『メタルギア』で世界中から反響! 小島秀夫監督「ゲームを創ることが仕事ではなく使命」
いわば、ゲームを創ることが仕事ではなく使命なので。『トップガン マーヴェリック』のトム・クルーズみたいなものですから(笑)。自分だけが変なのかと思いきや、話していると彼らも全員そうなんだ、こういう人たちもいるんだということが、クリエイターのみなさんと会うとわかります」
仕事が使命になった瞬間とは。
「僕がゲーム会社に入ったのは、自分が創ったものが商品として世に出るからです。最初は、自分が創ったものをみんなに見てもらいたいという気持ちと、新しい何かを創りたいというアーティストみたいな感覚の両方があったのですが、『メタルギア ソリッド』が大ヒットして、世界中からいろんな反響をもらい、僕の創ったものがみなさんに影響を与えるように。僕のゲームを見て俳優になった、ミュージシャンになった、監督になったという人がたくさん名乗りを上げてきて、それを考えると、ちょっとしんどいからやめます、というわけにはいかないし、続けないといけないのかなと。ありがたい話ですよね。自分のために物創りをしていたのに、結果、誰かのためになっていて。
誰かのために物を創るのもいいなと思いますし、使命がないと創れないと思います。