くらし情報『前田敦子「今、ひとりで子育てをしていることが、自分にとってプラスに働いているのかも」』

前田敦子「今、ひとりで子育てをしていることが、自分にとってプラスに働いているのかも」

でもそのぶん、確実に積み重ねてきた経験はあって、そのうえで、どれだけ作品に向き合うかで、伝わる熱量が変わってくるのかなと思っていて…今はそういう心境に来ている感じです。今、ひとりで子育てをしていることが、自分にとってプラスに働いているのかもと思うんです。もともと何かの責任を負うことが嫌いじゃないんでしょうね。どっちも責任があるから頑張れる、みたいな(笑)。

――向き合うにはすごく苦しい役だったと思いますが、どんなことを考え演じられましたか?

私が映画を好きなのは、監督が明確な正解を決めてくれるところです。とくに今回は監督の話でもあったので、三島さんがそこにいてくれれば、他の余計なことは考えないで済んだというか。監督自身、撮りたいものがすでに見えていたのか、まったく迷いなく、すごく緻密に考えてくださっていたので、それにただただついていった感じです。

――演じていて、苦しくなる瞬間もありましたか?

実際の現場で、監督が当時のことを話し涙を流されているときのほうが辛かったです。
ただ、監督が語るときの雰囲気を掴み取らないと意味がない。映画はフィクションですけれど、お芝居は嘘なく、押し付けがましくなく観た方の心に響くものがあればいいな、どうやったらそれができるかなと、撮影中はずっと考えていました。

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