中国と熾烈な緊張関係にある台湾、フェイクニュースから国民を守るサービスを開発
これは、中国からの認知戦の防衛のために作られました。いま中国と台湾は熾烈な緊張関係にさらされており、中国は台湾の政権転覆を狙っているといわれています。圧倒的な量のフェイクニュースを流し、台湾人民の意識をコントロールしようとしているのです。
日本にも「Code for Japan」という市民団体がありますが、残念ながら台湾のガブ・ゼロのように政府との連携はできていません。
ガブ・ゼロのウェブサイトは多言語対応しており、日本語でも読めます。世界に対して、活動を報告しています。なぜなら、フェイクニュースは、他国の国民を洗脳するためにも流されているからです。「蔡英文政権はダメだ」という流説を世界に広められたら、世の中はそういう空気に包まれてしまいます。
これまで公表していませんでしたが、ガブ・ゼロを立ち上げたメンバーは2014年に起きた「ひまわり学生運動」に参加していました。ITを使い、市民が民主主義を自分たちで守る新しい形がここにあると思います。
ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)