くらし情報『岡崎体育「デモ音源集を出すのはまず無理ですね。はっきり言って聴いていられない!」 そのワケは?』

岡崎体育「デモ音源集を出すのはまず無理ですね。はっきり言って聴いていられない!」 そのワケは?

岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「デモ音源」です。
岡崎体育「デモ音源集を出すのはまず無理ですね。はっきり言って聴いていられない!」 そのワケは?


楽曲を制作するとき、アレンジを外部に発注する場合はまずデモ音源を作ります。絵を描く前の下描き、ラフスケッチのようなものです。僕のデモの場合、そのラフスケッチがガチで“ラフ”です。本当に簡単な線だけで描いている落書きのようなものと思っていただいていい。ドラムの簡単なビートを入れて、ピアノでコード進行を白玉(全音符)だけでじゃーん、じゃーんと弾いて、メロディを適当な歌詞で歌う。漫画で言えば、ネームもなければコマ割りもしてないような、だいたいこういう話で、こういうトーンになる予定ですよ、ということだけわかるもの。


自分で編曲まですべてする際はここから肉付けしていくのですが、アレンジャーに依頼する場合は、「ここから先はお任せします」とお渡しします。アレンジャーの方々には、「こんなにざっくりとしている自主性のないデモは初めてだ」とよく言われます。いや、そのまったく主張のないデモが岡崎体育らしさです。それがいいのか、よくないのか。アレンジャーの方からすると両方の意見があるようです。「もう少し固めてから渡してほしい」という方と「自由度があって腕が鳴る」

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