選手たちの身体能力に驚くはず!? スポーツクライミングの世界選手権がスタート
2年に一度開催されるスポーツクライミングの世界選手権がスタート。見どころをプロクライマーの尾川とも子さんに伺った。
IFSC クライミング 世界選手権 2023 ベルン大会
様々な技術を使って人工の壁を登っていくスポーツクライミングは、スピード、リード、ボルダーの3種目からなる。ロープをつけ、1対1で15mの高さの壁をどれだけ速く登れるかを競うスピードは「その名の通り速い人が勝ち」。12m以上の壁を制限時間内にどの高さまで登れるか争うリードは「持久力がものをいう競技です」。クライミングジムなどでなじみのある“ボルダリング”は、ボルダーという種目名だ。
「4~5mの壁に数種の課題(セッティングされたルート)があり、技を駆使しながらゴールを目指します。リードとボルダーはホールド(突起物)の位置が試合ごとに変わり、ボルダーの決勝では、競技前に登り方を選手同士で話し合う作戦タイムがあるのも特徴的です」
成長著しい若手が群雄割拠する日本からは総勢21人が出場。
尾川さんが推すのは、16歳の安楽宙斗(あんらく・そらと)選手だ。
「今季初参戦したボルダーのワールドカップで年間総合優勝を果たしています。