「海外旅行、どうしてこんなに高くなった?〈前編〉」お金の教科書Vol.19 #リアルボイス
今、中国系のエアラインの格安航空券はコロナ禍前と比較すると激減してしまいました。
未知子:今も中国の渡航制限が続いているから?
橋賀:はい。2020年の6月に、中国東方航空で上海に飛び、上海からカタール航空でロンドン、というチケットを私が購入した時は、約4万6000円でした。
未知子:燃油サーチャージ別?
橋賀:いえ、込みの価格です。
未知子:信じられない!
橋賀:他のエアラインと比べても安かった中国系のLCCが選べないのは痛いですね。
未知子:2つ目は?
橋賀:ロシアによるウクライナ侵攻で原油の供給が滞っていることです。特にヨーロッパ便ではシベリア上空を飛べず、行くならば南回り航路のみ。でも、そのぶん時間がかかるため、余計な燃料も使うわけで、それは当然、航空運賃に跳ね返ってきます。
未知子:ひー!最後、3つ目の理由は…、円安ですか?
対ドルの円安が続けばハワイは高嶺の花のまま。橋賀:その通りです。ハワイではラーメンと餃子で5000円、なんていう話もニュースで話題になっていましたよね。
未知子:聞いて絶望しました(涙)。この先は…どうなるんですか?
橋賀:円安に加えて相手国の物価も上がっているという状況は、ここ何十年かで見ても例がない。