャラクターを通して発信することで、ジャニーズとして革新的な挑戦である“身近さ”を取り入れながらも、適切な距離感を保つことができるのです。コスト不要の手軽さから綿密な検証が可能。発信系男子は新しい形の人気者ですが、今後さらに影響力を強めるカギとなるのが“身近と偶像の行き来”。最近はHIKAKINさんのようにテレビ出演する人や、東京ドーム公演が決定したまふまふさんのように偶像側で活躍する人も増加。彼らのようにネットの枠を超えた活動をすることで、クリエイターとしての偶像性やステイタスは高まっていきます。とはいえ、そこにとどまってしまうと、今までのファンは“遠くに行ってしまった”と感じて離れてしまうことも。だからこそ、テレビなどの活動をしつつファンとの交流を続けることが必要です。双方を行き来することで“テレビに出ている人なのに、身近に感じる”というプレミア感が生まれてファンが熱量をさらに高めていくのです。また、今後は発信者だけでなくコンテンツの面でも“身近と偶像”というキーワードが重要に。現状ではネット=身近、テレビ=偶像に偏りすぎているため、それぞれが逆側の挑戦(今、身近にいるなら偶像、偶像なら身近)の比重をますます増やしていく時代がくるのではないでしょうか。まえだ・ゆうじ1987年6月23日生まれ、東京都出身。SHOWROOM代表として、同名のライブ配信サービスを主宰。著書に『メモの魔力』(幻冬舎)など。※『anan』2019年11月6日号より。写真・小笠原真紀取材、文・真島絵麻里(by anan編集部)
2019年11月01日