世界で60万回以上再生! ダウン症の弟と兄が作った動画を基に映画化「人の心を語っている作品」
おそらくこれはイタリアだけでなく、世界中で起きていることなので、そういう状況は改善しなければいけないなと。ただ、若い人たちの考え方は進んでいますし、感性も豊かなので、そういう意味での希望はあると思っています。とはいえ、まだまだ遅れているところはたくさんあるので、こういった物語を通して新しい視点を持つ必要性を感じていただきたいです。
愛する日本文化に取り憑かれている
―そういう部分も考えながら観ていただけるといいですね。また、本作で日本の観客が気になることの一つといえば、『ドラゴンボール』の孫悟空が登場するあたりですが、監督は日本のカルチャーにご興味があるのですか?
監督それどころか、僕は日本文化を愛しているんですよ!悟空に関しても、実は脚本になかったのに、どうしても僕が入れたくてねじ込んだくらいですから(笑)。というのも、僕が子どもの頃のイタリアではありとあらゆる日本のアニメが入ってきていて、大きな影響を受けました。『ドラゴンボール』はもちろん、『聖闘士星矢』や『キャプテン翼』など、全部観ています。
あとは、日本の映画も大好きなので、小津安二郎監督、溝口健二監督、黒澤明監督、北野武監督などの作品を観てきましたし、侍のことを書いた「葉隠」