2050年、4人に1人がアフリカの人に? 世界は今、人口爆発の真っ只中
今後20~30年の間にアフリカで10億人以上の人が急増、地球規模で人口が増えれば、当然抱えきれなくなるでしょう。
国連によると、’50年までに人口が大幅に増える国はインド、ナイジェリア、パキスタン、コンゴ民主共和国、エチオピア、エジプト、フィリピン、タンザニアです。予測では’50年のナイジェリアの人口は3億7470万人で、アメリカの3億7500万人に並びます。
現在の戦争の火種は、鉱物資源や民族的なアイデンティティに基づいた問題ですが、食糧を作れる土地の奪い合いが世界に広がれば大変なことになります。知恵を結集して、互いの繁栄のための持続可能な食糧確保、生産、共生のあり方を模索しないといけません。
人口が急増すると、学校も不足し、学ぶための資材も足りなくなります。教育を受けられないと、困難を乗り越えるための知恵を生み出すことも難しく、奪い合いや暴力に発展しやすくなります。子どもや孫たちの世代が穏やかに暮らせるようになるために、今から対処しておかなければいけないことを知っておいてほしいと思います。
ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」