石橋静河「詳しく知っていたら怖くて飛び込めなかったかも」 窪田正孝らと『エヴァ』に挑む
モロッコ人とベルギー人という文化の異なる両親のもとで育ち、葛藤があったと話すインタビューを読んだことがありました。属性や価値観の違いなどの境界を超えた、共生を模索するようなテーマを訴えられるものを選ばれている気がします。私はお芝居を始める前から、いつかラルビさんとお仕事をしたいと思っていたんです。
窪田:そうなんだ?何をきっかけに?
石橋:少林寺武僧と踊られた『sutra(スートラ)』の映像を観たのが最初でした。
窪田:あれは衝撃的だよね!
石橋:19歳くらいのとき、バレエ留学から帰ってきて、コンテンポラリーダンスをしていたころに観て、踊りにはこんな可能性もあるんだ!とワクワクしました。それからずっと憧れていたので、こんなに早くご一緒できるなんて感激しています。エヴァンゲリオンの舞台化はとんでもない挑戦かもしれないけれど、ラルビさんが真ん中に立って、みんなを率いてくださるのなら、絶対に面白くなるに違いない、ぜひやりたいと思いました。窪田:でも、数日後の本稽古を前に、台本もまだできてないし、セリフを一つも覚えていないというのは初めての経験(笑)。
石橋:私たち、さっき、プレ稽古で初めてラルビさんとお会いしたんです。