2021年11月13日 17:10
ルーズソックス、ラブボ、egg…90年代“ギャル文化”ブームが再燃中!?
1袋50円くらいのカラービーズを買ってデコレーションし、創意工夫をこらして作るんですからね。こうした高いクリエイティビティが生まれたことは、日本の近代史上、稀なことなんです。
また、インターネットやSNSが当たり前に存在する今の若い人は、“誰かに見られている感”が強くあり、窮屈に感じている人も多いですよね。でも、その見られていることを逆手に取ったのがギャル世代。人の視線を意識し、注目を集めようとして、彼女たちのファッションやパフォーマンスは進化しました。その“見られてなんぼ”という強いマインドこそが、今の若い女性が欲しているものであり、ギャルカルチャーがリバイバルしている本当の理由だとも思います。
ただ、今のところ、以前のような大規模なブームにはならないと考えています。それは、ギャルカルチャーを盛り上げ、支えるために使えるお金が昔と比べて社会に少ないこと。
また、以前のギャルは“生きていくために必要だから”と是が非でも投資をしたけれど、今の若い女性にとってのギャルカルチャーはあくまで選択肢の一つであり、大きな投資をしないと思うからです。ですが、ギャルは戦後、ごく普通の女子が、ごく普通の遊び方をするなかで自分の自由空間を作った初めての世代。