仕方がないと飲み込まないで! ノルマ達成のための“自爆営業”に政府が規制強化
意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「自爆営業」です。
強要は労基法違反。泣き寝入りせず、まずは相談を。
自爆営業とは、ノルマを達成するために、社員が自社商品を購入することを指します。この問題に対して、政府が規制強化に乗り出しました。
コンビニで働くスタッフが、売れ残った恵方巻きやクリスマスケーキなどを強制的に購入させられる、セレクトショップの販売員が制服として、店の服を購入させられるなど、問題化しています。アパレルの場合、販売員はマネキン代わりでもあるので、制服代としてお金が会社から支給されていれば問題はありませんが、強制的に給与から天引きされた場合は法律違反に該当する可能性が高いです。
もしも自爆営業を求められたら、ボイスレコーダーで録音するなど、必ず証拠を保全してください。ただし、自ら率先して買い取りを申し出た場合は、違法性を問えなくなるかもしれないので注意が必要です。買い取らなければいけない空気があっても、絶対に自分から言い出さないでください。
政府の規制改革推進会議の中でこの問題が取り上げられたのは、ビッグモーターの事件が大きなきっかけになっているでしょう。