chelmico・Rachel「好きだってことちゃんとバレたよ」 中学時代の“香ばしい”恋のエピソード
chelmicoによる連載「chelmicoのちいさなにっき」。Vol.12はRachelによる「初恋のお話〈後編〉」の巻。
「初恋のお話」の続きを…。恋を成就させたい時はおまじないに限るっていうことで、中学生の時も全然おまじないに頼ってました。やっぱり、好きな人がいたよ。その時の仲良かった友達に突然「くん(あたしが好きだった人)と付き合ってたんだけど、その時に使ってた鏡あげる」って言われて、今考えるとどうやったって「ん???」なのに素直に「応援してくれてんだ!成功者の言葉だ!」と受け取ってしまったよ。
それは折りたたみの鏡にピンクのマニキュアで、好きな人の名前を書いておくと両思いになれるっていうおまじないのやつでした。かわいー。
変ー。それを使ってあたしは前髪を整えたりしてたんだけど、それも相手に名前を見られて、好きだってことちゃんとバレたよ。ダメじゃん?シンプルにさ、相手の話をちゃんと聞いて、自分のいいところをアピるっていうコースをすっ飛ばして、全部おまじないで解決しようとしてたよ。その子だっておまじないもしてたけど、きっとそういった部分をちゃんと積み重ねてきただろうに。
それからしばらくして、その人にバレンタインチョコを渡したけどまたその数か月後に下駄箱に手紙が入ってて喜んだのも束の間、交際の打診に対して断りの連絡だったよ。