画期的なサウンドシステムも登場! 宇川直宏「頭蓋骨の中がクラブのフロアになる」
例えるならば、頭蓋骨の中がクラブのフロアになるような感覚。これは、ここ数年で最も画期的なサウンドシステムと言っても過言ではないかもしれません」
このような立体音響技術は、音楽だけでなくゲームにおいても活用の幅が広がっている。例えば、ゲーム内のどの位置にいるかによって聞こえる音が変化したり、移動することで音との距離も遠ざかったり。その技術を応用して、メタバースと「360 Reality Audio」を組み合わせれば、日本にいながら海外の音楽フェスを臨場感たっぷりに楽しめる日も近そうだ。
「マスク着用義務やソーシャルディスタンシングが緩和された今、実在する空間を模倣してミラーワールドを作るより、現実世界を拡張した仮想空間を生み出そうという動きが強まってきています。先日、デジタルアートコレクティブ『METADIMENSIONS』が渋谷の街にARアートピースをちりばめて話題となっていました。これは、リアルな都市の上にデジタルレイヤーを重ねて、そこにコンテンツを展開するというもの。このARの仕組みを使えば、渋谷のスクランブル交差点を舞台に、普通に見ると単なるストリートだけど、スマホを通して見るとライブが行われている、という拡張構造が実現するわけです。