児童文学界のノーベル賞受賞! 現在進行形のアーティスト・荒井良二の展覧会が開幕
山形ビエンナーレで発表された物語「山のヨーナ」のインスタレーションを再構成した作品や、大分県の公園に設置されたオブジェ《たいようをすいこむモン》のマケット(試作の模型)も登場。開幕前にワークショップの参加者と共に制作した作品も展示予定だ。面白いのはどんなに道具や場所が変わっても、荒井さんの飄々とした物腰はそのままに見えること。
「新しいジャンルに飛び込み、表現の枠を広げていくことに躊躇がない現在進行形のアーティストだと思います。ただそこに大きな覚悟はなく、展覧会のタイトルのように、あくまで知らない場所を旅する『気分』であるところが、実に荒井さんらしい」
私たちもそんな気分に身を委ねて、荒井良二さんの新しい世界を旅してみたい。
『あさになったのでまどをあけますよ』原画 2011年 偕成社、個人蔵 ©Arai Ryoji
《new born 旅する名前のない家たちを ぼくたちは古いバケツを持って追いかけ 湧く水を汲み出す》制作風景
《絵の中のぼくとぼくの中の絵》2023、個人蔵 ©Arai Ryoji
《流れ星スパーク奏でよギター》2022年、個人蔵 ©Arai Ryoji
あらい・りょうじ1956年、山形県生まれ。