くらし情報『可愛くて切なくて痛快! 万城目学による“吸血鬼少女”の物語『あの子とQ』』

2022年10月10日 20:00

可愛くて切なくて痛快! 万城目学による“吸血鬼少女”の物語『あの子とQ』

「これまでの自分のパターンにとらわれず、新しいものが書けたのが嬉しかったです」と語る万城目学さん。新作『あの子とQ』の主人公は吸血鬼一家の娘、嵐野弓子。ごく普通の16歳の高校生として暮らす彼女は、何事もなく17歳になれば脱・吸血鬼化して“血の渇き”とは無縁な生活を送ることができる予定。誕生日の10日前、目の前に現れたのは巨大なウニのような物体。Qと名乗るそれは、10日間、彼女が人間の血を吸わないか監視するという――。

吸血鬼少女と、監視役のQ。奇妙な関係から生まれる大冒険。
可愛くて切なくて痛快! 万城目学による“吸血鬼少女”の物語『あの子とQ』


「最初、高校生の少女を主人公に、という企画の依頼があったんです。
でも僕は中高と男子校で、女の子が教室にいる時間を1秒も経験していない。高校生の少女が何を考えているかなんてわからないから、最初は書けないと言ったんです。でも考えるうちに、吸血鬼という設定にして、人間を理解しきれない別の種族の問題にしたら、そのままスライドできるな、と。それでプロットを考えたんですが、その企画自体が白紙に。そこへ新潮社の人が“うちで連載しませんか”と言ってくれました。つまり今回は珍しく、完全に人からお題をもらったんです。結果的に、いいものが書けました」

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