くらし情報『鈴木聖美「私は子どもを育てるために歌った」 34歳での歌手デビュー』

鈴木聖美「私は子どもを育てるために歌った」 34歳での歌手デビュー

昭和時代、34歳の女性は「もう無理」と言われていた…。
1982年、弟のバンド・シャネルズのゲストのような形で一枚レコードを出し、改めて’87年に、『シンデレラ・リバティ』という曲で、今度は“鈴木聖美 with Rats&Star”と、弟のバンドを従えて(笑)、自分の名前でレコードを出しました。そのときの私は34歳。当時の34歳って、今と違って完全におばさん扱い。音楽業界の人が「もう34歳、しかも離婚していて子どももいる。無理でしょ」と言うのが耳に入り、正直「この野郎…」と思ったものです(笑)。34歳でおばさんと言われることも理解ができなかったし、音楽をやるのに年齢は関係ないでしょ?私はアイドルでデビューするわけではないし、歌手になったわけだから。デビューシングルが出たとき娘は小学校1年生で、近所のレコードショップで私のレコードを見つけ大声を上げて喜んだそう。
そういうのを聞くと、雑音なんかどうでもよくなるし、子どものためにもっと頑張ろうって思うものですよ。

すずき・きよみミュージシャン。1952年生まれ、東京都出身。弟は歌手の鈴木雅之氏。’87年、鈴木聖美 with Rats&Starとしてデビュー。

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