河合優実が映画初主演「いろんな人生を過ごしているみんなに観てもらうことが最終的なゴール」
現場に入って他の方とやり取りしてみた中で変わる部分も結構あります。
――多数の作品に出演されているので、切り替えも大変なのでは?
大きい役があった後にすぐに次の作品が入っていると、なかなか難しいですね。役の切り替えというより、次の作品のことを考える時間がとれない点が一番苦労します。もう少ししたら自分のお芝居の方向性が決まってくるかもしれないけれど、今はその時どきで見聞きした中で“いいな”と感じたものをちょっとずつ取り入れて、試しながらやっている感じなので。
――多くの監督とお仕事されていますが、これまでかけられた言葉の中で印象的だったものは?
たくさんありますが、今でも時折思い出すのは映画『佐々木、イン、マイマイン』の内山(拓也)監督の言葉。クライマックスに近いシーンの演技について話していた時に、「でも結局、映ったものしか残せないからね」といった内容のことをおっしゃったんです。過程の段階でどれだけ計算して練ったとしても、最終的に残るのは良くも悪くも撮れたものだけ。3年前の話ですが、ふとこの内山さんの言葉を思い出す瞬間があって、自分の中に残っているんだなと思いますね。
――演技力を磨くために意識的に行っていることはありますか?
勉強っていう意識はないけれど映画や舞台は日常的に観ますし、本を読んだりもします。