やす子「“やす子”は自分のなりたい人間なので、めっちゃ楽しいです」
はい~。自衛隊を辞めた後、中学校の用務員さんをしていた20歳の時に、友だちに「漫才をしたいんだよね」と言われて。自己主張をしない子だったのでびっくりしました。ずっと家にテレビがなく、自衛隊時代もまったくメディアを見ていなくて何も知らなかったから「いいよ」と言えちゃったところがあります。今、あの時に戻れたら絶対に断ります。無理無理無理無理って。その後、友だちがいろんな事務所に履歴書を送って今の事務所のソニー・ミュージックアーティスツに入りました。当時はお笑い部門には年齢制限がなく、文字が書けたら誰でも入れて、芸人の墓場と呼ばれていたんです。
アキラ100%さんやハリウッドザコシショウさん、バイきんぐさんとか本当にハゲと裸しかいなくて。友だちはそれが嫌だったみたいで、初めてのライブに来ず、ピン芸人でやることになりました。本名は安井かのんというんですけど、芸人として舞台に出るのはこれが最初で最後、この舞台に出たことは誰にも知られたくないと思って、やす子という名前をつけて。はい~。だから今もピン芸人としての名前を考えています。
――では、今は、やす子(仮)なんですか?
変えるチャンスを逃してここまで来ちゃいました。