「循環する経済の仕組み」お金の教科書Vol.15 #リアルボイス
奈子:まさに!
宮﨑:お金は「経済の血液」ともいわれ、世の中を循環することで経済活動を支えています。
奈子:でも今、そのバランスが崩れている?
宮﨑:「物価」「賃金」「金利」は、需要と供給のバランスにより変動することは、ご存じですよね。
奈子:例えば「物価」なら、買いたい人が売りたい人よりも増えれば上がる、ってことですよね。
宮﨑:その通りです。
奈子:「賃金」も、求人が働きたい人よりも増えれば上がるというのも、肌感覚で知っています。
宮﨑:「金利」もお金を借りたい人が多ければ上がるわけです。もちろん、需要と供給だけでなく、海外情勢や為替、金融政策など、他の影響もあります。経済全体でみると3つは相互に連関していて、好景気と不景気はこの3つを観察することでわかります。
奈子:日本はずっと不景気な気がしますが…。しかも、長い間デフレでした。私の給料も、この5年間は、ほぼ横ばい(涙)。
宮﨑:ただ、それに対しては、日本銀行は金融緩和政策を行い、現在は物価が下がり続けるデフレを脱した状況ではあります。長く続いたデフレから急激なインフレへ。
奈子:すみません、そもそもなんですが、インフレかデフレかは、何で判断するんですか?
宮﨑:物やサービスの値段の変動、例えば「消費者物価指数」