本当の意味でのダイバーシティ促進のために! 「国際アビリンピック」に注目を
フランスやスイスなどヨーロッパの国々でアビリンピックが開催されるときは、必ず見学に行くことが学校のプログラムに組み込まれているのだそうです。
ネイリスト部門で銀賞を獲得した山下加代さんは、北海道出身。2019年のアビリンピック全国大会で金賞を受賞。JALサンライトという、障害者と健常者が共に働く会社から声をかけられ、’20年の全国大会後、同社に就職しました。そして今回、国際大会に出場したんですね。応援に来ていた同社の社長は「彼女たちの頑張りが、健常者の社員に学びと刺激を与えてくれている」とおっしゃっていました。
会場ではインドの選手団が日本選手団に駆け寄り、「あなたの国がアビリンピックを始めてくれたおかげで自分たちがいます」と感謝の意を告げる場面も。しかし、残念なことに日本ではアビリンピックはほとんど認知されていません。
さまざまな分野において、高い技術を世界に伝える大会でもあります。本当の意味でのダイバーシティ促進のためにも、もっと多くの方に興味を持っていただきたいと思います。
ほり・じゅんジャーナリスト。8bitNews代表。『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX)が放送中。