遊びすぎてクタクタです…電池切れした犬さまのかわいいサインとは
一番楽しかったエピソードは、数年前、泳ぐのが大好きなローラを連れて犬も入れる海岸を探し、ブルターニュの海へ連れて行った時のことです。日暮れ間際まで泳いで砂まみれになって全力で遊び、完全に電池切れで舌を出して私に身をを委ねたローラは、もう歩けないと、自分から鞄に入り込んできました。ただ、その日にとれた宿が、海岸から山道を40分ほど登ったところにあり、タクシーもない田舎で、体重14kgのローラを鞄に入れて担いで山道を登り続けました。その時は何かの苦行かと思いましたが、途中カバンの中から聞こえてくる満足気ないびきと、登りきった先に眼下に見えた茜色の美しい海が、今思えば忘れられない思い出です。――ローラさまは子宮蓄膿症、肥満細胞種、乳癌といろいろな病気と戦うたびに尊いほどの生命力で回復してくれたそうです。これからも治る病気への治療はいくらでも惜まないと飼い主は言います。ただ、無理な延命はさせないと心に決めているそうです。自分以上に大切な存在がこの世に存在する尊さを教えてくれ、その気持ちが日々の活力に繋がることは確かとも。
ローラさまと一緒にいると無条件の愛を感じる瞬間が多いと話してくれました。
初めはローラさまのために通い出した森散歩ですが、今では息を抜くことの大切さを感じて欠かせない習慣になったそうです。