2022年3月8日 18:30
大迫力の“桜”の世界へ…日本初、ダミアン・ハーストの大規模個展が開催
そして今春、ついにこの作品が日本に上陸。日本初のハーストの大規模個展となる。
「本展は昨年7月から今年1月までパリで開催されていたもの。現地で大好評だったこの展覧会の日本開催をカルティエ現代美術財団より提案いただきました。ハーストの最新作を日本で紹介することに大きな意義を感じています」(国立新美術館主任研究員・山田由佳子さん)
本展では107点から成る〈桜〉のシリーズからハースト自身が24作品を選抜。天井高8m、2000平方メートルの展示室の開放的な空間を生かし、大きいものでは縦5m、横7mを超える風景画の配置を彼自身が考案。大迫力の展示空間を作り上げている。
「〈桜〉のシリーズは美と生と死についての作品です」とハースト。
桜という具体的なモチーフを使いながら、作品は具象と抽象の間を常に揺れ動く表現に。その絵画世界は、生や死、さらに再生を感じさせる。一歩会場に入れば、咲き誇る桜の下に身を置いた時のように春爛漫の気分を満喫できるはずだ。
ダミアン・ハーストのスタジオ風景
ダミアン・ハースト2019年
Damien Hirst1965年、英国ブリストルに生まれ、’84年からロンドン在住の英国を代表する現代美術家。