くらし情報『日本の研究現場は弱ってきている!? 堀潤「国がきちんと科学分野に投資できないのは問題」』

日本の研究現場は弱ってきている!? 堀潤「国がきちんと科学分野に投資できないのは問題」

かつては4位でしたが、20年の間に次第に順位を下げていったのです。イランは国際的に制裁を課せられているので、自前のインフラ、サービスを作る必要があり、科学分野に積極的に財政を投じてきました。それにより、研究者のレベルが底上げされ、日本を追い越していきました。

クラウドファンディングは、資金集めの持続可能な方法ではありません。国がきちんと科学分野に投資できないのは問題だと思います。また、科学博物館側も所蔵品をツアー形式で見せたり、企業研修に使うなど、稼ぐ方法は見つけられると思います。研究者が経営につくのではなく、マーケティングやPRのプロを経営陣に呼ぶなど、改革の必要があるのではないでしょうか。

すぐに成果に結びつく研究が求められがちですが、草の根的な基礎研究が国の将来を支えます。
クラウドファンディングによって、科学博物館に関心を寄せる人が増えたことはすごく良かったと思います。国立科学博物館のクラファンは11月5日まで行っています。研究がその国の国力につながるという意識が広がることを願います。
日本の研究現場は弱ってきている!? 堀潤「国がきちんと科学分野に投資できないのは問題」


ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。

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