くらし情報『日銀総裁が10年ぶりに交代。経済学者ならではの舵取りに注目を!』

日銀総裁が10年ぶりに交代。経済学者ならではの舵取りに注目を!

植田新総裁は、基本的には黒田前総裁の路線を踏襲しながらも、長期金利の操作に対しては慎重な立場。G7の財務相・中央銀行総裁会議では「物価安定目標の持続的で安定的な実現を目指し、金融緩和を継続する」と述べました。

日銀総裁は、財務省出身者と日銀出身者が交互に務めることが続いていましたが、バブル崩壊後は3代続けて日銀OBが就いていました。しかし、今回は異色の人事で、植田新総裁は経済学者。東京大学で長らくマクロ経済を教えており、日銀職員のなかには教え子も多く、強い結束力が期待できそうです。世界的には、学者が中央銀行の総裁を務めることは珍しくありません。最新の経済や世界動向を俯瞰視できることは大きな力になります。ただ、現場は理論通りにはいきませんから、マクロな視点を持ちながら、ミクロな私たちの暮らしにどの程度敏感でいられるのか、植田総裁のバランス感覚が問われます。
経済成長しておらず、国際情勢は不安定で、インフレが進む今、新総裁の差配に注目しましょう。
日銀総裁が10年ぶりに交代。経済学者ならではの舵取りに注目を!


ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)

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